オノフから発売のONOFF AKA 赤 ドライバー RD5900について取り上げます。
ONOFF 赤の2020年ドライバーは2種類ある
ONOFFはここ数年、赤(AKA)、黒(KURO)を交互に発売しています。偶数年が赤、奇数年が黒となっていますので、2020年は赤の年です。ちなみに、赤はアベレージ向け、黒はアスリート向けという位置づけです。
そして、ONOFF AKA(赤)の2020年モデルは、これまでと違って2種類のドライバーが発売となっています。
左が「ONOFF ドライバー AKA(2020)」、右が「ONOFF ドライバー AKA RD5900」です。本記事では左のRD5900を取り上げます。
- ONOFF ドライバー AKA
可変スリーブが搭載され、弾道の調整自由度が高いドライバー - ONOFF ドライバー AKA RD5900
大きな慣性モーメントで、ブレない弾道が特徴のドライバー
ONOFF ドライバー AKA RD5900 の特徴
ONOFF AKA RD5900(ゴーキューマルマル)は、いくつか面白い特徴を持っています。一般的な慣性モーメントが大きいドライバーとは異なる点がありますので、そのあたりを中心に見て行きましょう。
ウェイトフィッティングシステム
RD5900は、チタンにより骨格が形成され、前後左右に異なるパーツが装着される構造となっています。前面はチタンフェース、両サイドはクラウンからソールまでカーボン素材、後方はステンレスウェイトが搭載されています。
この構造を取ることで、ヘッドの軽量化が図られ、重量の重点配分が実現されています。
特に、後方のステンレスウェイトによる深重心効果によって、標準の4gのウェイトを装着した状態で、5600g・cm2という大きな慣性モーメントが実現されています。
オプションでウェイト重量を変更することで、ルール上限値の5900g・cm2まで高めることもできます。
ウェイト(g) | 1 | 2 | 4(標準) | 7 | 9 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|
慣性モーメント(g・cm2) | 5400 | 5520 | 5600 | 5700 | 5800 | 5900 |
なお、ウェイトスクリューは標準で4gが装着されていて、他の重量はオプションで1個1500円です。
1.5°のフックフェース
フェース面は1.5°のフックフェースとなっています。参考までにノーマルなONOFF AKAはロフト角が同じ10.5°で1.0°のフックフェースですので、よりボールをしっかりとらえる意図が反映された設計となっています。
通常、慣性モーメントが大きなヘッドは、ヘッドが返りにくいという特徴を持っていますので、スライサーには扱いにくい面があります。
RD5900は、大きな慣性モーメントを実現しつつ、フックフェースにすることで、右へのミスを抑えた形になっています。
45.25インチの短尺シャフト
モデル | シャフト長さ |
---|---|
ONOFF AKA | 45.75インチ |
ONOFF AKA RD5900 | 45.25インチ |
RD5900は、シャフトが0.5インチ短い45.25インチとなっています。シャフトを短くすることで、シャープに振り抜きやすくなっています。
振りやすさが向上することで、スイングの正確性・安定性が高まって、ミート率がアップしやすくなります。ヘッドスピードを上げるのはなかなか大変ですが、ミート率も飛距離アップに直結する重要ファクターですので、打点がブレていた方は、飛距離が伸びる可能性があります。
パワートレンチが撓んで飛ばす
ソール前方に搭載されたトレンチ(溝)構造により、インパクトの際にヘッドが撓んで復元し、ボールスピードをアップしてくれます。また、オフセンターヒット時の飛距離のロスも軽減してくれます。
大慣性モーメントによるヘッドの安定性もあり、打点がバラつくため直進性が欲しいという方には、効果が出やすい仕様となっています。
ロフト角は10.5°のみ
通常、ドライバーはロフト角が2~3種類あり、弾道の高さを選ぶことができますが、RD5900は、10.5°のみの1スペックとなっています。
大慣性モーメント、10.5°の1スペック、ライ角は62°でかなりアップライト、クラブ長さは45.25インチと短尺です。
一般的なドライバーと比べると、かなりクラブスペックにバイアスが掛かった設計となっています。
ONOFF ドライバー AKA RD5900 の試打・評価
RD5900ドライバーをウェイトを変えて試打
- 標準ではヘッドの後方に4gのウェイトが搭載されていて、慣性モーメントは5600ある。ウェイトを変えると5900まで上げられる。
- 慣性モーメントが大きいクラブは開く傾向にあるが、RD5900はライ角62°でアップライト。フックフェースでクラブ長さが短いため、ボールがつかまる。
- 慣性モーメントが大きく、真っすぐ飛び、さらに、ボールがつかまるドライバー。
- ウェイトを4gから12gに変えると、クラブが重く感じられる。ウェイトを重くしても球はつかまる。
- 打点を上下左右にずらしても弾道はあまり変わらない。
ONOFF AKAドライバーとRD5900を試打比較
- RD5900は、慣性モーメントが大きい分、重いが、シャフトが短いので、振りやすくなっている。
- ウェイトを重くすると、当り負けしないので、打点がブレた時の飛距離ロスが抑えられる。
- どちらのドライバーもつかまりが良く、シャフトが振りやすい。
ONOFF ドライバー AKA RD5900 のスペック
ヘッドスペック
- ロフト角:10.5°
- ライ角:62°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.25インチ
- フェース角:+1.5°(フック)
シャフトスペック
標準シャフトは、HIGH REPURSION KICK RD5900です。
フレックス | R | SR | S |
---|---|---|---|
シャフト重量 | 44 | 46 | 47 |
トルク | 4.6 | 4.2 | 3.9 |
キックポイント | 中元 | ||
適応ヘッドスピード | 35~42 | 37~44 | 40~47 |
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