★2020/08/20追記:鈴木愛、比嘉真美子の移行情報を追記しました。
PINGの2020年のG425ドライバーについて、最新情報をまとめました。遂に、PINGゴルフジャパンからも公式情報が出され、スペック等の詳細が明らかになりましたので紹介します。
目次
PING G425ドライバーはMAX・LST・SFTの3種類
G425 MAXドライバーがスタンダードタイプ
こちらがG425シリーズのドライバーです。3種類あり、写真左から、G425 MAX、G425 LST、G425 SFTとなっています。
前作のG410ドライバーでは、PLUS、LST、SFTの3種類で、PLUSがスタンダードタイプでしたが、G425ではMAXがスタンダードタイプの位置づけとなります。
もう一つ前のG400シリーズでは、G400ドライバーとG400 MAXドライバーが存在し、スタンダードタイプとMAXタイプは別々に存在していましたので、この点がG425シリーズでは大枠での違いとなります。
昨今、ツアープロ向けのドライバーヘッドは次々と460ccになっていますので、PINGも大きな流れに沿ったと言えるでしょう。
▼各モデルの概要と特徴比較
モデル | ヘッド体積 | ウェイト 調整機能 |
ロフト角 調整機能 |
弾道 |
---|---|---|---|---|
G425 MAXドライバー (写真左) |
460cc | 〇 | 〇 | 高打ち出し・低スピン |
G425 LSTドライバー (写真中央) |
445cc | 〇 | 〇 | 強弾道・低スピン |
G425 SFTドライバー (写真右) |
460cc | × | 〇 | ドロー仕様 |
≫ G425 MAX・LST・SFT ドライバーのロフト角・ライ角、ウェイト調整機能を徹底解説!スリーブの互換性は?
ツアープロも早速、使用を開始
メーカーの公式情報が出される前の段階で、ツアープロがG425を使い始めています。
ツアープロの移行がスムーズかどうかも、新作と前作との比較の参考になりますので、G425の評価は上々のようです。
鈴木愛はG425 LSTドライバー、比嘉真美子はG425 MAXドライバーを使用か?https://t.co/zMDRtg7VkN#G425 #G425ドライバー
— 旅行マニアのおすすめニュース (@kee_levart) August 28, 2020
鈴木愛はG410 LSTドライバーからG425 LSTドライバーに、比嘉真美子は、G410 PLUSドライバーからG425 MAXドライバーにチェンジしています。
ニトリレディスの練習日・初日に、鈴木愛は以下のコメントをされています。
▼練習日のコメント
10ヤードほど飛距離が上がり、アゲンストの時に球の負け方が全然違う引用:alba.co.jp▼初日を終えてのコメント
ドライバー以外は良かった。ドライバーさえ良いところに運べれば、全然アンダーです引用:yahoo.co.jp
初日を終えてのコメントについては、今回は、予定外の使用、つまり早過ぎる投入だったようなので、ベストフィットするのはこれからなのかなと思います。
≫ G425ドライバーのツアープロの移行状況まとめ
G425ドライバーの公式動画
▼動画の中でPING契約プロの試打の様子も紹介されています。
実物映像がPINGの契約プロにてツアーで使われ始めたタイミングで、PINGゴルフジャパンからG425シリーズの公式動画がアップされています。
G425ドライバーの発売日・発売価格
G425シリーズのドライバーの発売日は、2020年9月18日です。発売価格は、シャフトにより異なります。
- 77,000円(税込)
ALTA J CB SLATE、PING TOUR 173-55、PING TOUR 173-65、 PING TOUR 173-75、ALTA DISTANZA - 90,200円(税込)
Speeder EVOLUTION VII - 93,500円(税込)
TENSEI CK Pro Orange
それでは、3種のそれぞれのドライバーの特徴について、詳しく見ていきましょう。
G425 MAXドライバーの特徴
こちらがスタンダードタイプのG425 MAXドライバーです。G410シリーズではPLUSという名称でしたが、G425ではMAXがスタンダードとなっています。
≫ G425 MAXドライバーの試打・評価・感想
高比重のウェイト調整機能を搭載
ソール後方には、G410で初めて搭載された移動式のウェイトが搭載されています。ウェイトには高比重のタングステンが用いられ、ヘッド重量の11%となっています。
ウェイトポートも前作と同じくセンター・左・右の3ヶ所となっていますので、フェード、ドローの弾道調整が可能となっています。
ヘッドサイズは5ccアップの460cc
G425 MAXドライバーは、ヘッドサイズが460ccとなっています。G410のスタンダードモデルであるG410 PLUSドライバーは455ccでしたので、5ccのサイズアップとなります。
G400 MAXドライバーを使っていたゴルファーにとっては、2年振りの待望の460ccヘッドということになります。
対象ゴルファーは、G410 PLUSドライバーを使っていた方、G400 MAXを使っていて充分使いこなせていた方になると思います。
▼(2:17から再生されます)額賀プロがG425MAXについて解説されています
額賀辰徳プロにより、新作のG425 MAXドライバーと前作のG410 PLUSドライバー、前々作のG400 MAXドライバーを取り出して、比較解説されています。
深低重心で、高い打ち出しになる
極薄のドラゴンフライ・クラウンにより、従来モデルと比べて4%の深低重心となっています。前作も高評価のクラブでしたが、またしてもPING史上最大MOIが実現されていて、叩いても曲がらない、ブレないヘッドとなっています。
また、低重心効果により、リアルロフトよりも高い打ち出しで飛ばすことができます。
PINGの特徴とも言えるクラウンのタービュレーターも、前作と同様に6つの突起が搭載され、空気抵抗を抑えてヘッドを走らせてくれます。
±1.5°のロフト角調整機能を搭載
ネックには、G410PLUSと同様に±1.5°のロフト角調整機能が搭載されています。
調整ピッチが広いため、ウェイト調整機能と合わせて、自分に合ったセッティングにカスタマイズしやすくなっています。
▼(7:08から再生されます)可変スリーブの互換について説明されています
気になるスリーブの互換について、G410はG400以前のモデルと互換性が無くなりましたが、さすがに今回はG425とG410の可変スリーブは同じで、互換があるそうです。
今回、また互換がなくなかった場合、PINGユーザーの反応が心配でしたので、互換があるとのことで一安心です。
G425 MAXドライバーのスペック
- ロフト角:9、10.5、12°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:ALTA J CB SLATE
- フレックス:R、SR、S、X
- クラブ長さ:45.75
- クラブ重量:301g(SR)
- バランス:D3
※一部、シャフトにより異なります
G425 LSTドライバーの特徴
こちらが低スピンタイプのG425 LSTドライバーです。Gシリーズの低スピンタイプは、2014年のG30シリーズから継続してリリースされていて、上級者を中心に人気があるモデルです。
≫ G425 LSTドライバーの試打・評価・感想
高比重のウェイト調整機能を搭載
G425 LSTドライバーにも、ソール後方に高比重のタングステンウェイトが搭載され、ウェイト位置を右・左に付け替えることで、ドロー・フェードの弾道調整が可能となっています。
ヘッドサイズはさらに小ぶりな445cc
ヘッドサイズは445ccの小ぶりなヘッドとなっています。前作のG410 LSTドライバーよりも5ccサイズダウンしていて、その前のG400 LSTと同じヘッドサイズに戻っています。
使用しているツアープロからは、操作性が高くなったという評価が聞こえてきています。
また、PINGの契約プロである額賀辰徳プロの話の中で、「前作より3ヤードつかまる」というデータがあるそうです。前作でつかまりに難を感じていた方にとっては、扱いやすくなっています。
低スピンの強弾道が出る
こちらは、LSTとMAXのクラウンを並べた映像です。右のG425 MAXドライバーと比べると、左のG425 LSTドライバーは、ヘッドの奥行きが浅く、より洋ナシ型に近い形状で、浅重心により低スピンで強い弾道が出やすくなっています。
ヘッドスピードが速いゴルファーが、左を恐れずに安心して思い切り叩けるヘッドです。
マットブラックで精悍なデザイン
G425 LSTは、他の2つのタイプとデザインが1ヶ所異なっています。ロゴのPINGのGの文字の横にあるソールパーツが、LSTのみ艶消しのブラックになっています。
上級者に好まれる落ち着きのあるデザインとなっていて、静かな力強さを感じさせます。
±1.5°のロフト角調整機能を搭載
G425 MAXドライバーと同様、±1.5°のロフト角調整機能が搭載されています。
G425 LSTドライバーのスペック
- ロフト角:9、10.5°
- ライ角:58°
- ヘッド体積:445cc
- 標準シャフト:ALTA J CB SLATE
- フレックス:R、SR、S、X
- クラブ長さ:45.75
- クラブ重量:306g(SR)
- バランス:D3
※一部、シャフトにより異なります
G425 SFTドライバー
こちらがドロー仕様タイプのG425 SFTドライバーです。Gシリーズのドロー仕様モデルは、低スピンタイプと同様に2014年のG30シリーズから継続してリリースされています。
≫ G425 SFTドライバーの試打・評価・感想
ウェイトはドロー位置に固定
MAXとLSTは、ウェイトを移動させることができますが、G425 SFTドライバーは、ドロー仕様タイプですので、ウェイトがヒール寄りに固定されています。そのため、ウェイトによる弾道調整機能は搭載されていません。
その分、ヘッド後方のセンター部分は設計が自由になり、2016年のGドライバーで搭載されたVORTECが搭載され、タービュレーターと合わせてより空気抵抗を抑えてヘッドを走らせてくれます。
ヘッドサイズはSFTも460ccに
前作のG410 SFTドライバーはヘッドサイズが455ccでしたが、G425 SFTドライバーは、MAXと同じく460ccの大型ヘッドとなっています。
クラウンの軽量化、後方ウェイトによる効果等により、慣性モーメントは前作を約5%上回っていて、SFTタイプでは過去最大となっています。
ドロー仕様によりつかまるだけでなく、よりブレない、直進性の高い弾道が出やすいくなっています。
こちらは、SFTとMAXのクラウンを並べた映像です。ヘッドの投影は奥行きが深く、ほぼ同じような特徴を持った形状に見えますが、左のG425 SFTドライバーの方がクローズで、よりボールをしっかりとらえられるフェースポジションに見えます。
±1.5°のロフト角調整機能を搭載
G425 MAXドライバーと同様、±1.5°のロフト角調整機能が搭載されています。SFTではウェイト調整機能が搭載されていないため、調整機能は可変スリーブのみとなります。
G425 SFTドライバーのスペック
- ロフト角:10.5°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:ALTA J CB SLATE
- フレックス:R、SR、S、X
- クラブ長さ:45.75
- クラブ重量:292g(SR)
- バランス:D0
※一部、シャフトにより異なります
G425ドライバーのロフト角・ライ角、ウェイトの調整機能
G425シリーズのドライバーには、ロフト角・ライ角の調整機能、ウェイトによる重心調整機能が搭載されています。
なお、G425 SFTにはウェイト調整機能は搭載されていません。
ロフト角・ライ角の調整機能、ウェイトの調整機能の詳しい説明、可変スリーブの互換については、下記記事にまとめてありますのでリンクを載せておきます。
G425シリーズのドライバーまとめ
PINGのGシリーズの11代目となる2020年モデルと思われる「G425ドライバー」について、3種類のドライバーの特徴を取り上げました。
G425では、MAXタイプがスタンダードモデルとなり、ヘッドサイズも460ccとなっていますので、G400 MAXドライバーの後継を待ち望んでいたゴルファーには待望のモデルとなります。
一方で、大きすぎるヘッドを好まない上級者にとっては、G410 PLUSドライバーからの移行は、G425 MAXとG425 LSTに分かれるのではないかと思います。
特に、G425 MAXは打ち出しの高さをアピールしていますので、弾道の高さもクラブ選択の要素の一つになってきそうです。