タイトリストから発売されているVG3ドライバー 2016年モデルについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
VG3ドライバー 2016年モデルの特徴
タイトリストのVG3ドライバーの2016年モデルは、2010年の発売から2年毎のリニューアルを重ね、4代目のモデルとなります。
VG3は、テーラーメイドのグローレシリーズのようにワールドモデルとは別に、日本市場向けのモデルとして展開されているシリーズです。
2016年モデルは、シルバーからブラックになりましたので、タイトリストの91シリーズと似ていて、タイトリストらしい精悍で引き締まったデザインとなっています。
ヘッドの中心軸近くに重心を配置
ゴルフクラブの重心は、中心とは異なっていることが大半ですが、VG3ドライバーでは、フェースセンターから垂直に伸びる中心軸線上の近くに重心が設定されています。
重心が中心近くに設定されていますので、よりボールにエネルギーが効率的に伝わり、ボール初速のアップにつながります。
アクティブ・リコイル・チャンネル
4代目VG3で新たに搭載されたテクノロジーとして注目したい点が、フェースの直ぐ後ろにあるソール側のスリット構造です。
スリットそのものは、各メーカー様々な位置や形状で搭載していますので、目新しいものではありませんが、この位置と大きさを採用するメーカーは少なくありません。
こちらは同時期に発売の915シリーズの解説動画になりますが、スリット構造の効果について、プロの評価を交えて詳しく解説されています。
高価としては、クラウンとソールが撓んで、スピンが抑えられ、飛距離が伸び、オフセンターになってしまった場合もボール初速は下がらず、弾道が安定します。
カップフェース構造により、スイートエリアが拡大
初代から引き続いて、カップフェース構造が採用されています。前作の2014年モデルでもスイートエリアが10%拡大していますが、2016年モデルではさらに拡大しています。
さらにフェースの広いエリアで高初速が実現されていますので、打点がバラツキやすい方には、弾道の安定性が増します。
安心感のあるヘッド形状
タイトリストらしい洋ナシ型と丸型の中間ぐらいの形状です。難し過ぎず、かと言って、つかまり過ぎてしまう様子もありません。
カラーリングがブラックになったことで精悍さが出ていて、ニュートラルなイメージで落ち着いて構えられそうです。
ロフト角・ライ角の調整機能を搭載
前作に引き続いて、ロフト角・ライ角の調整機能であるSureFitTourが搭載されています。
ロフト角・ライ角共に、独立して−1°〜+2°の範囲で調整することができますので、自由度の高いカスタマイズが可能です。
VG3 ドライバー 2016の試打・評価
- 溝構造によってヘッドが撓んでボールが喰い付く感じが出ている。
- 反発するので、初速が速くなって、高弾道になる。
- シャフトはVG3専用で、手元が重くなっていて最後にシャフトがしなる。少し遅れてきても、シャフトが仕事してくれる。
- 915と似ているが、VG3は軽めに出来ているのが特徴。
- やさしいアスリートドライバーと言われるだけあって、やさしい。
- 打感は硬すぎず、溝により弾き感がある。
- クラブ長さは46インチあるが、長さを感じさせない。
- ハードさがないので、最後まで振り抜けば高弾道が出る。
VG3ドライバー 2016のスペック
クラブスペック
- ロフト角:9.5°、10.5°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ重量:282g
- 標準シャフト:タイトリスト VG50
- フレックス:S、SR、R
- キックポイント:先中
- スイングウェイト:D2.0
クラブ重量は282gとかなり軽めです。同時期のツアープロ向けモデルである915D2・D3は共に307gですので、約25gとかなりの重量差があります。
一般的なアベレージゴルファー向けのドライバーが290~300gと考えると、15g前後の軽さとなります。軽めのクラブで楽にふりたいという方におすすめです。
シャフトラインナップ
公式サイトでは4種類のシャフトが紹介されています。
- タイトリスト VG50・VG60(三菱ケミカル社製)
- KURO KAGE XM50(三菱ケミカル社製)
- Speeder 569 EVOLUTION II(フジクラ社製)
- Tour AD GP-5(グラファイトデザイン社製)