2000年に発売され、今尚、リニューアルを重ねながら20年以上、市場で評価されているゼクシオ。
ドライバーからアイアンまで、日本国内ではとても人気があります。
今回は、ゼクシオのドライバーのフェースに注目して、これまでに反発エリアがどれぐらい広がっているか調べてみました。
ゼクシオのフェースの反発エリアの拡大を調べた経緯
ゼクシオは国内で最も注目され、人気のあるブランドです。
当サイトでもプレスリリースやリニューアルに関する情報を、毎度、楽しみにしながらチェックしています。
ゼクシオは、毎回、反発エリア、高初速エリアなど、フェースのスイートエリアが拡大しているという話が出て来まして、過去のモデルから積み上げていったらどれぐらいの拡大になるのか、調べてみたくなりました。
これを追うことで、ゼクシオ、つまり、ダンロップの技術力の進化も分かるのではないかと思います。
ゼクシオの歴代モデルでの反発エリアの拡大
世代 | 反発エリアの拡大率 | 反発エリアの広さ* |
---|---|---|
初代→2代目 | 不明 | 100 |
2代目→3代目 | 不明 | 100 |
3代目→4代目 | 不明 | 100 |
4代目→5代目 | 30% | 130 |
5代目→6代目 | 不明 | 130 |
6代目→7代目 | 7% | 139.1 |
7代目→8代目 | 10% | 153.0 |
8代目→9代目 | 10% | 168.3 |
9代目→10代目 | 34% | 225.5 |
10代目→11代目 | 72% | 387.9 |
ゼクシオのプレスリリースや商品説明等では、リニューアルにより反発エリアがどれぐらい拡大しているかを具体的な数値で説明されている場合が多いです。
過去の発表内容で数値が公開されているものを拾い上げ、反発エリアが初代からどれぐらい拡大しているか、算出してみました。
また、拡大率の数値が確認できなかったものは、「不明」と記しまして、反発エリアの広さの算出では、拡大も縮小もせずそのままとしました。なお、拡大率は不明でしたが、拡大しているという説明は確認できましたので、実際の拡大はもっと大きくなっていると思われます。
●試算に当たっての注意点
上表で「反発エリア」と記している内容は、ダンロップ社では「高初速エリア」「スイートエリア」など、その時々で表現が様々ですが、全て同じものを指し示しているという前提で取り扱いました。
ダンロップ社では、これらの言葉を使い分けている可能性もありますので、当記事でまとめたゼクシオの反発エリアの拡大の算出は、あくまで上記前提でのもので、実際とは異なる可能性があることはご留意ください。
▼ゼクシオの歴代モデルの解説は、別記事にまとめてありますので、以下にリンクを載せておきます。

初代ゼクシオから20年で、反発エリアは約4倍に拡大!?
ゼクシオの2000年の初代ドライバーの反発エリアを100として、ニューモデルでの拡大倍率を乗じてみたところ、当記事執筆時点で最新モデルのゼクシオ11ドライバーの反発エリアは387.9という数字になりました。
つまり、反発エリアは約20年で約4倍になっているという試算になります。
単純にフェース面を二次元平面と捉え、全方位に均等に拡大したとすると、上下・左右の4方向にそれぞれ2倍広がっていることとなります。
これは、ゼクシオの技術力の進歩と、その積み上げによる成果とも言えますし、また、20年前のクラブを今使用すると、芯に当てるのが非常に難しいとも言えます。
▼DUNLOPの20年前のドライバーを試打している動画です。
上掲の動画では、DUNLOPのDDH-V WD-200というドライバーを試打されています。約20年前のドライバーだそうです。
試打者の感想として、芯の狭さを感じると述べられています。
まとめ
ゼクシオのこれまでの進化の変遷から、反発エリアがどれぐらい拡大しているかを調べてみました。
試算の結果、約4倍という数字には驚きましたが、長さで言うと上下左右に2倍ですし、実際に最近のドライバーのミスに対する寛容性を考えると頷ける結果です。
加えて、テーラーメイドのツイストフェース、スピードポケット、ゼクシオのドローバイアス・バルジ設計など、ミスを許容する様々なテクノロジーが開発されていますので、よりドライバーはやさしくなっている「はず」ということになります。
その他のメーカーについても、反発エリアがどれぐらい広がっているか、具体的な数値が集まりそうでしたら試算してみたいと思います。