≫ TSi1ドライバーの試打・評価・感想
タイトリストのTSi1ドライバーとTS1ドライバー。
タイトリストとしては珍しい超軽量ドライバーとして注目の新・旧ドライバーの違いについて取り上げます。
TSi1ドライバーとTS1ドライバー
タイトリストのTSiシリーズは、2018年後期に誕生したTSシリーズの後継シリーズです。いわば、2代目TSシリーズといった位置づけになります。
TSiシリーズのドライバーは、超軽量のTSi1ドライバー、寛容性・直進性のあるTSi2ドライバー、操作性・調整機能のあるTSi3ドライバー、小ぶりでハードヒッター向けのTSi4ドライバーの4タイプあります。
この4機種のラインナップは、前作のTSシリーズと同じ構成のため、4タイプの適合ゴルファーも同じです。
≫ TSiドライバーの全モデルの違い・特徴を徹底比較!TSi1、TSi2、TSi3、TSi4
≫ TSドライバーの全モデルを徹底比較!TS1、TS2、TS3、TS4
TSi1ドライバーとTS1ドライバーの共通点
TSi1ドライバー(2021)とTS1ドライバー(2019)は、共に「Titleist Speed」のコンセプトを持ったモデルですので、違いを掘り下げていく前に、共通の特徴・テクノロジーを確認しましょう。
ソール後方ウェイトによる深・低重心
ドライバーを特徴付ける重要な要素の1つがウェイトの配置です。
TSi1ドライバーとTS1ドライバーは、共にソール中央の一番奥深いところに装着されています。
重心が深く低く設定されていますので、球が上りやすく、ミスに強く、高弾道で直進性の高い弾道で飛ばしやすくなっています。
ロフト角・ライ角、ウェイトの調整機能を搭載
ロフト角・ライ角の調整機能は、どちらのモデルにも搭載されています。そして、スリーブの互換性もあります。
軽量ドライバーはパーツの軽量化を図るため、可変スリーブが外されがちですが、このあたりはタイトリストの拘りが垣間見えます。
ウェイトについても、装着位置は固定ですが、オプションで別重量に変えることができます。なお、ウェイトの形状が異なっていますので、互換性は無いと考えて良いでしょう。
ただし、TSiシリーズに限っては、TSi1、TSi2、TSi4でウェイトが統一されていますので、TSiシリーズ内ではウェイト互換性があります。
▼タイトリストの調整機能「Sure Fit」については、別記事に詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。

TSi1ドライバーとTS1ドライバーの違い
フェース素材の違い
違いとして1番に挙げる内容が「素材」となると、地味な印象を受けるかもしれませんが、TSiシリーズのフェース素材には、ゴルフ業界で使われたことのないチタン素材を採用しました。
フェースはドライバーで最も重要なパーツと言えますので、これは思い切った変更と言えますし、タイトリストの素材への自信の表れとも言えます。
TSi1ドライバーには、ATI 425チタンという素材を採用しています。これは航空宇宙の分野で用いられる素材で、高強度・高靭性・高弾性が特徴です。
ドライバーフェースに用いることで、吸い付くような打感と高い初速性能が実現されています。
実際に、TSiシリーズを試打した感想として、「もちっとした打感」と言う声が多く聞こえてきていますので、新たなフェース素材は市場でも好評です。
TSi1ドライバーは更に軽い
TSi1ドライバー、TS1ドライバーの最大の特徴と言えば、タイトリストなのに超軽量である点です。
TS1ドライバーはSRスペックで273gでしたが、TSi1ドライバーはSRスペックで271gとなっています。
シャフトが同スペックで1.5g軽量化されていますので、主にシャフトの軽量化が効いています。
▼メジャーな軽量ドライバーのクラブ重量
モデル | TSi1 | TS1 | SIMグローレ | ゼクシオ11 |
クラブ重量 | 269g | 271g | 272g | 280g |
軽量ドライバーとしては、ゼクシオやSIMグローレを思い出される方もいると思います。
これらと比べてみても、タイトリストの方が上を行く軽さとなっています。
驚きなのは、可変スリーブが搭載されているのは、軽いTSi1ドライバーとTS1ドライバーの方で、SIMグローレとゼクシオ11には搭載されていません。
これまで調整機能付きのクラブを使ってきたにとっても、タイトリストのTSi1ドライバー、TS1ドライバーは馴染みやすいと思います。
ヘッド形状はどちらもシャローで丸型の深重心
ヘッド形状については、トゥ側に違いがありますが、ストレッチが長く、ヒール寄りに体積があり、丸型という点は同じです。
どちらのモデルも安心感があり、球がつかまって上がりやすそうで、とても構えやすいクラブです。
ロフト角は0.5°違う
- TSi1ドライバー:9.0、10.0、12.0°
- TS1ドライバー:9.5、10.5、12.5°
ロフト角のラインナップは、どちらも3種類ありますが、TSi1ドライバーの方が0.5°立っています。
どちらのドライバーにもロフト角の調整機能は付いていますが、調整値は-0.75°、0°、0.75°、1.5°と0.75°刻みとなっています。
▼調整機能については、別記事に詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。
≫ TSiドライバーのSURE FIT完全ガイド!ロフト・ライの調整機能、CGトラック、ウェイトを徹底解説!
シャフトの違い
TSi1ドライバーは、45.75インチのTSP 013 45シャフトと、44.75インチのTSP013 40シャフトがあります。後者は短尺でフレックスがLですのでレディースと考えて良いでしょう。
TS1ドライバーの方は、タイトリストDiamana 50とタイトリスト Air Speederがあり、共に45.75インチです。後者のタイトリストAir Speederの方はシャフトが5g軽いため、さらに軽量になり、TSi1ドライバーよりも1g軽くなり、ほぼ同じ重量となります。
価格の違い
税抜きの発売価格を比べると、TSi1ドライバーは75,000円、TS1ドライバーは72,000円です。
TSi1ドライバーの方が3,000円ほど高くなっていて、新素材を使っている影響もあるのかもしれません。
TSi1ドライバーとTS1ドライバーのスペックの違い
TSi1ドライバーのスペック
- ロフト角:9.0°、10.0°、12.0°
- ライ角:59.0°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
TS1ドライバーのスペック
- ロフト角:9.5°、10.5°、12.5°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.75インチ
TSi1ドライバーとTS1ドライバーの試打・比較
TSi1ドライバー、TS1ドライバーの試打については、別記事に詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。




