★2022/10/25更新:i230の公式発表を受け、全面更改しました。
PINGから発売のi230アイアンについて、最新情報を取り上げます。
i230アイアンの特徴
前作は女子プロゴルファーに愛用されている注目モデル
i230アイアンはi210アイアンの後継機種で、4年振りのリニューアルとなります。
i210アイアンは、渋野日向子、鈴木愛など、PING契約の殆どの女子プロゴルファーが使用していることでも知られています。
トッププロによる使用率が高い一方で、弾道の安定性が高く、クセが無く扱いやすいことから、中上級者からの評価も高いアイアンです。

ロフト角は同じだが、ライ角はロングアイアンでフラットに変更
番手 | 3I | 4I | 5I | 6I |
---|---|---|---|---|
i230 | 59 | 59.8 | 60.5 | 61.3 |
i210 | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 |
PINGのアイアンは、リニューアルしてもスペックを殆ど変えてこないことが多いですが、i230ではロフト角はそのままで、ライ角にのみ一部の番手で変更されています。
3番が1°フラットになっていて、6番までにフラットの幅を徐々に狭め、7番以降は同じライ角になっています。
この仕様変更についての言及はありませんが、低重心化で球が上がりやすくなった分、フラットにすることでスイングプレーンを倒して大きくし、飛距離を調整している可能性が考えられます。
実際、PINGの公式サイトでも以下の通り説明がありまして、番手間の飛距離が調整されています。
各番手間の飛距離ギャップが平均約11ヤードと揃えやすいロフト設計。
さらに高MOI+低重心
エラストマーインサートがより最適な位置に配置され、低重心化・高MOI化が実現されています。
さらに、ヘッドトゥ側には高比重ウェイトが搭載され、重量周辺配分により寛容性が高まっていて、前作よりも、さらにブレないヘッドとなっています。
溝が5本増加
上記の映像は、奥がi210アイアン、手前がi230アイアンです。
i230ではフェーズ面の溝を増やしていて、7番アイアンでは5本増えています。溝が密になることで、より安定したスピン性能が発揮されやすくなっています。
既に渋野日向子がi210からi230アイアンに移行している
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ニューモデルの良し悪しを測る上で参考になるのが、ツアープロによる移行状況です。
その意味で、渋野日向子が、早速、発売前の段階からi230アイアンに移行したことで、このモデルへの期待値と注目度を上げてくれます。
ドライバーで言えば、PING契約の殆どの選手がG410からG425に移行しましたが、渋野日向子は未だにG410 PLUSドライバーを使い続けています。
その理由として、スタンダードモデルがG425でMAXタイプになってしまったことが少なからず影響していると思います。
i230アイアンについては、G410からG425のような位置づけの変更はありませんので、移行のしやすさはありますが、それでも変えるに値する進化があったことは確かでしょう。
実際、渋野日向子が移行した理由についても伝わってきています。
<渋野日向子によるi230アイアンの評価・感想>
- 約4年ぶりのアイアン変更について、飛距離が2、3ydプラスされ、球の高さがしっかり出る
- ラフの抜けがすごくいい
- 前の(i210)より、スピンが入って抜けやすいのが良くて、スッと替えられた
金谷拓実もi210からi230アイアンにチェンジ
女子プロゴルファーに大人気のイメージが強いi210アイアンですが、実は男子プロにも使用されています。
その一人が金谷拓実で、彼も渋野日向子と同じくi210アイアンからi230アイアンにスイッチしました。
そして、渋野日向子と似たような感想を述べられています。
<金谷拓実によるi230アイアンの評価・感想>
- 見た目がシャープ。
- カッコよくなった。
- 小ぶりに見える。
- けっこうなラフから6番か7番くらいでバックスピンが入る(笑)。
i230アイアンの試打・評価
i230アイアンをプロがトラックマンで計測試打・評価
i230アイアンの試打クラブは、ヘッドが7番(33°)・3番(19°)・UW(50°)、シャフトがNSプロ MODUS3 ツアー105のSです。
- PINGは前作を超えるできないとリリースしないため、i210を超えるのに4年掛かっている。
- i210と比べると、見た目は小さくなっていてシャープ。ソール面はi210の方がトゥ側がラウンドしていて、i230の方がフラット面が多い。トゥ側もi230アイアンの方がシャープ。
- i210よりもシャープで小さくしているのに、i210のようなやさしさがあるという点では、i210を超えている。
- 寛容性は少し落ちて、プロに寄った感じがする。ロングアイアンはi210ではグースがあってボテッとしてたのがシャープになっている。
- 打感は良い。i230の方が詰まっていて分厚い当たりがする。i210はエラストマー(制振材)が主張してくる。
- 決して飛ぶクラブではないが、i59より飛ぶ。PINGのアイアンはバンスが大きいので、パワーロフトにするのもあり。
- 3番アイアンは球が上がらない。風が強いとか、打ち下ろしが多いと言った時に3番・4番の出番が出てくると思う。
- i230アイアンは、i210にシャープさを求める方向け。
i230アイアン PING契約プロの試打・評価
こちらはPINGによるi230アイアンの公式PV動画です。
渋野日向子、比嘉真美子、佐久間朱莉、金谷拓実、鈴木愛らの試打・評価も紹介されています。
i230アイアンのスペック
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | バウンス角 | 長さ |
---|---|---|---|---|
3番 | 19 | 59 | 5 | 39 |
4番 | 22.5 | 59.8 | 6 | 38.5 |
5番 | 26 | 60.5 | 7 | 38 |
6番 | 29.5 | 61.3 | 8 | 37.5 |
7番 | 33 | 62 | 9 | 37 |
8番 | 37 | 62.8 | 10.5 | 36.5 |
9番 | 41 | 63.5 | 12 | 36 |
PW | 45 | 64.1 | 13 | 35.5 |
UW | 50 | 64.1 | 13 | 35.5 |
シャフトスペック
シャフト | 材質 | 硬さ | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|
ALTA J CB BLACK | カーボン | R | 54 | 4.8 | 先 |
〃 | 〃 | SR | 64 | 4.5 | 中先 |
〃 | 〃 | S | 74 | 3.2 | 中 |
PING TOUR 2.0 CHROME I | カーボン | S | 77 | 2.7 | 中元 |
N.S.PRO MODUS3 TOUR 115 | スチール | S | 118.5 | 1.6 | 元 |
N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 | スチール | S | 106.5 | 1.7 | 元 |
N.S.PRO 950GH neo | スチール | S | 98 | 1.7 | 中 |
N.S.PRO 850GH neo | スチール | S | 88 | 2 | 中 |
DG EX TOUR ISSUE | スチール | S200 | 131 | - | 元 |
i230アイアンの発売日・発売価格
i230アイアンの発売日は、2023年1月19日です。発売価格はカーボンシャフトで33,000円(税込み)、DG EX TOUR ISSUEで33,000円(税込み)、それ以外のスチールシャフトで¥30,800(税込み)です。
