ブリヂストンから発売の213HFアイアンについて、試打・評価・製品の特徴について取り上げます。
目次
ブリヂストン 213HFアイアンの特徴
ブリヂストンからツアーB B1・B2ドライバーと同時期に、213 HFアイアンが発売されました。
ネーミングからすると、JGR HF3アイアンの後継機種と考えて良いでしょう。形状もスペックもそっくりです。
ちなみに、213 HFの意味は、213が2021年モデルの3の機種(1~3がある)を表していて、HFはHybrid Forgedの略です。
ニュー SP-COR
ドライバーに搭載されているSP-CORが、アイアンにも搭載されています。
SP-CORはフェースを裏から支えることで、高い反発性能を発揮するエリアを広げるテクノロジーです。
新構造で優れた反発を示すエリアが広がっていますので、寛容性が高くなっています。
極薄フェースが高初速を生み出す
フェース裏面は、ブリヂストンならではのディンプルが施された形状が採用されています。
従来モデルよりも0.5mmもの薄肉化に成功していますので、高初速が実現されています。
また、フェースパーツはソール面側まで回り込んだL字型となっています。この形状を取ることで、フェース下目でのヒットに強さを発揮してくれます。
ヘッド内部のポリマーが振動を抑えて打感をアップ
ヘッド内部には、ポリマーが搭載されています。ディスタンス系アイアンでありながら、打感にも拘った作りになっています。
飛距離性能が欲しいが、打感に柔らかさが欲しいという方にオススメです。
グースネックで、つかまりが良い
フェースプログレッションは小さく抑えられていて、ネックはグースがあります。
ボールをしっかりつかまえやすい形状となっていますので、右へのミスが出にくく、また、飛距離も出やすくなっています。
213HFアイアンとツアーB JGR HF3アイアンの違い
ヘッド形状
ヘッド形状を見ますと、ソール、キャビティ部分が厚めで、非常に似通っています。
どちらもヘッドの外周部を肉厚にした形状は、深重心で寛容性が高く、低重心で球が上りやすく、やさしさが備わっています。
ロフト角はほぼ同じ
ロフト角は、PWのみ213HFの方が1°立っていますが、その他の番手では同じです。7番で28°となっていて、ディスタンス系アイアンではありながら、最近の超ストロングロフトのアイアンのような立ち過ぎ感はありません。
アイアンとしての球の上がりやすさを残しながら、飛距離性能を高めたモデルです。
213HFは、SP-CORを搭載
213HFアイアンには、ドライバーと同様にフェース面を裏から点で支えて反発エリアを広げるテクノロジーが採用されています。
▼SP-CORの説明のところから再生されます。
優れた反発を示すエリアが拡大していますので、打点のブレに強く、ミスヒットが出にくくなっています。
ブリヂストン 213HFアイアンの試打・評価
ブリヂストン 213HFアイアンをトラックマンで計測試打・評価
- JGR HF3アイアンの後継機種。
- バックフェースに衝撃を吸収するポリマーが入っていて、アイアンにもSP-COR(サスペンションコア)が搭載されている。飛び系アイアンのパチーン、カキーンという打感ではなく、柔らかい。
- スピンがしっかり入って高さが出て、アイアンらしい球がでる。
- クラブが球を上げてくれるので、見た目以上に球が上る。
- ディスタンス系ながらも、アイアンらしさが残っていて、しかもやさしい。
マーク金井氏が213HFアイアンを詳しく解説
- フェースは少しオフセットがある。
- スチールシャフトは、軽量のNSプロ850GH neoで、950より10g軽量なシャフトで、飛距離を出そうという意図がうかがえる。
- 球離れの早さは感じず、フェースにくっ付いた感じがある。
- ソールが広くて、ダフリのミスに強い。
- 下目の打点の時に、飛距離が落ちない。フェース面での縦の打点がブレても飛距離の差が出にくい。
ブリヂストン 213HFアイアンのスペック
クラブスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | FP | 長さ*1 | 長さ*2 | 長さ*3 |
5 | 22 | 61 | 1.75 | 38.25 | 38.5 | 38 |
6 | 25 | 61.5 | 2 | 37.75 | 38 | 37.5 |
7 | 28 | 62 | 2.25 | 37.25 | 37.5 | 37 |
8 | 33 | 62.5 | 2.5 | 36.75 | 37 | 36.5 |
9 | 38 | 63 | 2.75 | 36.25 | 36.5 | 36 |
PW | 43 | 63.5 | 3 | 35.75 | 36 | 35.5 |
48° | 48 | 63.5 | 3 | 35.75 | 36 | 35.5 |
*1:Diamana BS50i
*2:AiR Speeder BS For Iron
*3:NSプロ850GHneo
シャフトスペック
公式サイトでは、3種類のシャフトが掲載されています。
- Diamana BS50i:S、R(特注)
- AiR Speeder BS For Iron:R相当
- NSプロ850GHneo:S
シャフト | 硬さ | 重量 | トルク | 調子 |
Diamana BS50i | S | 58 | 3.3 | 中 |
〃 | R | 56 | 3.3 | 中 |
AiR Speeder BS for Iron | R相当 | 49 | 3.6 | 中 |
NSプロ850GHneo | S | 88 | 2 | 中 |
ブリヂストン 213HFアイアン
ブリヂストン 213HFアイアンの発売日は、2021年9月17日です。
発売価格は、シャフトにより異なります。
- Diamana BS50i・AiR Speeder BS for IRON
5本セット(6~9、PW):121,000円
単品(5、48°):24,200円 - N.S.PRO 850GH neo
5本セット(6~9、PW):110,000円
単品(5、48°):22,000円