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APEX UW 2025の試打・評価・感想|高さと芯の強さで、ラフからも狙える1本

4.5
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キャロウェイから発売のAPEX UW 2025について、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。

APEX UW 2025の特徴

2022年の初代モデル、2023年の2代目に続き、2025年には待望の3代目が登場しました。

このクラブは、フェアウェイウッドの飛距離性能とユーティリティの操作性を融合した“ユーティリティウッド”という独自カテゴリーで、プロ・アマ問わず高い評価を得ています。

ここでは、従来モデルとの違いを踏まえながら、2025年モデルの特徴を整理していきます。

特徴① 番手間の飛距離の差が出しやすくなった・・・

APEX UWはフェアウェイウッドとユーティリティの中間的な立ち位置にある、独自性の高いクラブです。その基本コンセプトや性能は、初代(2022年)、2代目(2023年)から一貫していて、2025年モデルでも大きくは変わっていません。

とはいえ、細部にはプロからのフィードバックが反映され、いくつかの改良が加えられています。中でも最大の変更点は「クラブ長さ」です。

<番手ごとのクラブ長さ比較>

番手 初代
2022
2代目
2023
3代目
2025
17° 41 41 41.75
19° 41 41 41
21° 40.5 40.5 40.25
23° 40 39.5

従来モデルでは、17°と19°が同じ長さで、そこから0.5インチずつ短くなる設計でした。 しかし2025年モデルでは、17°と19°の間にも0.75インチの差を設け、番手間のピッチがより広くなっています。

この変更の意図は、縦距離のコントロール性を高めることにあります。特に高さを出していくクラブであるAPEX UWでは、飛距離の階段を明確にすることは、戦略的なセッティングとして重要な要素です。

この”0.75インチピッチ”は、飛距離差を出すという目的に対して非常に理にかなった設計です。ただし、APEX UWはプロを含めて高い支持を受けているものの、複数番手をバッグに入れるゴルファーは少数派なのが現実です(筆者の周りで2本入れている方は見たことがありません)。

そのため、番手間の差を強調する設計は、一般ゴルファーにとっては必ずしも大きな意味を持たない可能性もあります。

APEX UWといえば石川遼選手を思い浮かべる方も少なくないと思います。実際、当記事執筆時点でのクラブセッティングでは、19°と23°の2本を採用しています。こうした複数番手を使い分けるプレーヤーにとっては、今回の変更はポジティブな進化と言えるでしょう。

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特徴② ラフでもしっかり使える!フェース高と抜けの良さ

ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブとして「ハイブリッド」とも呼ばれますが、APEX UWはさらにその中間で“フェアウェイウッドとユーティリティの中間”に位置するクラブです。

ユーティリティとの違いは、”球が強く飛びすぎない”こと。そのため、高さをしっかり出して狙いに行くことができ、コントロール性にも優れています。意図的に“めくれる球”を打つことも可能で、グリーンを狙う場面での安心感があります。

一方、フェアウェイウッドとの違いは、ヘッド形状とフェース高にあります。UWは極端に薄平べったい形状ではなく、フェースに縦の厚みがあるため、ラフでボールが浮いたり沈んだりしていても、しっかりと芯に当てやすい設計です。

特に、フェアウェイウッドの7番・9番あたりでは難しいライでも、APEX UWなら抜けの良さとフェース高の恩恵で、安定したコンタクトが可能になります。

この点は、ラフからの2打目や、傾斜地でのショットにおいて、APEX UWが“戦略的な武器”として好まれる理由のひとつです。

特徴③ 初代・2代目も十分使える:性能差は最小限

2025年モデルの登場により、APEX UWは3代目となりましたが、初代(2022年)・2代目(2023年)モデルも十分に実用的です。

そもそもUWというクラブの基本コンセプトである”フェアウェイウッドとユーティリティの中間的な立ち位置”は、初代から一貫していて、機能は勿論のこと、性能面でも大きな変化はありません。

違いとして挙げられるのは、特徴①でも触れたクラブ長さのピッチ調整と、初代には23°の設定がなかった点くらいです。

それ以外の打感やソール形状、操作性に関しては、むしろ初代の爽快な打音や抜けの良さを好む声も根強くあります。

中古市場では、初代・2代目ともに価格がこなれてきていて、コストパフォーマンスの良さを考えれば十分に選択肢として入れたいところです。特に「1本だけ入れてみたい」「まずはUWというカテゴリーを試してみたい」という方にとっては、最新モデルにこだわる必要はないというのが正直なところです。

もちろん、複数番手を入れて縦距離の階段を明確にしたい場合は、2025年モデルの方が設計的に有利ですが、単品利用であれば初代・2代目でもまったく問題ありません。

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APEX UW 2025の試打・評価

  • 初代と比べると、打音は弾く感じがあるが、やさしい。上に吹いてくれる。
  • 2代目より打感は澄んだ感じがする。
  • U3だと強く飛んでしまう。ユーティリティよりやさしい。
  • ロフトのわりに、スピンが結構入る。

APEX UW 2025のスペック

クラブスペック

番手 ロフト角 ライ角 長さ ヘッド体積
17° 17 58.3 41.75 126
19° 19 59 41 126
21° 21 59.8 40.25 126
23° 23 60.5 39.5 120

シャフトスペック

<TENSEI BLACK SILVER 70 for Callaway>

硬さ 重量 トルク 調子
S 69.5g 3.9
SR 68g 3.9

APEX UW 2025の発売日・発売価格

APEX UW 2025の発売日は、2025年9月19日です。発売価格は60,500円です。

 

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