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Qi10 ツアーフェアウェイウッド|試打・評価|4つのポイントで解説|乗りこなすにはヘッドスピードが必要!

4.5
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テーラーメイドのQi10 ツアーフェアウェイウッドについて、注目したい4つのポイント、試打・評価を取り上げます。

前年の相当モデルに当たるステルス2 PLUSフェアウェイウッドとの違いについても解説しますので、Qi10 ツアーフェアウェイウッドの特徴や位置付けが分かる内容となっています。

Qi10 ツアーフェアウェイウッドの特徴

テーラーメイドのQi10シリーズのフェアウェイウッドは、前年のステルス2と同じく3タイプに分かれています。

  • Qi10 ツアーフェアウェイウッド
  • Qi10 フェアウェイウッド
  • Qi10 MAXフェアウェイウッド

アスリート向けタイプは、SIM・SIM2ではタイプ名が無し、ステルス・ステルス2ではタイプ名がPLUSでしたが、Qi10ではツアーとなっていて、これまでとはネーミング体系が異なっています。

特徴① 前作との大きな違いは構えやすさ!クラブ性能はほぼ同じ

▼左がQi10ツアー、右がステルス2 PLUS

クラウンの境界

従来のステルス2では、クラウンのフェース側にチタンパーツが見えていて、Mシリーズ・SIMシリーズと同様、2トーンになっていました。

しかし、Qi10シリーズではインフィニティカーボンクラウンが採用されていて、クラウン全面がカーボンになっていて、ツヤ感もあります。

2トーンがなくなったことで、構えた時の見え方はかなり変わりました。情報量が削ぎ落されたことで、構えやすくなった方が殆どだと思います。

▼Qi10 ツアーフェアウェイのレーザーアライメント

なお、2トーン自体は必ずしも悪評価ばかりではなく、アライメント的な効果があって構えやすいとの声も一部でありました。

しかし、初代ステルス以降はフェース面上部にレーザーアライメント(白い線)が施されていて、地味ながらこれが実に好評です。と言うのも、構えた時にフェースとクラウンの境い目が分かりやすくなっていますので、2トーンの機能的な恩恵がひっそりと継承されています。

ヘッド形状と弾道

ヘッド形状に関して言えば、ロフト角・ライ角・ヘッド体積・長さといった主要スペックは全く変わらないものの、少しだけぷっくりしていて小ぶり感が出ています。

2トーンの廃止、ディープ感により、すっきり感が増していますので、より上級者の方が構えやすくなっています。

クラブ性能そのものについては、スペックが同じで調整ギミックも踏襲されていますので、大きな違いはありません。

逆に言えば、ステルス2 PLUSフェアウェイをお持ちの方は、買い替える理由は見出しにくく、そのまま使い続けることをオススメしたいです。

特徴② ヘッドスピードが速い方向け

▼左からツアー、スタンダード、MAX

Qi10 ツアーフェアウェイウッドは、全3モデルある中で最もアスリート向けです。

低スピン・強弾道・操作性が特徴となっています。

従来では5番が19°でしたが、前作ステルス2 PLUSから18°になっていて、フェースが立っています。

しっかり振れないと球が上がりきらないため、ヘッドスピードが43m/s以上は欲しいところですし、自分で上げれる技量がある方向けとなります。

小ぶりで浅重心な分、重心距離が短く操作性もとても優れていますので、弾道を操りたい方向けです。逆に言えば、クラブにスイングや打点のブレを助けて欲しい方には向いていません。

寛容性が欲しい方は、Qi10フェアウェイかQi10 MAXフェアウェイを検討されると良いでしょう。

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特徴③ ウェイト移動により弾道はかなり変わる

Qi10 ツアーフェアウェイは、前作のステルス2 PLUSフェアウェイと同様にスライダー式のウェイト調整機能が搭載されています。

前後に移動させることで、スピン量・打ち出し高さ・重心位置(球の強さ・操作性)を切り替えることができます。

特に大きく変わるのが弾道の高さで、ウェイトを後方にするとロフトアップとスピン量が増え高弾道効果がプラスされ、反対に前方にすれば高弾道効果がマイナスされます。

スピン量については、前作同様1000rpmほどの違いが生まれるとのことで、ロフト角・ライ角の調整機能と組み合わせることで、弾道のカスタマイズ性能に優れています。

特徴④ PGAツアーではスタンダードなQi10フェアウェイが人気

▼PGAツアープロのフェアウェイウッド使用状況

モデル Qi10ツアー Qi10 Qi10 MAX SIM M3
タイガーウッズ 3番 5番
ロリーマキロイ 3番・5番
スコッティシェフラー 3番
トミーフリートウッド 5番・9番
コリンモリカワ 5番 3番

ゴルフクラブの評価を知る上で参考になるのが、ツアープロの使用状況です。

公式サイトでチームテーラーメイドと紹介されている男子プロの中で、Qi10ツアーを使用しているのはタイガーウッズだけで、他の4名はスタンダードなQi10を選択しています。

彼らの為に開発されたであろうアスリート向けのQi10ツアーは好まれておらず、スタンダードなQi10の方が人気という意外な結果となっています。

右に左に打ち分けたい、ミニドライバー代わりに低く強く打ちたいなど、ニーズが合っているのであればQi10ツアーは確かに適したクラブですが、球の上がりやすさ・寛容性・スペックの充実度という点では、スタンダードなQi10フェアウェイの方が優れています。

ヘッドスピードが速い上級者の方であっても、高く上げて狙いたいのか、それとも、低く強く打ちたいのか、お助け要素は要らず操りたいのか等、それともミスを減らして欲しいのか、求める結果の優先度からモデル選びを再考してみるのも良いかもしれません。

Qi10 ツアーフェアウェイウッドの試打・評価

Qi10 ツアーフェアウェイウッドをトラックマンで計測試打・評価

試打クラブは、Qi10 ツアーフェアウェイウッドの3番と5番で、共にシャフトはディアマナ SILVER TM50 Sです。

  • 前作のステルス2 PLUSよりヘッドが小ぶり。丸くて締まっていて、ドライバーの顔に近いシルエット。
  • 球が強い。助けてくれる感じは無く、思うがままに操れて強弾道。
  • 打感はウェイトの位置によって変わる。後ろが重い方が柔らかさが出て、浅い方にするとシャキッとする。
  • ヘッドスピードを40m/sぐらいにすると球が浮き切らないので、シャフトやウェイトを変える必要が出てくる。

Qi10シリーズのFW/UT/アイアンをゴルフ識者が解説

▼Qi10シリーズのFWの解説(12:24)から再生

<Qi10ツアーフェアウェイの評価>

  • ウェイトを前後に動かすと、弾道の変化がはっきり出る。前にするとロースピンの低い球、後ろにすると高い球になる。
  • ステルス2では500rpm変わると言われていたが、Qi10では1000rpm変わる。
  • ウェイトを後ろにするとアッパーになって高弾道ロースピンになる人もいる。シャフトの組み合わせにもよる。先が硬いと前ウェイトでしっかりロースピンになる。

Qi10 ツアーフェアウェイウッドのスペック

クラブスペック

番手 3番 5番
ロフト角 15° 18°
ライ角 57° 57.5°
ヘッド体積 170cc 150cc
長さ 43.25″ 42.25″

シャフトスペック

シャフト 硬さ クラブ重量 シャフト重量 トルク バランス 調子
Diamana
SILVER TM50
S 約320 約60 3.6 D2.5 中元
SR 約318 約57 4 D2
R 約316 約55 4.3 D2
Tour AD
VF-6
S 約326 65 3.3 D3.5 中元
SPEEDER
NX BLACK 60
S 約324 65.5 3.8 D3 先中
Diamana
WB 63
S 約321 61 3.1 D3

Qi10 ツアーフェアウェイウッドの発売日・発売価格

Qi10 ツアーフェアウェイウッドの発売日は、2024年2月2日です。発売価格は69,300円からで、シャフトにより以下の通りとなっています。

  • Diamana Silver TM50:69,300円
  • Tour AD VF-6:82,500円
  • SPEEDER NX BLACK 60:80,300円
  • DiamanaWB 63:80,300円
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