本間ゴルフのT//WORLDシリーズ(2026)で注目される2種類のドライバー、「TW777」と「TW777 MAX」。
今作ではデザインやテクノロジーを統一しつつも、スペック・弾道特性・ウェイト設計に明確な違いがあり、対象ゴルファー像も分かれています。
本記事では、「TW777」と「TW777 MAX」のスペックと特徴を比較し、どのような違いがあるか、どんな人に向いているかを解説します。
TW777とTW777 MAXの位置づけ
▼左がノーマル、右がMAX

TW777シリーズのドライバーは、TW777、TW777 MAX、そして、ミニドライバーのTW777 360Tiの3モデルが発売されています。
ミニドライバーは性格や用途が限定されますので、本記事ではTW777とTW777 MAXの2モデルについて取り上げています。
| モデル | TW777 | TW777 MAX |
|---|---|---|
| タイプ | 操作性・低スピン・直進性 | 高弾道・つかまり・寛容性 |
| ロフト角 | 9.5/10.5° | 9/10.5//12° |
| 長さ | 45.5インチ | 45.5インチ |
| クラブ重量 | 318g(60S) | 304g(SR) |
| ターゲット層 | 初級者~中級者 | 中級者~上級者 |
TW777ドライバーの位置づけ
TW777はディープ形状で、前方3.5g・後方20.5gにウェイトが搭載されているのが大きな特徴です。
前作では、TW767とTW767 LSがありましたが、当記事執筆時点では、TW777 LSは存在しません。
で、TW777の位置づけはというと、TW767 LS寄りの低スピンタイプです。
低スピン性能と操作性が備わっていて、意図した弾道を描きやすく、中・上級者に適したモデルです。
- 低スピンで風に強い弾道
- 左へのつかまり過ぎを抑えたいプレイヤーに安心感
- 弾道コントロールを重視するゴルファー向け
TW777 MAXドライバーの位置づけ
TW777 MAXは、TW767 MAXの後継モデルです。前作ではドローを謳っていましたが、今作ではハイドローを謳っていて、つかまりに高さがプラスされています。
ヘッド形状は前作同様にシャローながら、ウェイトが、トゥ側4g・ヒール側15gの2ヶ所になっていて、さらに交換して重心距離を切り替えることもできます。
弾道としては、球が上がりやすく、スライスが抑えられ、ミスに対する強さも備わっています。アベレージゴルファーや初心者に安心感を与えるモデルです。
- ハイドローモデルで、スライスが抑えられる
- 寛容性が高く、ミスに強い
- 12°ロフトも展開し、球を上げたいゴルファーに最適
構えた瞬間に違いが見える|外観・形状の違い
▼左がノーマル、右がMAX

ヘッド体積はどちらもルール上限の460ccですが、TW777の方は前方・後方ともに膨らみが有るディープ形状です。TW777 MAXの方はシャロー形状で、後方が薄く長くなっています。
- TW777:操作性を感じられる形状。コンパクトさと安定感を両立。
- TW777 MAX:丸みを帯びた投影で安心感が強く、つかまりと寛容性を感じられる形状。
TW777は「操作性重視」、TW777 MAXは「やさしさ重視」で、対象ゴルファーははっきりと分けられます。
弾道の違い
| モデル | 高さ | つかまり | スピン量 | 寛容性 |
|---|---|---|---|---|
| TW777 | 低~中 | 弱 | 低~中 | 低~中 |
| TW777 MAX | 高 | 中~強 | 中~多 | 中~高 |
TW777:操作性・低スピン志向
キャッチコピーは”狙いを操る、狙いを超える。”となっていまして、ディープなヘッド形状により操作性と低スピン性能に優れています。
つかまり過ぎを抑えたいプレイヤーが安心して振りやすく、操作性を重視した弾道設計が特徴です。
風に負けない強い球を打ちやすく、弾道を意図的に操りたい中・上級者に適しています。
TW777 MAX:やさしさ・高弾道志向
キャッチコピーは”いつだって、ハイドローで。”となっていまして、実際にハイドローで打ちやすいモデルです。
特に優れているのが”ハイ”の性能で、かなり球が上がりやすい上に、12°のロフトまで用意されています。球が上がらずに飛距離ロスが出ている方に適しています。
加えてつかまりの良さもありますので、スライスに悩むゴルファー、やさしく真っすぐ飛ばしたいプレイヤーにも適した弾道特性を持っています。
テクノロジーの違い
▼左がノーマル、右がMAX

ヘッド構造としては、基本的に共通のテクノロジーで作り上げられています。カップフェースをチタンフレームが支え、後方はカーボンフレームで軽量化。可変スリーブ、入替可能なウェイトを搭載し、弾道調整機能も備わっています。
大きな違いは、ウェイトの配置と重量です。
| モデル | TW777 | TW777MAX |
|---|---|---|
| ウェイト配置 | 前/後 | トゥ/ヒール |
| ウェイト重量 | 3.5g/20.5g | 4g/15g |
TW777は、ウェイトが前後に搭載されていて、重量差も大きく取られています。デフォルトでは前側が軽いため、入れ替えることでハード仕様に切り替えることができます。
TW777 MAXは、ウェイトが左右に搭載されていて、重心距離を切り替えることができます。搭載位置も左右にかなり離れていますので、つかまり・ヘッドの返しやすさを切り替えることができます。
TW777 vs TW777 MAX|どちらを選ぶべきか?
TW777|操作性・低スピン・弾道コントロールを求める方向け
TW777は、前後ウェイト設計による直進性と低スピン性能が大きな武器です。
風に負けない強い球を打ちやすく、意図した弾道を描きたい中級者~上級者にフィットします。
特に「左へのつかまり過ぎを抑えたい」「球筋を細かく操りたい」というプレイヤーに最適で、戦略的にコースを攻めたい方に強くおすすめできるモデルです。
TW777 MAX|やさしさ・高弾道・寛容性を求める方向け
TW777 MAXは、TW777よりもシャローでミスに強く球が自然に上がりやすいのが特徴です。
スライスを抑えたい、真っすぐ飛ばしたいという初級者~中級者にも、安心して扱いやすくなっています。
さらに12°ロフトも選べるため、ヘッドスピードが速くない方でもしっかりキャリーを伸ばせる点が魅力です。
まとめ
TW777とTW777 MAXは、同じシリーズながらクラブの性格と対象ゴルファーがはっきり分かれています。
<TW777>
- 低スピンで操作性重視
- 中級者~上級者向け
<TW777 MAX>
- 高弾道・つかまりの良さ
- 初級者~中級者向け
両モデルとも「やさしさ」と「安定性」を備えていますが、TW777は操作性、TW777 MAXは寛容性に強みがあります。
自分のスイングタイプや求める弾道に合わせて選ぶことで、最適な一本が見つかるでしょう。


