タイトリストの2022年の新作、TSRドライバーがPGAツアーに登場しました。同時に適合リストにも掲載されていますので、最新情報をまとめました。
TSR2・TSR3・TSR4ドライバーがPGAツアーに登場
NEW TITLEIST #TSR DRIVERS.
Initital thoughts? 🤤 pic.twitter.com/SOBg863vPb
— Golfalot (@Golfalot) June 20, 2022
PGAツアーのトラベラーズ選手権にて、タイトリストの新作モデル、TSRドライバー3種が登場しました。
タイトリストでは、発売前にツアーシーディングというプロによる使用テストのようなものを行っていまして、今回も同様に行われています。
初代のTSシリーズ、2代目のTSiシリーズでは、1~4までの4種類のモデルがありましたが、現時点で発表されているのは2~4の3機種です。
New #TSR Drivers on deck.#FindYourFaster pic.twitter.com/9mAdMJENh7
— Titleist (@Titleist) June 21, 2022
ジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピースが使用するヘッドも、タイトリストの公式SNSで公開されています。
この2名のために用意されているヘッドは、TSR3ドライバーです。
これまでTSi3ドライバーを使っていますので、同じ位置づけの3のモデルということになります。
▼TSRフェアウェイについては下記記事に詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。
適合リストにも掲載された
ツアーシーディングと時を同じくして、ドライバー適合リストにもTSRシリーズのドライバーが掲載されました。
左からTSR2、TSR3、TSR4ドライバーで、ツアーシーディングで確認されたモデルと数も内容も同じです。
TSR1ドライバーの存在は、適合リストでも確認されていません。
TSRドライバーとTSRiドライバー(前作)の違いを比較
▼新作のTSR2・TSR3・TSR4ドライバー
▼前作のTSi2・TSi3・TSi4ドライバー
全体的な特徴は同じか!?
上記の映像は、新作のTSRと前作のTSiで、2~4のモデルを並べたものです。
更にその前のTSとTSiは、デザインがガラリと変わりましたが、今回のリニューアルでは、モノクロとカラーの違いかと思うぐらいデザインのテイストは似ています。
ウェイトの位置、可変スリーブの存在、3では移動式ウェイトが搭載されている点、2よりも3の方がディープに見える点など、特徴は前作とほぼ同じに見えます。
TSR4には後方ウェイトを新たに搭載
First in-hands of the @Titleist TSR drivers. Some takeaways:
– streamlined for aerodynamics
– from 1 to 2 weight on the “4” model
– continuing with sure fit adjustable hosel 👍
– gloss black is here to stay pic.twitter.com/kWztEd4t9G— Ryan Barath 🏌️♂️ (@RDSBarath) June 20, 2022
一つ、明らかに異なる点として挙げられるのは、TSR4ドライバーです。ロフト角も唯一11°がない8、9、10°のみで適合リストに掲載されていますので、ハードヒッター向けの超低スピンモデルであるのは間違いないと思います。
ただ、低スピンモデルの特徴ともいえるソール前方のウェイトに加えて、今回のTSR4ドライバーでは、ソール後方にもウェイトが搭載されています。
これは、TSR2と酷似していまして、最近で言えば他社になりますがキャロウェイのローグSTを思わせるようなウェイトです。
ヘッドの最も深い位置への重量負荷となりますので、寛容性を上げる意図があると思われます。
ATi425チタンは使われているか?
TSiシリーズの特徴として、吸い付くような極上の打感が挙げられます。
筆者の周りの声を振り返ってみても、2021年のドライバーで打感の評価が最も高かったのがTSi3ドライバーです。
打感の良さを生み出した要因として、ATi425チタンという、これまでゴルフ界で使われたことのなかった素材が採用されている点があげられます。
航空宇宙の分野で採用されてきた類稀なる強靭性を誇る「ATI 425チタン」。加工が難しく、これまでどのゴルフブランドも採用することができなかったこの特殊な金属が「TSi」のスピードパフォーマンスを支えるキーテクノロジーになっています。フェースの広範囲で驚きのボールスピードを発揮し、平均飛距離を大きく伸ばします。
今回のTSRシリーズのドライバーでは、フェースの映像が確認されていませんので、ATiの採用有無は分かっていません。
適合リストにもATiの文字がありませんので、少なくともフェース面から「ATi」の文字は消えていますので、素材が変わっている可能性が考えられます。
TSR1ドライバーは発売されるか?
ツアーシーディング、適合リスト共に、確認されたのは、TSR2・TSR3・TSR4の3機種です。
つまり、軽量モデルの1のモデル、名前が付けられるとしたらTSR1ドライバーの情報は、現時点では確認されていません。
ただ、TSシリーズの時も1と4は数か月後に発表されたのと、1の軽量モデルはツアープロが使用するとは思えませんので、今回のツアーシーディングで登場しなかったのは、ある意味、自然です。
TS1、TSi1ドライバーは、一定の評価とニーズがありましたし、キャロウェイのローグST MAX FASTドライバー、ブリヂストンのB3 SD・DDドライバーなど、ゼクシオの競合モデルは各社が力を入れていますので、タイトリストのTSR1ドライバーは、少なくとも日本市場では発売されると思います。
≫ B3 DD・B3 SDドライバーの最新情報まとめ!試打・評価・スペック・発売日・発売価格
≫ ROGUE ST MAX FASTドライバー 2022の試打・評価・感想
TSR2ドライバーの特徴
こちらはTSR2ドライバーです。TS2、TSi2の後継モデルとなります。
2のモデルの特徴であるソール後方のウェイトは、今回のモデルでも搭載されています。
高MOIを狙った重量配分により、直進性・打点ブレへの寛容性を高めた設計で、位置付けは変わらないようです。
高MOIとはいっても、TSR3やTSR4と比較しての話になりますので、ツアープロも使うモデルですから、対象ゴルファーは今回もセミアスリート~アスリートになると思います。
- ロフト角は、8、9、10、11°
- 可変スリーブを搭載
- ソール後方に固定ウェイトを搭載
前作のTSi2ドライバーについては、下記記事をご覧下さい。
TSR3ドライバーの特徴
こちらはTSR3ドライバーです。TS3、TSi3の後継モデルとなります。
前作のTSi3では、ソール後方に5つのウェイトポジションが設置され、ウェイトを移動することで2段階のドロー・フェードの調整が可能となりました。
今回も同様の機構が搭載されていて、T2・T1・N・H1・H2のポジション名が確認されていますので、ドロー・フェードの弾道調整が行えます。
- ロフト角は、8、9、10、11°
- 可変スリーブを搭載
- ソール後方に移動式ウェイトを搭載
- ウェイトポジションは5つ
前作のTSi3ドライバーについては、下記記事をご覧下さい。
TSR4ドライバーの特徴
こちらはTSR4ドライバーです。TS4、TSi4の後継モデルとなります。
今回、最も変更があったと思われるのが4のモデルです。前作のTSi4ではソール前方のみにウェイトが搭載されていましたが、今回は、キャロウェイのサブゼロを思わせるようなソール前・後にウェイトが搭載されています。
つまり、後方に新たにウェイトが1つ追加されています。
最近のゴルフクラブは、アスリート向けモデルであっても、ドライバーからアイアンに至るまで慣性モーメントを高めて寛容性を持たせる傾向にあります。
PINGのLSTも慣性モーメントを高め続けています。
TSR4ドライバーも、後方にどっしりとしたウェイトを搭載することで、打点のブレに対する強さを持たせたようです。
- ロフト角は、8、9、10°
- 可変スリーブを搭載
- ソール前方と後方に固定ウェイトを1つずつ搭載
前作のTSi4ドライバーについては、下記記事をご覧下さい。
まとめ
タイトリストの2022年の新作ドライバー、TSRドライバーについて取り上げました。
今回、ツアーシーディング、適合リストで確認されたのは、TSR2ドライバー、TSR3ドライバー、TSR4ドライバーの3機種です。
今後、TSR1ドライバーもラインナップに追加されるのではないかと思います。
まだ、US・日本ともに、公式サイトではTSRドライバーに関する情報が公開されていませんので、新たな情報が確認され次第、当ページに反映していきます。