「チッパー」と呼ばれるゴルフクラブをご存知でしょうか?
ゴルフ歴が長い方でも、知ってはいるものの、使ったことが無い・見たことが無いという方も多いと思います。
本記事ではチッパーの特徴、使い方、そして、最近のおすすめチッパーについて、詳しく解説します。
チッパーとは、どんなクラブ?
▼オデッセイから発売されているチッパー
ゴルフクラブの種類として、一般的に広く認知されているものとしては、ウッド、アイアン、パターの3種類です。
- ドライバー
- フェアウェイウッド
- ユーティリティ(ハイブリッド)
- アイアン
- ウェッジ
- パター
チッパーは、この中に入れるとすると、分類上はウェッジの仲間に入ります。
簡単に説明すると、以下の様になります。
- ウェッジとパターの中間
- ややウェッジ寄り
- パターの様に構えて、球を浮かして転がして寄せる
チッパーとウェッジの違いは?
「パターの様に構えて、球を浮かして転がして寄せる」という説明だけ見ると、ウェッジでも事足りそうに思われる方も多いと思います。
そうとも言えますが、チッパーの方がより楽に行えます。
そこで、今度はチッパーとウェッジの違いについて説明します。
- 長さがパターと同じぐらい
- ライ角がパターと同じぐらい
- ソール幅が広い
- ロフト角はウェッジに近い40前後ぐらい
特に注目したい違いは、長さとライ角です。
数値で言うと、長さが34インチぐらい、ライ角が70°ぐらいのものが多いです。
34インチと70°となると、パターに良くあるスペックです。
ここが重要でして、チッパーはパターのように構えて使うことを意図して設計されています。
逆にパターとの違いとしては、ロフト角があり、中にはバウンスがあるモデルもあります。
そのため、打ち出しで球が少し上がり、バウンスがあるモデルではダフリにくくソールの抜けの良さが備わっています。
チッパーの弾道は?
チッパーは、アイアン(ウェッジ)に属するクラブと説明しました。
使用される場面は、グリーン周りです。
チッパーはランニング・ウェッジと呼ばれることもあり、ウェッジのように球を浮かせはしますが、転がしてピンに近づけます。
ヘッドが重たいため、大きく振って、球を高く打ち上げるのには適しておらず、あくまでパター感覚で使います。
チッパーは大きく2つのタイプがある
ここで、冒頭のチッパーの説明をもう一度振り返ってみましょう。
- ウェッジとパターの中間
- ややウェッジ寄り
- パターの様に構えて、球を浮かして転がして寄せる
「ウェッジとパターの中間」とありまして、「ユーティリティ(ハイブリッド)もフェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブだ!」と思い浮かべた方も多いと思います。
これはとても重要な特徴でして、ユーティリティにウッド型・アイアン型があるように、チッパーにもウェッジ寄り・パター寄りの2タイプあります。
▼ウェッジ寄りのチッパー
こちらはPINGから発売のChipR(チッパー)です。名前もチッパーという分かりやすいような紛らわしいようなモデルです。
トゥが高く、構えた時のトップラインが斜めで、完全なウェッジ寄りのチッパーです。
それでも、ライ角が70°、長さが34インチですから、パターのように構えて使用します。

▼パター寄りのチッパー
こちらはオデッセイ(キャロウェイ)から発売のX-ACT(エグザクト)チッパーです。
トップラインが水平なのが特徴で、このモデルではフェース面にインサートもあり、ネックの形状もパターそのものです。
ただ、ロフト角は37°で9番アイアンぐらいフェースが寝ていますので、打ち出しで球が上がります。
まとめ
ゴルフクラブの中でとても珍しい「チッパー」について取り上げました。
恐らく、2番ウッドとか1番アイアンと同じぐらいレアなクラブではないでしょうか?
ただ、グリーン周りの寄せではとても力を発揮してくれて、弾道の安定性がとても高いのが特徴です。
最後の寄せで苦労されている方は、一度、使ってみると大幅にスコアが改善する可能性を秘めたゴルフクラブです。
