ヤマハから発売のinpres DRIVESTARドライバーについて、モデルの特徴・スペック・試打・評価についてまとめました。
購入を検討されている方は、参考にしてみてください。
目次
inpres DRIVESTARドライバーの特徴
UD+2からDRIVESTARへ
こちらがヤマハの2023年のニューモデル、inpres DRIVESTAR(ドライブスター)ドライバーです。
ヤマハのゴルフクラブには2つのブランドがありまして、RMXがアスリートゴルファー向けなのに対して、inpresはアベレージゴルファー向けとなっています。
inpresからは2017年(2016年後期)よりinpres UD+2という飛びを謳ったモデルが発売されてきましたが、2023年モデルはinpres DRIVESTARとなりますので、UD+2は一旦の終了ということになるようです。
プロが使いたいと思えるinpresになっている
UD+2は、3世代に渡ってモデルの特徴が共通していて、とても分かりやすいドライバーでした。
大きな重心角とライ角によるドローバイアス、軽量設計による振りやすさが備わっていて、シニアやヘッドスピードが速くないアベレージゴルファーに支持されていました。
今回のDRIVESTARは、「プロが使いたいと思うクラブ」を目指して開発されていて、UD+2の大きな特徴にも変化が見られます。
まず、UD+2では大きくアピールされていた重心角ですが、DRIVESTARでは触れられておらず、数値も好評されていません。加えて、つかまりを良くするライ角の大きさも、2°フラットになっています。
クラブ重量については、フレックスによる重量差を大きくつけていて、SR・Rシャフトを選んだ場合にのみ、284g・279gと軽量クラブになりますが、Sシャフトでは296gとなり、一般的なクラブよりやや軽いという程度です。
慣性モーメントが大幅にアップ
inpres DRIVESTARドライバーには、ヘッド後方、そして、重心の量再度で、合計3つのウェイトを搭載した「カウンターウェイト・システム」が採用されています。
前作のUD+2も5,020g・cm2と高い数値でしたが、今作のDRIVESTARでは5,570g・cm2と大幅にアップしていて、ルール上限に近い値が実現されています。
慣性モーメントが高まることでヘッドの安定性が増しますので、ミスヒット時のヘッドのブレが抑えられ、直進性の高い弾道が出やすくなります。
アベレージゴルファー向けには無い顔の良さ
ゴルフクラブの顔は、人によって解釈が異なります。ドライバーではフェース面を、アイアンではバックフェースを指すこともあります。
inpres DRIVESTARドライバーは、顔の良さも特徴として強調されていて、メーカー公式HPでは投影の形状の良さがアピールされています。
従来までは丸型ヘッドでしたが、inpres DRIVESTARドライバーはヒール寄りがすっきりとしていて、三角形状・洋ナシ形状になっています。
スライスに悩む方にとっては、丸型やヒール寄りの肉厚さなど、体積がある方が安心感を生みますので、今回の新たなヘッド形状は、シャープに振り抜きたい方、すっきりしたヘッド形状が好みの方向けで、やや対象ゴルファーが変わったことが感じられます。
クラブ重量はフレックスで大きく異なる
シャフトのフレックスは、S、SR、Rの3種類ありまして、他のクラブと大きく異なる点として、重量に大きな差が付けられています。
フレックス | S | SR | R |
---|---|---|---|
シャフト重量 | 58 | 51.5 | 45.5 |
グリップ重量 | 40 | 35 | 35 |
クラブ重量 | 296 | 284 | 279 |
まず、シャフトの重量そのものが、SとRで12.5gの差があります。そして、SとSR・Rではグリップの重量にも違いがあり、5gの差が付けられています。
これにより、Sでは296gと一般的なクラブ重量の水準ですが、SRでは284g、Rでは279gとなっていて、いわゆる軽量クラブに属するクラブ重量になっています。
ゼクシオがレギュラーモデルとXモデルの二本立てにして、クラブ重量や使い応えに差をつけたのとにていて、DRIVESTARではシャフトのフレックスにより、同様の違いを生み出しています。
フェース向きは、ややフック
アスリートゴルファー向けのRMXを思わせるような綺麗なヘッド形状ですが、フェースはややフックになっています。
ただ、UD+2では、フェース面が後ろに下がっていて、いわゆるオフセットドライバーと呼ばれる部類に入りましたが、今回のDRIVESTARはオフセットになっていません。
つかまりの良さは持たせてありますが、UD+2ほどの「がっっりつかまる」ドライバーではなく、幅広いゴルファーが使えるドライバーとなっている点が、UD+2からDRIVESTARになったことの大きな変更点です。
inpres DRIVESTARドライバーの試打・評価
inpres ドライブスタードライバーをプロがトラックマンで計測・試打
試打クラブは、10.5°・SPEEDER NX for YamahaのR、9.5°・SPEEDER NX for YamahaのSです。
- 構えた感じは、外ブラに見える。テーラーメイドっぽい。おじさんっぽくて嫌だというような感じは無い。
- UD+2は、飛距離が出て、がっつりつかまる尖った個性ではなく、アスリートからアベレージゴルファーまで使えるようなニュートラルな性能を目指して作られている。
- RMXと言われても分からないぐらい。ちょっとフェースが左を向いてる。
- 打音は爽快。ヘッドスピードの割に、カキーンと言うとんでもない音が出る。
- 綺麗な顔が良い、カッコいい顔が良い、それでいて、つかまりが良い、逃がして飛ばしたい方に良い。
- UD+2に比べると、つかまらない方向になっている。UD+2とターゲットが違う。
- シャフトの選び方によっては、パワーがある方も使える。Sシャフトは、硬くて重量がある。
- ウェイトは3つ付いていて、トゥに9g、後ろに11g、ヒールに5gとなっている。
有村智恵がinpres DRIVESTARドライバーを試打・評価
- 最近の飛び系クラブは、弾きが良くてどこに飛んで行ったか分からなかった。
- DRIVESTARは、今までのinpresと違って、ドローもフェードも打てそうな顔をしている。
- 見た目がシャープになっているが、曲がらない。
- 100切り・90切り・80切りを目指す全てのゴルファーが使える。
スコア100前後のアマチュアゴルファーがinpres DRIVESTARドライバーを試打
inpres DRIVESTARドライバーのスペック
クラブスペック
ロフト角 | 9.5 | 10.5 | 11.5 |
---|---|---|---|
ライ角 | 59 | ||
横慣性モーメント | 5,570 | ||
フレックス | S | S・SR・R | R |
クラブ長さ | 45.5 |
シャフトスペック
<SPEEDER NX for Yamaha M423d>
フレックス | S | SR | R |
---|---|---|---|
シャフト重量 | 58 | 51.5 | 45.5 |
グリップ重量 | 40 | 35 | 35 |
クラブ重量 | 296 | 284 | 279 |
調子 | 中 | ||
バランス | D5 |
inpres DRIVESTARドライバーの発売日は?
inpres DRIVESTARドライバーの発売日は、2022年10月21日です。発売価格は、92,400円です。