EENOURは、アウトドア用品やポータブル電源などで知られる家電メーカーです。
最近では、ゴルフ用のレーザー距離計を手掛けていて、ドイツのデザイン賞を受賞するなど日本国内でも売れ筋ランキングの常連で注目度が高まっています。
現在、公式サイトに掲載されている全機種について、機能を比較しながら、おすすめモデルを紹介します。
EENOURとは?
ゴルフのレーザー距離計のメーカーは、ゴルフ系の製品を手掛ける企業と、距離計・電子機器系を手掛ける企業の大きく2つに大別されます。
EENOURは後者の方で、冒頭でも少し触れた通り、アウトドア家電やポータブル電源を主に手掛けているブランドです。ちなみに、読み方は、「イーノウ」です。
ゴルフのレーザー距離計については、2023年4月時点で5機種リリースされています。
EENOUR 全機種の機能・性能比較
全機種の概要
機種 | メーカー 発売価格 |
発売時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
U1000RG | 29,980円 | 2023年11月 | 赤緑2色表示で視認性がとても高い。 測定スピード0.06秒の爆速。 マグネットを搭載し、Ultra-miniよりもサイズが大きい。 |
Ultra-mini U1000PRO |
33,600円 | 2023年4月 | 赤緑2色表示で視認性がとても高い。 測定スピード0.06秒の爆速。 ドイツのデザイン賞受賞。 |
Ultra-mini U800 |
21,000円 | 2023年4月 | 黒1色表示。 測定スピード0.06秒の爆速。 ドイツのデザイン賞受賞。 |
SW-1000D | 28,800円 | 2022年8月 | 赤1色表示で視認性が高い。 測定スピード0.06秒の爆速。 マグネット内臓。 |
LR1000 PRO | 32,974円 | 2022年4月 | 赤緑2色表示で視認性がとても高い。 測定スピード0.06秒の爆速。 マグネット内臓。 |
LR1000 (LR700) |
19,980円 (13,980円) |
2021年 | 黒色1色表示。 測定スピードが速い。 (LR700は、最大測定距離が700メートルとやや劣る) |
EENOURのレーザー距離計は、現在、公式サイトで掲載されているものは6機種あり、最上位機種は最新のU1000RGとなります。
ただ、2022年以降に発売されている5機種はどれも測定距離・測定スピードともに非常に優れていて、内4機種がカラー表示を採用していて見やすさも抜群に優れています。
LR1000とLR700は、外観、基本機能・性能は同じですが、最大測定距離に1000メートルと700メートルの違いがあります。
全機種の機能・性能の詳細比較表
▼EENOUR全機種の機能・性能の比較表です。
機種 | U1000RG | U1000PRO | U800 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2023年(11月) | 2023年(4月) | 2023年(4月) | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
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測定距離 | 1,093y | 1,093y | 874y | 1,093y | 1,093y | 1,093y・765y |
測定誤差 | ±1y | ±1y | ±1y | ±1y | ±1y | ±1y |
測定速度 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.5秒 |
手ブレ補正 | - | - | - | - | - | - |
表示 | 赤・緑(2色) | 赤・緑(2色) | 黒 | 赤・緑(2色) | 赤 | 黒 |
輝度調節 | 4段階 | 4段階 | - | 4段階 | 4段階 | - |
透過率 | 95% | 95% | 85% | 90% | 90% | - |
望遠倍率 | ×6.3 | ×6 | ×6.5 | ×6 | ×6 | ×6 |
傾斜モード | ○ | |||||
傾斜モード ONOFF表示 |
○ | |||||
ピンサーチ | ○ | |||||
振動通知 | ○ | |||||
マグネット | 〇 | - | - | 〇 | 〇 | - |
サイズ | 109 | 94.5 | 94.5 | 112 | 112 | 107.68 |
×68 | ×55 | ×55 | ×70 | ×70 | ×70.12 | |
×39.5 | ×33 | ×33 | ×40 | ×40 | ×37.04 | |
重量 | 195.5g | 127g | 128.5g | 150g | 150g | 150g |
体積* | 293cc | 172cc | 172cc | 317cc | 317cc | 279cc |
防水 | IP54(水の飛沫で影響を受けいない) | |||||
電源 | 充電(USB Type-C) |
*体積:縦・横・奥行を乗じた算出値で、実際の製品体積とは異なる
EENOURのレーザー距離計の全モデルについて、機能・性能を一覧にまとめました。
この表から分かる通り、どの機種もピンサーチ、スロープといった便利な測定機能は備わっています。大きな違いは、スコープ内の表示のカラー対応、最大測定距離、本体サイズといったところに差があります。
次はこの表を元に、自分に合ったモデルを見い出すために、注目すべき点を解説していきます。
EENOURで迷ったらコレ!
お時間の無い方に、先にオススメだけ知りたい方の為に、先に結論を書いてしまいますと、EENOURのレーザー距離計で最もオススメのモデルは「Ultra-Mini U800」です。
EENOURの製品は、あまり機能・性能の差がありませんが、ざっくり分けるとコンパクト設計の「U1000PRO」「U800」、一般的なサイズ感の「U1000RG」「LR1000 PRO」「SW-1000D」「LR1000・LR700」となります。
特に「U1000PRO」「U800」は、コンパクト設計に加えて、ドイツのプロダクト・アワード「レッド・ドット・デザイン賞 2023」を受賞しています。
外観にはアルミニウム素材が採用されていて、一般的なプラスチックのデザインとは一線画する格好良さがあります。
U1000PROとU800では、スコープ内の表示色に差があり、U1000PROの方は赤緑の2カラーが採用されているため、見やすさに優れています。
ただ、この2機種の価格差は1万円ぐらいありますので、コスパで考えるとU800の方がオススメです。
当記事編集時点での最安値の出品を調べてみると、楽天で12,980円、Amazonで17,980円となっていますので、楽天でかなり安く購入することができます。
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EENOURの注目したい特徴は4つ
EENOURのレーザー距離計の全機種について、上の表に機能・性能をまとめました。
機能・性能の順に並べると、最上位から、U1000RG、U1000PRO、LR1000 PRO、SW-1000D、LR1000、U800、LR700という順番になります。
どのモデルでも、ピンサーチ機能、スロープ機能、ジョルト機能など、単純測定以外の機能がしっかりそなわっていますが、機種毎の違いや特徴があることも事実でしす。
購入に当たって注目したい特徴は4つあり、1つずつ解説していきますので、必要かどうかを判断していくと、自分に合ったモデルが見つかります。
特徴① スコープ内の表示の見やすさ
機種 | U1000RG | U1000PRO | U800 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2023年(11月) | 2023年(4月) | 2023年(4月) | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
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表示 | 赤・緑(2色) | 赤・緑(2色) | 黒 | 赤・緑(2色) | 赤 | 黒 |
輝度調節 | 4段階 | 4段階 | - | 4段階 | 4段階 | - |
透過率 | 95% | 95% | 85% | 90% | 90% | - |
レーザー距離計は、スコープで目標を捉え、そして、測定結果もそこに表示されます。
特に、ゴルフは屋外で行うスポーツの為、眩しい日差しの中や、早朝や薄曇りの中など、天候や日照具合いで、見づらい場合があります。
EENOURのレーザー距離計は、機種によって表示に使われるカラーに違いがあり、上位機種になるほど、色の種類・数の違いにより見やすくなっています。
▼U1000RG、U1000PRO、LR1000 PROは赤・緑の2色で表示される
▼SW-1000Dは赤で表示される
▼U800・LR1000・LR700は黒で表示される
U1000RG、U1000PRO、LR1000 PRO、SW-1000Dは、カラー表示が採用されていて、さらに4段階の輝度調整機能もついています。
特に、U1000RG、U1000PRO、LR1000 PROの3機種は、赤・緑の2カラーが採用されていますので、レーザー距離計を使ったことがある方で、黒色や暗さに見づらさを感じられる方は、この3機種から選ばれると良いでしょう。
特徴② 測定スピードと測定最大距離
機種 | U1000RG | U1000PRO | U800 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2023年(11月) | 2023年(4月) | 2023年(4月) | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
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\29,980 | \28,280 | \12,980 | \22,045 | \27,980 | \-・\13,980 |
測定距離 | 1,093y | 1,093y | 874y | 1,093y | 1,093y | 1,093y・765y |
測定速度 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.5秒 |
EENOURのレーザー距離計は、測定の機能面では差がありませんが、性能面を見ると、測定スピードと最大測定距離に違いがあります。
測定スピードについては、LR1000・LR700の0.5秒も問題無い速さではありますが、より新しい機種のU1000RG、U1000PRO、U800、LR1000 PRO、SW-1000Dは0.06秒という驚異的な速さが実現されています。。
そして、最大測定距離については、LR700が700メートル(765ヤード)、U800が800メートル(874ヤード)とやや短めで、それ以外のU1000RG、U1000PRO、LR1000 PRO、SW-1000D、LR1000の1,000メートル(1,093ヤード)と比べると劣ります。
700ヤード・800ヤードも測ることは無いと思われる方がいるかもしれませんが、ピンサーチの場合は最大測定距離が1/3~1/2ぐらいに下がります。
そのため、最大測定距離が大きい方が使いやすいため、他メーカーでも上位機種では1,000メートルというのが一般的です。
使いやすさを重視される方は、測定スピード・最大測定距離に優れたU1000RG、U1000PRO、LR1000 PRO、SW-1000Dを選ばれると良いでしょう。
特徴③ マグネットの有無
最近は、レーザー距離計にマグネットを内蔵したモデルが増えています。
老舗大手のニコンのCOOLSHOTでも50iというモデルで搭載されました。

そして、EENOURでも以前からマグネットを内臓したものが提供されていて、U1000RG、LR1000 PRO、SW-1000Dの3機種で搭載されています。
これの使い方はご存知の方も多いと思いますが、マグネットが内臓されていることで、磁性金属に貼り付けることができます。
具体的には、クラブヘッドやカートに貼り付けることができるため、18ホールでのプレーで持ち運びながら使う中で、慣れてくるととても便利です。
▼マグネットの便利な使い方
こちらの動画は、他メーカーのレーザー距離計で実演されているものですが、距離測定後、ショットの間、芝生の上に置いたレーザー距離計を、アイアンヘッドにマグネットで装着させて拾い上げています。
これが腰痛持ちの方など地面から物を拾う行為が苦しい方にとっては、とても助かります。
特徴④ サイズの違い
機種 | U1000RG | U1000PRO | U800 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2023年(11月) | 2023年(4月) | 2023年(4月) | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
Amazon 最安値* |
\29,980 | \29,980 | \17,980 | \16,980 | \15,495 | \-・\9,980 |
楽天 最安値* |
\29,980 | \28,280 | \12,980 | \22,045 | \27,980 | \-・\13,980 |
重量 | 195.5g | 127g | 128.5g | 150g | 150g | 150g |
サイズ | 109 | 94.5 | 94.5 | 112 | 112 | 107.68 |
×68 | ×55 | ×55 | ×70 | ×70 | ×70.12 | |
×39.5 | ×33 | ×33 | ×40 | ×40 | ×37.04 | |
体積* | 293cc | 172cc | 172cc | 317cc | 317cc | 279cc |
EENOURのレーザー距離計は、2022年まで同じぐらいのサイズ感・重量感でしたが、2023年に発売のUltra-mini U1000PRO・U800では、超コンパクト設計が実現されています。
その小ささは、例えて言えばほぼクレジットカードと同じサイズです。
コンパクトなモデルはグリップ感に劣るものも少なくありませんが、U1000PRO、U800は本体底面に窪みが設けられていて、グリップ感・ホールド感も備わっていて、手ブレを抑えてくれます。
手が小さい方、ポケットに入れたままのプレーを好まれる方にとても適しています。
EENOURのモデル別おすすめゴルファータイプ
EENOURのレーザー距離計全機種について、どのようなゴルファーが適しているか、または、適していないか解説します。
最新機種順に取り上げます。
U1000RGが適しているゴルファー
U1000RGの発売前までは、Ultra-mini U1000PROが最上位でしたが、U1000RGの方がマグネットを内蔵し、倍率も6→6.3倍と若干上回っています。
デザインも酷似していますが、Ultra-miniは超小型だったのに対して、U1000RGは標準的なサイズ・重量です。
超小型はポケットに入れたままプレーできるなど携帯性に優れていますが、測定時に手ブレが生じやすい、落としやすいという課題も指摘されています。
U1000RGは、標準的なサイズ・重量によるホールド感や測定の安定感を求める方に適しています。

Ultra-mini U1000PRO・U800が適しているゴルファー
Ultra-mini U1000PROは、U800と同時に2023年に発売されています。
2022年以前のEENOURのレーザー距離計は、サイズが中型でしたが、Ultra-miniは超コンパクトに仕上がっていて、更に、ドイツのプロダクトアワードでデザイン賞も受賞しいて、アルミニウムボディの外観の美しさも特徴的です。
U1000PROとU800外観は同じですが、性能面でU1000PROの方が優れています。
▼左がU800、右がU1000PRO
大きな違いは、スコープ内に表示される結果の見やすさで、U800が黒一色なのに対して、U1000PROは赤・緑の2カラーで、更に4段階の輝度調節機能まで備わっています。
その分、価格差は1万円ほどありますので、見やすさを求める方はU1000PRO、コスパを求める方はU800がオススメとなります。

LR1000 PROが適しているゴルファー
LR1000 PROは、SW-1000Dよりも4ヶ月前に発売されているモデルですが、機能・性能、そして、価格の面からも最上位の機種です。
最大の特徴はスコープ内の見やすさで、唯一、赤と緑の2色表示が採用されていて、4段階の輝度調節もでき、日差しが強い中、薄ぐらい中でも安定した見やすさが備わっている点です。
それに加えて、外観の格好良さもあります。
価格も他メーカーに比べると、この機能・この性能で約2.3万円(当記事執筆時点での調査価格)で購入することができますので、総合的に考えて最もお買い得で最もおすすめのモデルです。
他メーカーでは、マグネット搭載、ピンサーチ、ジョルト、スロープ機能が付いているモデルで5万円を優に超えてきます。
あとは、数万円を積んでブッシュネル、ニコンといった一流ブランド名を取るか、実用面とコスパを取るかという判断になるかと思います。
SW-1000Dが適しているゴルファー
EENOURのレーザー距離計の最新機種で、LR1000 PROと殆ど同じ機能・性能のモデルです。
大きく異なるのはスコープ内の表示の部分で、LR1000 PROが赤と緑の2色なのに対して、こちらのSW-1000Dは赤1色です。
それでもLR1000 PROと同様に4段階の輝度調節機能が搭載されていて、周囲の明るさ・暗さに対応して見やすさを提供してくれます。
価格的にはSW-1000Dの方が2000円ほど安いため、1色から2色の表示にこの金額を出すかどうかという判断になります。
あとは、カラーリングが異なるので、この辺りの好みもありそうです。
筆者の個人的なオススメとしては、白と黒のカラーリングが好みであればSW-1000Dで良いと思いますが、そうでない場合、2000円ほど高額になっても、赤・緑の2色表示のLR1000 PROをオススメします。
LR1000・LR700が適しているゴルファー
LR1000・LR700は、ピンサーチ、ジョルト、スロープといった使い勝手を高めてくれる機能が十分備わっています。
まず、LR1000については、値段が約2万円で、上位機種との価格があまり変わらないため、こちらの購入はオススメしません。
購入するとすれば、LR700です。最大測定距離が1093y→765yに下がりますが、使用上、問題無い性能です。機能的にも十分に備わっていまして、それでいて約1.1万円というのは破格の安さです。
予算を出来るだけ抑えたいが、ピンサーチ・スロープといった機能はしっかり欲しいというコスパを究極に求める方に、LR700はとてもオススメのモデルです。
まとめ
EENOURのレーザー距離計の全機種について、機能・性能の比較、市場最安値の調査結果、そして、各モデルがどのようなゴルファーに適しているかを解説しました。
EENOURは、全体的に高機能であるにもかかわらず、値段が抑えられているのが特徴です。
機能・性能・価格を総合的に考えると、Ultra-mini U800が一番のオススメですが、測定結果の見やすさを重視される方は、1万円ほど高くなりますが同シリーズの上位モデルのUltra-mini U1000PROがオススメです。
この2機種は、デザイン賞も受賞していて、アルミニウム素材による外観の美しさも特徴的です。



