EENOURは、アウトドア用品やポータブル電源などで知られる家電メーカーです。
最近では、ゴルフ用のレーザー距離計を手掛けていて、2022年には2機種がリリースされました。
現在、公式サイトに掲載されている全機種について、機能を比較しながら、おすすめモデルを紹介します。
目次
EENOURとは?
ゴルフのレーザー距離計のメーカーは、ゴルフ系の製品を手掛ける企業と、距離計・電子機器系を手掛ける企業の大きく2つに大別されます。
EENOURは後者の方で、冒頭でも少し触れた通り、アウトドア家電やポータブル電源を主に手掛けているブランドです。ちなみに、読み方は、「イーノウ」です。
ゴルフのレーザー距離計については、2022年10月時点で3機種リリースされています。
EENOUR 全3種の機能・性能比較
全機種の概要
機種 | 希望 小売価格 |
発売時期 | 特徴 |
---|---|---|---|
LR1000 PRO | 32,974円 | 2022年4月 | 赤緑2色表示で視認性がとても高い。 測定スピードがとても超速い。 マグネット内臓。 |
SW-1000D | 28,800円 | 2022年8月 | 赤1色表示で視認性が高い。 測定スピードがとても速い。 マグネット内臓。 |
LR1000 (LR700) |
19,980円 (13,980円) |
2021年 | 黒色1色表示。 測定スピードが速い。 LR700は、最大測定距離が700メートルとやや劣る。 |
EENOURのレーザー距離計は、現在、公式サイトで掲載されているのが3機種です。
2022年4月に発売のLR1000 PROが当記事執筆時点での最上位機種となります。
LR1000とLR700は、外観、基本機能・性能は同じですが、最大測定距離が1000メートルと700メートルの違いがあります。
全機種の機能・性能の詳細比較表
▼EENOUR全機種の機能・性能の比較表です。
機種 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|
発売年 | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
Amazon 最安値* |
\27,980 | \24,980 | \-・\10,480 |
楽天 最安値* |
\22,980 | \19,586 | \19,980・\10,980 |
測定距離 | 1,093y | 1,093y | 1,093y・765y |
測定誤差 | ±1y | ±1y | ±1y |
測定速度 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.5秒 |
手ブレ補正 | - | - | - |
表示 | 赤・緑(2色) | 赤 | 黒 |
輝度調節 | 4段階 | 4段階 | - |
傾斜モード | ○ | ||
傾斜モードOFF表示 | ○ | ||
ピンサーチ | ○ | ||
振動通知 | ○ | ||
マグネット | 〇 | 〇 | - |
サイズ | 112 | 112 | 107.68 |
×70 | ×70 | ×70.12 | |
×40 | ×40 | ×37.04 | |
重量 | 150g | 150g | 150g |
体積* | 317cc | 317cc | 279cc |
防水 | IP54(水の飛沫で影響を受けいない) | ||
電源 | 充電(USB Type-C) |
*体積:縦・横・奥行を乗じた算出値で、実際の製品体積とは異なる
EENOURのレーザー距離計の全モデルについて、機能・性能を一覧にまとめました。
この表から分かる通り、機種により測定スピード、スコープ内の表示性能に差があり、価格にも反映されています。
次はこの表を元に、自分に合ったモデルを見い出すために、注目すべき点を解説していきます。
EENOURの注目したい特徴は4つ
EENOURのレーザー距離計の全機種について、上の表に機能・性能をまとめました。
機能・性能の順に並べると、最上位から、LR1000 PRO、SW-1000D、LR1000、LR700という順番になります。
どのモデルでも、ピンサーチ機能、スロープ機能、ジョルト機能など、単純測定意外の機能がしっかりそなわっていますが、機種毎の違いや特徴があることも事実でして、購入に注目したい特徴は4つあります。
1つずつ解説していきますので、必要かどうかを判断していくと、自分に合ったモデルが見つかります。
特徴① 測定スピードと測定最大距離
機種 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|
Amazon 最安値* |
\27,980 | \24,980 | \-・\10,480 |
楽天 最安値* |
\22,980 | \19,586 | \19,980・\10,980 |
測定速度 | 0.06秒 | 0.06秒 | 0.5秒 |
測定距離 | 1,093y | 1,093y | 1,093y・765y |
先程の機能・性能の比較表をご覧頂くと分かる通り、機能面では差が殆どありません。
その一方で、性能面では測定スピードと最大測定距離に違いがあります。
測定スピードについては、LR1000・LR700の0.5秒も問題無い速さではありますが、より新しい機種のLR1000 PROとSW-1000Dは0.06秒という驚異的な速さです。
そして、最大測定距離については、LR700のみ700メートル(765ヤード)とやや短めで、それ以外のLR1000 PRO・SW-1000D・LR1000の1,000メートル(1,093ヤード)と比べると劣ります。
765ヤードも測定することはまずありませんが、それでも最大測定距離が大きい方が使いやすく、他メーカーでも上位機種では1,000メートルというのが一般的です。
ただ、他メーカーの下位モデルでは500~600メートルのため、700メートルが買いというわけではありません。
使いやすさを重視される方は、測定スピードが速いLR1000 PROかSW-1000Dを選ばれると良いでしょう。
特徴② スコープ内の表示の見やすさ
機種 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|
Amazon 最安値* |
\27,980 | \24,980 | \-・\10,480 |
楽天 最安値* |
\22,980 | \19,586 | \19,980・\10,980 |
表示 | 赤・緑(2色) | 赤 | 黒 |
輝度調節 | 4段階 | 4段階 | - |
レーザー距離計は、スコープで目標を捉え、そして、測定結果もそこに表示されます。
特に、ゴルフは屋外で行うスポーツの為、眩しい日差しの中や、早朝や薄曇りの中など、スマホなどでさえ見づらい場合があります。
EENOURのレーザー距離計は、機種によって表示に使われるカラーに違いがあり、上位機種になるほど、色の種類・数の違いにより見やすくなっています。
▼LR1000 PROは赤・緑の2色で表示される
▼SW-1000Dは赤で表示される
▼LR1000・LR700は黒で表示される
LR1000 PROとSW-1000Dは、カラー表示が採用されていて、さらに4段階の輝度調整機能もついています。
レーザー距離計を使ったことがある方で、黒色や暗さに見にくさを感じられる方は、LR1000 PROとSW-1000Dを選ばれると良いでしょう。
特徴③ マグネットの有無
機種 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|
Amazon 最安値* |
\27,980 | \24,980 | \-・\10,480 |
楽天 最安値* |
\22,980 | \19,586 | \19,980・\10,980 |
マグネット | 〇 | 〇 | - |
最近は、レーザー距離計にマグネットを内蔵したモデルが増えています。
老舗大手のニコンのCOOLSHOTでも、50iというモデルで搭載されました。
そして、EENOURでマグネットが内臓されているのは、より新しい機種のLR1000 PROとSW-1000Dの2機種です。
これの使い方はご存知の方も多いと思いますが、マグネットが内臓されていることで、磁性金属に貼り付けることができます。
具体的には、クラブヘッドやカートに貼り付けることができるため、18ホールでのプレーで持ち運びながら使う中で、慣れてくるととても便利です。
▼マグネットの便利な使い方
こちらの動画は、他メーカーのレーザー距離計で実演されているものですが、距離測定後、ショットの間、芝生の上に置いたレーザー距離計を、アイアンヘッドにマグネットで装着させて拾い上げています。
これが腰痛持ちの方など地面から物を拾う行為が苦しい方にとっては、とても助かります。
特徴④ 価格の違い
機種 | LR1000 PRO | SW-1000D | LR1000・LR700 |
---|---|---|---|
発売年 | 2022年(4月) | 2022年(8月) | 2021年 |
Amazon 最安値* |
\27,980 | \24,980 | \-・\10,480 |
楽天 最安値* |
\22,980 | \19,586 | \19,980・\10,980 |
ここまで特徴①~③で、主な機能・性能の違いについて取り上げました。
これは当然ながら価格にも跳ね返ってきます。
当記事執筆時点で調べた市場価格では、上位機種のLR1000 PROが約2.3万円で、下位機種のLR700は約1.1万円です。
どの機種にもピンサーチ機能、スロープ機能、ジョルト機能といった使い勝手を高めてくれる機能がしっかり搭載されていて、それでいて1.1~2.3万円という安価で購入することができます。
特に予算を抑えたい方にとっては、LR700を選択すれば、ほぼ1万円で購入することができ、市場全体の中でも相当にお買い得なモデルです。
EENOURのモデル別おすすめゴルファータイプ
EENOURのレーザー距離計全機種について、どのようなゴルファーが適しているか、または、適していないか解説します。
上位モデルから順番に取り上げます。
LR1000 PROが適しているゴルファー
LR1000 PROは、SW-1000Dよりも4ヶ月前に発売されているモデルですが、機能・性能、そして、価格の面からも最上位の機種です。
最大の特徴はスコープ内の見やすさで、唯一、赤と緑の2色表示が採用されていて、4段階の輝度調節もでき、日差しが強い中、薄ぐらい中でも安定した見やすさが備わっている点です。
それに加えて、外観の格好良さもあります。
価格も他メーカーに比べると、この機能・この性能で約2.3万円(当記事執筆時点での調査価格)で購入することができますので、総合的に考えて最もお買い得で最もおすすめのモデルです。
他メーカーでは、マグネット搭載、ピンサーチ、ジョルト、スロープ機能が付いているモデルで5万円を優に超えてきます。
あとは、数万円を積んでブッシュネル、ニコンといった一流ブランド名を取るか、実用面とコスパを取るかという判断になるかと思います。
SW-1000Dが適しているゴルファー
EENOURのレーザー距離計の最新機種で、LR1000 PROと殆ど同じ機能・性能のモデルです。
大きく異なるのはスコープ内の表示の部分で、LR1000 PROが赤と緑の2色なのに対して、こちらのSW-1000Dは赤1色です。
それでもLR1000 PROと同様に4段階の輝度調節機能が搭載されていて、周囲の明るさ・暗さに対応して見やすさを提供してくれます。
価格的にはSW-1000Dの方が3000円ほど安いため、1色から2色の表示にこの金額を出すかどうかという判断になります。
あとは、カラーリングが異なるので、この辺りの好みもありそうです。
筆者の個人的なオススメとしては、白と黒のカラーリングが好みであればSW-1000Dで良いと思いますが、そうでない場合、3000円ほど高額になっても、赤・緑の2色表示のLR1000 PROをオススメします。
LR1000・LR700が適しているゴルファー
LR1000・LR700は、ピンサーチ、ジョルト、スロープといった使い勝手を高めてくれる機能が十分備わっています。
まず、LR1000については、値段が約2万円で、上位機種との価格があまり変わらないため、こちらの購入はオススメしません。
購入するとすれば、LR700です。最大測定距離が1093y→765yに下がりますが、使用上、問題無い性能です。機能的にも十分に備わっていまして、それでいて約1.1万円というのは破格の安さです。
予算を出来るだけ抑えたいが、ピンサーチ・スロープといった機能はしっかり欲しいというコスパを究極に求める方に、LR700はとてもオススメのモデルです。
まとめ
EENOURのレーザー距離計の全機種について、機能・性能の比較、市場最安値の調査結果、そして、各モデルがどのようなゴルファーに適しているかを解説しました。
EENOURは、全体的に高機能であるにもかかわらず、値段が抑えられているのが特徴です。
購入するのであれば、上位のLR1000 PROが一番のオススメで、予算を究極に抑えたい方にはLR700がオススメです。
この2機種は、他メーカーのレーザー距離計と良く比べてみた場合、コスパの良さから購入対象候補に残ると思います。
後は、ブランドを取るかどうかという話になると思いますので、この辺りはデザインの好みなども総合的に踏まえて、選ばれると良いと思います。