PINGから2022年後期に発売のG430ハイブリッドについて、ロフト角・ライ角の調整機能の仕組み・調整方法を詳しく取り上げます。
目次
G430ハイブリッドは、ロフト角・ライ角の調整機能を搭載
PINGのGシリーズのウッドは、基本的にロフト角・ライ角の調整機能を有しています。
ドライバーは2013年のG25から、フェアウェイウッドは2015年のG30から、ハイブリッドは2019年のG410から搭載されています。
G430ハイブリッドに搭載されているロフト角・ライ角の調整機能は、Trajectory Tuning トラジェクトリー・チューニング 2.0と呼ばれるもので、G410以降のシリーズに採用されています。
Trajectory Tuning トラジェクトリー・チューニング 2.0の仕組み・調整方法
トラジェクトリー・チューニング 2.0の仕組み
G430ハイブリッドに採用されているロフト角・ライ角の調整機能は、巷ではカチャカチャ式と呼ばれているもので、シャフトの先端に付けられた可変スリーブにより実現されています。
調整方法は、専用レンチをソール側から挿し込み、ヘッドとシャフトの固定ネジを緩めてシャフトを取り外し、スリーブの位置をずらして挿し直すことで、ロフト角・ライ角を変更することができます。
なお、専用レンチについてですが、以前は可変スリーブが付いたモデルに付属していましたが、G430シリーズではドライバーには引き続き付属するものの、フェアウェイウッドとハイブリッドは別売りという位置づけになっています。
これまでPINGのウッドを購入していて専用レンチをお持ちの方、G430のドライバーも購入される方は、専用レンチをお持ちということになりますが、そうでない場合、調整機能を使われる際には別途入手が必要となります。
ロフト角・ライ角の調整値(設定内容)
ドライバーと同じ機構が搭載されていますので、設定値(調整内容)は同じ値となります。
ロフト角は-1.5、-1.0、0、+1.0、+1.5°の5種類、ライ角はニュートラルか約3°フラットの2種類です。
▼ロフト角・ライ角の設定値(調整内容)
設定 | ロフト角 | ライ角 |
---|---|---|
〇 | ±0° | ニュートラル |
+ | +1.0° | ニュートラル |
╋ | +1.5° | ニュートラル |
━ | -1.5° | ニュートラル |
- | -1.0° | ニュートラル |
F・ | ±0° | フラット |
F+ | +1.0° | フラット |
F- | -1.0° | フラット |
ロフト角とライ角の組み合わせは、上表の通り予め8通り設定が決まっていて、この中から自分の好みの調整内容を選ぶ形になります。
▼(2:58から再生)可変スリーブを360°ビューで解説されています。
キャロウェイやタイトリストでは、可変スリーブにリング状のパーツが組み合わされていて、ロフト角とライ角の設定が独立的に行えますが、PINGの調整機能はロフト角とライ角の組み合わせが決まっています。
設定自由度はやや下がりますが、調整方法はとてもシンプルで簡単です。
設定の制限としては、例えば、ロフト角が-1.0、0、+1.0では、ライ角をニュートラルとフラットのどちらにもできますが、ロフト角が-1.5°、+1.5°では、ライ角はニュートラルのみとなります。
スリーブの互換性について
スリーブは、メーカーによっては互換性が確保されていて、モデルや世代が異なっても、スリーブ付きシャフトを使い回すことができるケースがあります。
PINGでも互換性があるケースがありますが、G400以前とG410以降で可変スリーブの仕様が変わっているため、互換性はここが境となっています。
つまり、G430シリーズは、G425シリーズ、G410シリーズと互換性がありますが、G400以前のシリーズ(G400、G、G30など)とは互換性がありません。
▼PING公式サイトでの互換性に関する説明
Q:以前購入したPINGのクラブのスリーブの互換性について教えてください。
A:G425のスリーブはG410と互換性がありますが、G400シリーズ以前のスリーブとは互換性がありませんのでご注意ください。
*引用:clubping.jp