M6ドライバーとM4ドライバーのどちらが飛ぶのか?これはニューモデルが出ると常に気になる点です。
本記事では、この最大の関心事を検証したアマチュアゴルファー2人の動画を取り上げ、M6、M4ドライバーについて深堀していきます。
目次
アマチュアゴルファーの動画は、実は参考になる!何故なら、「前作の方が良い」と言えるから!
禁句が無く、本音が聞ける!
試打動画と言えば、人気のある方が何人かいらっしゃいます。長い年月をかけて様々なゴルフクラブを振り続けてきた人たちの見解は、メーカーHPからでは伝わらない情報や視点があってとても参考になります。
とは言え、メーカーとのしがらみがゼロとは言いにくいでしょうから、表現がマイルド、奥歯に何かが挟まっていそうなこともしばしばです。
その点、アマチュアによる試打動画は、メーカーへの配慮が要りません。例えば、「前作の方が良い」と言えてしまいます。これはなかなかゴルフ関係者のyotuberでは言いづらいですが、動画を見る方としては、最大の関心事です。
アマチュアは打ち方が基本的に1種類、だから弾道が参考になる
プロの方、ゴルフ評論家の方の試打動画で一つ注意が必要な点は、経験と技術があり過ぎる点です。例えば、フェースの向きが違う、しゃふとのしなりが違う倶楽部を握ると、ワッグルしてアドレスした時点で、打ち方をクラブなりに合わせてしまうことがあるからです。
その点、アマチュアは打ち方が基本的に1種類しかありませんから、吹け上がるのか・上がらないのか、つかまるのか・右に抜けるのか、こういったところが如実に現れます。
動画を見る我々の方も、大半の方がアマチュアであると考えると、後者のアマチュアの弾道はとても参考になります。
M6ドライバーとM4ドライバーを試打した動画
こちらの動画では、アベレージ100前後のアマチュアゴルファー2人がM4ドライバーとM6ドライバーを屋外練習場で試打しています。
クラブのシャフトやスペックは揃っていないのは致し方ないでしょう。ロフト角が違うため、途中で自然とティーの高さを変更していて、このあたりも弾道の違いが参考になります。
- M4ドライバー:10.5°、S、Speerder 569 Evolution Ⅳ
- M6ドライバー:9.0°、S、FUBUKI TM5 2019
アマチュア試打者2人が打ち比べした感想・評価をピックアップしてみます。
- M4ドライバーとM6ドライバーで、飛距離の差はなかった。
- M6の方が軽い。(シャフトから筆者が算出すると、5~6g軽量です)
- M4はフェースが開いている。
- 球の放れ感・振りやすさも変わらない。
そして、最終的な結論はこうなりました。
- 100前後のアマチュアでは違いが出ない、分からない。
- 差が分かって活かせるには、ある程度の技術が必要。
- 100前後の人は、1年落ち(前作)の安いモデルを買った方が良いかも。
- (慣れが関係するので)同じクラブを長く使い続ける方が良い。
アマチュアゴルファーからは、なかなか興味深い結論が出ました。M4とM6に限らず、新旧の打ち比べ動画は多々ありますが、「違いが分からない」という意見は、有名試打youtuberからはなかなか聞けないでしょう。
同じものを使い続けるか、安い方の前作を買った方が良いという結論は、腑に落ちるというか、やっぱそうだよね的な感想を持たれた方も多いのではないでしょうか?
この動画から見えてくるM6、M4ドライバーの特徴!
さて、もう一度、この動画について筆者が気になった点がいくつかありましたので、振り返ってみたいと思います。
クラブスペックについて
スペックは変更している可能性もありますので、メーカー公表値などを交えると以下のようになると思われます。
- M6ドライバー
純正FUBUKIのSで、ロフト9°。シャフト重量は54gの中調子、クラブ総重量は299g、長さは45.75。 - M4ドライバー
Speeder569evolutionⅣのSで、ロフト10.5°。シャフト重量は59gの中調子、クラブ総重量は304.5g、長さは45.25。
つかまりはM6ドライバーの方が良い
動画の中でM4はフェースが開いているという話がありました。二人目の方はスライスが出る方で、特にM4の方が大きくスライスしていて、M6の方はつかまっている弾道が増えているように見えます。
M6の方がつかまりが良いという話は既に聞こえてくる話ですが、この動画を見えてもM6の方がつかまりが良いと感じられます。
球の上がりやすさもM6ドライバーの方が上
ロフト角が違いますので、球の上がりやさを比較するのは難しい面がありあすが、打ち出し角は同じぐらいに見えます。M6のロフトが立っている方は9°ですから、M4の10.5°と比較すれば極端に弾道が低くなりそうなものの、その違いは感じさせません。
M6は超低重心設計になっていますので、M4と比べて打ち出しは高くなっていると考えて良さそうです。なお、M5、M6では、ロフトの立っている方がこれまでの9.5°から9°に変わっていますので、10.5°だった方が9°に変更というのは、使いづらいかもしれません。
実際、アマチュア試打者2人はM6の方で極端に吹け上がっているような弾道がありました。対応すべくティーアップし過ぎ、上げようとし過ぎだった可能性があります。ロフトの大きい・小さいの選択は、まずは変えない方向で検討された方が良いと思います。
直進性は同じぐらい?
直進性については、M6ドライバーの方が超深重心と謳われていて、M6を推す声が多く聞かれますが、この動画を見た限りで言えば、違いを見出すことはできませんでした。アマチュアの方が言う通り、違いが無い、または、100前後では違いが感じられない、というのはあながち外れてはいないのかもしれません。
打音はM4ドライバーの方が良い!
M4ドライバーは、M2ドライバーと同様にジオコースティックデザインが搭載されていて、打音にも拘ったモデルとなっています。実際に、屋外での試打の打音を聞き分けてみますと、M4ドライバーの方が高音で響きがあります。筆者の好みとしては、M4ドライバーの打音の方が断然気持ちが良いです。
M6ドライバー、M4ドライバーの試打・評価
M6、M4ドライバーの詳しい解説、試打・評価については、下記投稿をご覧ください。