ゴルフ用のレーザー距離計「Ultra-mini U1000PRO」について、詳しく解説します。
筆者評価(良い点・気になった)、一般の口コミ(ポジティブ・ネガティブ)、市場での最安値をまとめましたので、「Ultra-mini U1000PRO」を中立的な視点で把握できる内容となっています。
また、同時に発売されている下位モデルのUltra-mini U800との違いについても取り上げます。
本記事で分かること
- Ultra-mini U1000PROの機能・スペック・使い方
- Ultra-mini U1000PROとU800の違い
- Ultra-mini U1000PROの筆者評価(良い点・悪い点)
- Ultra-mini U1000PROの口コミ(良い・悪い点)
- Ultra-mini U1000PROの最安値
目次
Ultra-mini U1000PROの概要
EENOUR(イーノウ)は、アウトドア関連の家電メーカーで、ゴルフ用のレーザー距離計も手掛けています。
2023年5月時点で、5機種が現行モデルとして発売されていて、ゴルフ距離計のメーカーとしては商品ラインナップが充実しています。
本記事で取り上げているUltra-mini U1000PROは、2023年に発売のモデルで、外観が同じUltra-mini U800と比べると、機能・性能面で上位のモデルとなります。(U800とU1000PROの違いは、この後で詳しく取り上げています)
<主な特徴・機能>
- 赤・緑の2カラー表示
- 画面輝度調整機能
- 高低差機能(高低差を考慮)
- 高低差機能のON・OFF
- 高低差機能の使用有無の表示
- フラグロック(ピンサーチ)
- 測定完了の振動通知
- 充電式
- 専用ポーチ
Ultra-mini U1000PROは、ディスプレイ表示に赤・緑の2カラーが採用されていて、見やすさに優れています。
機能面でも、高低差機能、ピンサーチ機能、振動通知など、一通りの便利機能が搭載されています。
さらに、Ultra-miniという名前の通り、非常にコンパクト・軽量な造りとなっていますので、日本人の手に馴染みやすく、ポケットにもすんなり入るサイズで、ゴルフ場でプレーしながらの持ち運びが用意です。
Ultra-mini U1000PROがおすすめなゴルファー
先に結論をまとめてしまいますと、Ultra-mini U1000PROがおすすめなゴルファーは、以下のニーズを持たれた方となります。
- とにかくディスプレイの見やすさに拘る
- 一通りの便利機能(高低差考慮、ピンサーチ)は欲しい
- 値段的には3~4万円でも問題無い
- 軽量・コンパクトなものが良い
- デザインも重視
上記のニーズが概ね当てはまる方は、Ultra-mini U1000PROの良い点・気になる点、市場での評価(口コミ)をまとめてありますので、この先もお読み頂いて、購入の際の参考にしてみてください。
Ultra-mini U800とU1000PROの違い
▼U800とU1000PROの主な違い
モデル | U800 | U1000PRO |
---|---|---|
最大測定距離 | 800m | 1,000m |
OLED表示 | 黒1色 | 赤・緑の2カラー |
昼夜使用 | 昼 | 昼・夜 |
OLED透過率 | 85% | 95% |
明るさ調整 | なし | 4段階 |
レンズ倍率 | 6.5倍 | 6倍 |
重量 | 128.5g | 127g |
収納ケース | マグネット式・横向き | ジッパー式・縦向き |
通常価格 | 22,980円 | 37,980円 |
兄弟モデルとも言えるU800とU1000PROの大きな違いは、ディスプレイの見やすさにあります。
U800の方は一般的なレーザー距離計でよく見られる黒色1カラーなのに対して、U1000PROの方は赤・緑の2カラーです。
さらに、U1000PROには4段階の明るさ調整機能が搭載されていますので、晴れの日、曇りの日などの天候に左右されにくくなっています。
なお、価格差は1万5千円とやや開きがありますので、簡単に言えば、2カラー表示・輝度調整による見やすさに、1万5千円を払うかどうか?という話になります。
ディスプレイの見やすさを重視する方にはU1000PROがオススメ、予算とコスパを重視する方にはU800がオススメとなります。
Ultra-mini U1000PROの良い点
良い点① 赤・緑の2カラー表示で、とにかく見やすい
U800との違いのところでも触れましたが、U1000PROはスコープ内の見やすさを高める機能・性能が備わっています。
<見やすさを高める3つの特徴>
- 赤・緑の2カラー表示を採用
- 4段階の明るさ調整
- 透過率95%
U800が黒1色なのに対して、U1000PROは赤・緑の2カラーを採用しています。そして、透過率は10%高い95%で、4段階の明るさ調整機能も備わっています。
U1000PROは、透過率が高いことで映像がクリア・鮮明で、2カラー表示により暗い中・緑が多い中でも文字が見やすく、輝度調整により晴れ・曇りなどの天候に合わせやすくなっています。
もし、現在使用されているレーザー距離計で、透過率が低い、文字が黒で見にくいなどによりストレスを感じられている方は、ディスプレイがクリアで視認性が高いU1000PROをオススメします。
良い点② 超軽量・超コンパクト
U1000PROは、正式名称「Ultra-mini U1000PRO」だけあって、コンパクトに設計されています。
クレジットカードとほぼ同じサイズですから、手が小さい女性でもホールドもしやすいですいし、ポケットに入れたままプレーしたい方にも適しています。
▼軽量・コンパクトモデルとの比較
モデル | サイズ (mm) |
体積* (cm3) |
重量 (g) |
---|---|---|---|
EENOUR Ultra mini U1000PRO |
94.5×55×33 | 172 | 127 |
Shot Navi レーザー スナイパー nano |
89x50x30 | 133 | 112 |
GOLFBUDDY GB LASER atom |
84×57×31 | 148 | 125 |
CaddyTalk minimi |
92×58×31 | 165 | 135 |
ボイスキャディCL2 | 103.4×65.5×34 | 230 | 144 |
Shot Navi レーザー スナイパー X1 Fit2 1000 |
89x72x36 | 230 | 138 |
搭載とでまとめている小型・軽量のレーザー距離計のランキングと比較してみると、重量は3番目、サイズは4番目に入ります。
実際にこの後で紹介する口コミの中でも、小ささ軽さに関する高評価が多く、満足度の高さが伺えます。
良い点③ reddotデザイン賞受賞の秀逸なデザイン
U1000PROは、ドイツのプロダクト・アワード「レッド・ドット・デザイン賞 2023」を受賞しています。
レーザー距離計の多くは、プラスチック素材で白・黒のモノトーンというのが一般的ですが、U1000PROは金属素材が使われていて、グレーが掛かった渋い風合いが質の良さを感じさせます。
デザインは人それぞれで好みが異なりますが、このスタイリッシュなデザインは多くの方が格好良いと思うのではないでしょうか?
Ultra-mini U1000PROの気になった点
気になった点① 高低差機能は簡易
U1000PROは、高低差機能が搭載されていますので、打ち上げ・打ち下ろしの際に、どのぐらいの距離と思って打てば良いかを教えてくれます。
なお、この高低差を加味した打つべき距離の算出については、直線距離に高低差を足した(打ち下ろしの場合は引いた)値で出しているように見えます。
実際、上図の例を見ると、足し合わせで算出しているように見えますし、算出にアルゴリズムを適用しているという説明は見受けられませんでした。
158(直線)+28(高低差)=186(打つべき距離)
ただ、「打つべき距離」は、アルゴリズムを適用したものであっても、算出方法はメーカーによって異なりますし、ゴルファーの弾道(打ち上げ角・スピン量)によっても異なります。
あくまで参考的な数値でしかないと考えれば、高低差も表示されますので、このような簡易算出でも十分ではないかと思います。
気になった点② U800との違い
冒頭で兄弟モデルのU800との違いについて触れた通り、大きな違いは見やすさと価格です。
▼U800とU1000PROの主な違い
モデル | U800 | U1000PRO |
---|---|---|
OLED表示 | 黒1色 | 赤・緑の2カラー |
昼夜使用 | 昼 | 昼・夜 |
OLED透過率 | 85% | 95% |
明るさ調整 | なし | 4段階 |
通常価格 | 22,980円 | 37,980円 |
U1000PROは確かに見やすさが優れていますが、価格差が1.5万円ある点が悩ましいところです。
U800も透過率85%でクリア・鮮明さは優れていますので、もし2カラー表示、明るさ調整が無くても我慢できるようであれば、U800にして予算を抑えたいところです。
Ultra-mini U1000PROの使用者による口コミ
ポジティブな評価
赤と緑のマーカーがくっきり見やすい
- 国内業界最王手N社の最上位機種よりも、ターゲットを捉える速度は速いです。
- 赤と緑のマーカーもくっきり見易く、視認性に優れています。
- 上記のN社の場合、電子音による確認でしたが、振動による確認の方が良いと思いました。
逆光時でもストレス無く見える
- 文字は一番明るい設定なら逆光時もストレス無しに良く見えた。
- サイズは小さく軽くて申し分無い。私の手のサイズは23センチの手袋を使用してますがスッポリ手で隠れしまう程です。
測定がメチャクチャはやい
- 本当に小さくて、とても良い。とても小さくて、測定速度もメチャクチャはやいです。
- 2カラーのOLEDも視認性が高く、本当に良い商品でした。
手ブレする間もなく計れる
- 早い!あっという間に計れます。
- 気になってた手ブレ 手ブレする間もなく計れます。
コンパクトで扱いやすい
- コンパクトで扱いやすく、のぞいた時の表示も非常に見やすい。
- なんと言っても明るさ調整できるためどのシーンにも対応できる所がとても気に入りました。
ネガティブな評価
付属のケースは改善して欲しい
- 付属のケースは改善していただきたいです。
- 軽量に造りたかったのだと思いますがベルトに固定する部分が金属であり落とす危険があります。
ボタンが少し押しにくいかも
- 尻ポケットに入れてもまったく気にならず、逆に言うとケースは不要です(笑)。
- 小さ過ぎて計測ボタンが少し押しにくいかも、ですが、これだけコンパクトなら文句は言えません。
Ultra-mini U1000PROの構成内容(本体・付属品)
- 本体
- 専用ケース
- 充電用USB Type-Cケーブル
- 拭きシート
- 取扱説明書
Ultra-mini U1000PROのスペック
計測範囲 | 3~1,000メートル (3~1,094ヤード) |
測定精度 | ±1メートル |
測定スピード | 0.06秒 |
ピンサーチ機能 | 〇 |
高低差計測 | 〇 |
高低差機能の使用有無の表示 | 〇 計測中にランプが点灯 |
振動通知 | 〇 |
手ブレ補正 | - |
電源 | 充電式 |
充電時間 | 約2時間 |
電源自動OFF | 〇(10秒) |
ディスプレイ表示色 | 赤・緑(2色) |
明るさ調整 | 〇(4段階) |
サイズ | 94.5×55×33mm |
重量 | 127g |
防水 | IP54 |
保証期間 | 1年 |
Ultra-mini U1000PROの発売価格
Ultra-mini U1000PROの当記事を執筆した時点での小売価格は、Amazonで37,980円、楽天で29,980円でした。
どちらのEENOUR公式ショップによる販売ですが、何故かAmazonの方が大幅に安く出品されていますので、よほどの理由が無い限りAmazonで購入されることをオススメします。