ユピテルから発売のPDA型GPSゴルフナビ「YGN7100」について、詳しく取り上げます。
主な機能・特徴、製品評価(良い点・気になった点)、最安値、取扱説明書リンクなどをまとめましたので、「YGN7100」をフェアな視点で把握できる内容となっています。
YGN7100の概要
ユピテルは、ドライブレコーダーでも良く知られているメーカーで、自動車だけでなく、ゴルフ、バイクなどのGPS機器を幅広く手掛けています。
ゴルフ分野では、PDA型(スマホに似た形状)のものに注力していますが、レーザー距離計、スイングトレーナーなども手掛けています。
本記事で取り上げているYGN7100は、2019年に発売のYGN7000の後継モデルで4年振りのリニューアルとなります。
前作と比べて、ログ表示機能が進化し、ユピゴル(ゲーム機能)が搭載されていて、実用性と楽しさが増しています。
主要機能・特徴
太字は前作から追加・進化した機能です。
- フルカラー・タッチスクリーン
- コースレイアウト
- グリーン形状
- リアルグリーン(現在地から手前・センター・奥の距離)
- 高低差機能(気圧センサー採用)
- 3点間距離(レイアップ地点)
- ハザード情報・OBライン
- 自動ホール移動(次のホールに自動切替)
- スコア管理
- 過去のショット地点表示
- SCO+(WEBスコア管理サービス。SDカードでPC経由で登録)
- ユピゴル(ゴルフゲーム)
YGN7100が適するゴルファー
先に結論をまとめてしまいますと、YGN7100がオススメとなるゴルファーは、以下のニーズを持たれた方となります。
- 予算を3万円以下に抑えたい方
- スマホ型の大画面でコースレイアウトなどを詳しく見たい方
- 画面タッチで操作したい方
- 高低差・ハザード・レイアップ地点など、リッチなコース情報を求める方
上記のニーズが概ね当てはまる方は、「YGN7100」の良い点・気になる点注目ポイント、市場での最安値をまとめてありますので、この先もお読み頂いて、購入の参考にしてみてください。
YGN7100の良い点
ポイント① タッチスクリーンに加えて、メニューは十字キーでも操作できる
YGN7100は、フルカラーのタッチスクリーンが採用されていますので、タッチ・フリック・ドラッグ・ピンチなどスマホ感覚で操作することができます。
画面上のボタンやアイコンに触れることで色々な機能や情報を呼び出すことができますので、直感的に操作できるのも大きなメリットです。
さらに、画面左下には操作キーが用意されていて、メニュー選択の際にこちらを使うこともできます。
「上・下」でメニュー選択し、「右」が決定、「左」が戻るという分かりやすい仕様になっていて、キー操作の方が慣れている方、グローブをしたままなどで画面タッチしづらい場面などに適しています。
ポイント② リッチで見やすいコース情報
腕時計型のGPSゴルフナビと比べて、PDA型は画面が大きく、ゴルフに適した縦長なのが大きな利点です。
現在地からの距離の同心円表示、ハザード、OBラインなど、様々な情報が大画面に見やすく表示されます。
特に、池、バンカーといったハザードは、腕時計型ですと距離だけのものも少なくありませんが、コースレイアウト上にしっかり描かれていますので、形状・左右位置なども分かります。
ポイント③ 「3点間距離」と「レイアップサークル」が便利
YGN7100が提供するコース情報の中で、コース戦略を立てる上で特に機能が2つ搭載されています。
- 3点間距離
- レイアップサークル
3点間距離
3点間距離は、コースレイアウト上の任意の(置きに行きたい)地点をタッチすると、現在地からタッチした地点、タッチした地点からグリーンまでの3点間の距離を算出してくれます。
上図の例で説明すると、左画面ではグリーンまでの直線距離が403ヤードと表示されています。
右画面ではグリーン右横にレイアップ地点を指定していて、現在地からレイアップ地点までが264ヤード、レイアップ地点からグリーンまでの距離が152ヤードと表示されています。
レイアップ地点は、画面をタッチして自由に指定することができますので、コースレイアウトや残距離を考慮しながら探ることができます。
レイアップサークル
コースレイアウト画面には、現在地から100ヤード、200ヤードといった距離が同心円で表示されますが、もう一つ、グリーンからの同心円が一つ表示されます。
これがレイアップサークルでして、予め得意なアプローチ距離を登録しておくと、グリーンからその距離の同心円が描かれます。
この同心円が狙うべきポイントの目安となりますので、こちらもコース戦略を立てる上で非常に役立ちます。
ポイント④ 過去のショット地点を確認できるログ表示機能
ログ表示機能は、コースでのストローク別のショット地点を表示させることができます。
1打目からカップインまでの軌跡を表示する機能は他メーカーでも見かけますが、YGN7100のログ表示機能では、1打目、2打目といったホールでのストローク別のショット地点を、過去10回分まとめて表示させることができます。
上図で説明すると、真ん中が1打目の過去10回分のショット地点、右が2打目の過去10回分のショット地点が表示されます。
ラウンド頻度が高いホームコースがある方は、どの辺りにボールが集まっていたかなど、統計的・客観的な振り返りなどに役立ちます。
YGN7100の気になった点
気になった点① 前作との差は小さい
PDA型のGPSゴルフナビとしては、YGN7100は、当記事執筆時点で最もオススメなモデルです。
ただ、前作との比較と言う点では、あまり大きな差はありません。
<主な違い>
- 過去のショット地点表示
- ユピゴル(ゴルフゲーム)
それでいて価格面は定価で3,300円(12.5%)の値上がりとなっています。
市場価格で見調べてみると、今作と前作の最安値はどちらもAmazonでして、前作は21,000円、今作は25,547円です。
世界的な物価高の影響での値上げと思われますが、それでも機能・性能の違いがあまりない中で4,500円程の価格差は、やや大きいように感じます。
予算に余裕がない方は、敢えて前作のYGN7000という選択もオススメです。
気になった点② PCでのスコア閲覧は少し面倒
ユピテルのPDA型GPSゴルフナビには、連動するスマホアプリがありません。
ショットナビ、イーグルビジョン、グリーンオンなどでは、アプリが用意されていますので、この点は他メーカーと大きく異なるところです。
ただユピテルでは過去データを扱う仕組みが何もないわけではありません。
「SCO+(スコプラ)」というスコア管理の仕組みがWEB上に用意されています。
SCO+(スコプラ)にスコアデータを反映させるには、SDカードからSCO+(スコプラ)に追加します。
<SCO+(スコプラ)へのデータ取り込み方法>
- SDリーダ/ライターをパソコンに接続する。
- 付属のmicroSDカードを本体から取り出し、SDカードリーダ/ライターに接続する。
- [log]フォルダに保存されているCSVファイルを指定する。
他メーカーでは、アプリが用意されていて、Bluetoothでの接続・データ取り込みが可能なため、お手軽さに差があります。
YGN7100のスペック
スクリーン | TFTカラー液晶 マルチタッチディスプレイ |
---|---|
スクリーンサイズ | 3.2インチ |
外径 | 129×61×17mm |
重量 | 約150g |
電源 | 3.6V/2400mAh |
バッテリー稼働時間 | 最大31時間 |
充電時間 | 約6時間 |
測位衛星システム | みちびき(L1C/A、L1S)、GPS、ガリレオ |
ショット感知 | なし |
スコア管理 | あり |
高低差機能 | あり |
ハザード表示 | あり |
コースレイアウト | あり |
グリーン形状 | あり |
グリーンアンジュレーション | なし |
3点間距離 | あり |
専用アプリ | なし |
防水 | IPX7 |
保証期間 | 1年 |
YGN7100の構成内容
- 本体
- microSDカード(コースデータ収録)
- ACアダプタ
- USBケーブル
- 取扱説明書
- 保証書
YGN7100の取扱説明書・マニュアル
YGN7100は、取扱説明書が公式サイトにてPDF形式で公開されています。
上記の取扱説明書は、説明文がテキスト入力されていますので、パソコンやスマホで文字を検索することができ、紙ベースよりも目的の内容を探すのが簡単です。
YGN7100の発売日・発売価格
YGN7100の発売日は、2023年6月26日です。
当記事執筆時点での最安値は、Amazonでは25,547円、楽天では29,700円となっています。
定価は29,700円でして、前作のYGN7000(2019年発売)の26,400円と比べると、3,300円の値上がりとなっています。
なお、YGN7100とYGN7000は、物理的なサイズ・重量が同じで、機能や性能にも大きな差が殆どありません。
YGN7000(2019年)は、今尚、22,000円前後で出品されていますので、少しでも予算を抑えたい方にとっては、実はYGN7000はお買い得です。