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Qiアイアンの試打・評価|ステルスアイアンとの違い|スペック・シャフト・発売日・発売価格

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テーラーメイドの2024年モデル「Qiアイアン」について、試打・評価、前作との違い、スペック・発売情報などをまとめました。

Qiアイアンの特徴

Qi10シリーズのアイアンは1機種

SIMシリーズまでは、アイアンが2機種ありましたが、ステルス以降は、その年の発売が1機種に絞られています。

ステルスは2世代ありましたので、ステルスアイアン、ステルスHDアイアンがありますが、ヘッド形状やスペックからして、Qiアイアンはステルスアイアンの後継となります。

ちなみに、テーラーメイドではPGAツアーのプロたちが使うP770、P7MCといったPシリーズがプレイヤーズアイアンとして位置づけられていて、ステルスやQiのアイアンはディスタンスアイアンとして位置づけられています。

ストレートディスタンス、つまり、真っ直ぐ飛ぶことを目指して開発

真っ直ぐ飛ばすためには、曲がらないのは勿論のことですが、右に抜けないということが大きなポイントとなります。

*出典:youtube

上図は4番アイアンの弾道データです。ロフトが立っている分、どうしても右にそれてしまう傾向がありますが、Qiアイアンはほぼセンターに飛ぶようになっているとのことです。

そのメカニズムとしては、フェースを大きくし、スイートエリアを左右の打点が分布しやすい方向に高に拡大し、また番手別にフェース・重心設計が行われています。

7番アイアンのロフト角は28°

アイアンの弾道を知る上で最も分かりやすいのがロフト角の設定値です。

Qiアイアンの7番は28°に設定されていまして、前作となるステルスアイアンと同じ値となっています。アイアンは前年のSIM2シリーズのアイアンと比較すると、ロフト角はSIM2 MAXとSIM2 MAX OSアイアンの間ぐらいとなります。

モデル 5番 7番 9番
SIM2 MAX 21.5° 28.5° 38.0°
ステルス 21.0° 28.0° 37.0°
Qi 21.0° 28.0° 37.0°

その前のSIM2 MAXアイアンと比べても大きくは違いがなく、飛距離と上がりやすさのバランスは同じ程度に保たれています。

5年程前は7番で25°といった超ストロングロフト+長尺によるぶっ飛び系が流行ったことがありましたが、最近のアベレージゴルファー向けアイアンは測ったように28°前後に収束しています。

長さは37.25インチで少しだけ長いですが、ほぼトレンドのど真ん中にある今時の扱いやすいアイアンです。

中空内部にはエコーダンピングシステムを搭載!

ディスタンス系アイアンとなると、打感を犠牲にしている印象がありますが、打感を良くする仕組みが搭載されています。

キャップバックデザインによる中空構造の内部には、前作に引き続き、振動減衰効果のあるエコーダンピングシステムが搭載されています。

Qiアイアンとステルスアイアンの違いを比較

ヘッド形状の違い

▼左がQi、右がステルス

上図はネック形状の映像を並べたものです。

どちらもはっきりとしたグースネックで、つかまりの良さを感じるという点で構えた時に安心感がある形状です。

トップラインも薄からず厚からずといったところで、アベレージゴルファー向けとしては標準的です。

なお、トゥ側を軽量化のためにえぐった独特のボディ形状を採用していますので、キャップバックを被せてあるため、どちらもトゥ側にパーツを嵌め込んだ後が見えます。

▼左がQi、右がステルス

上図は正面から見たフェースの映像を並べたものです。

Qiアイアンはフェースエリアがワイドに確保されていて、スイートエリアも大きく拡大しています。

特に左右方向に打点がブレやすい方は、飛距離ロスが抑えられやすくなっています。

▼左がQi、右がステルス

上図は横から見たソールの映像を並べたものです。

どちらも中空構造で良く似ていますが、Qiアイアンの方はリーディングエッジの位置を地面に近づけてあり、しっかりと球を拾いやすくなっています。

スペックの違い

▼番手とロフト角

番手 ステルス Qi
4 18.5
5 21 21
6 24 24
7 28 28
8 32 32
9 37 37
PW 43 43
AW 49 49
SW 54 54

ロフト角の設定は、共通の番手で全く同じとなっています。

ただ、番手そのものには差がありまして、ステルスアイアンは5番~SWまででしたが、Qiアイアンは4番~SWとなっています。

4番(18.5°)が加わっていますので、アイアンが得意、ロングアイアンを多様したい方に適しています。

▼7番アイアンのスペック

番手 ステルス Qi
ロフト角 28° 28°
ライ角 63° 63°
長さ 37.25″ 37.25″
クラブ重量 375g 372g
バランス D0 D0

こちらは7番アイアンのスペックを比較したものです。

クラブ重量こそ3g(カーボンシャフト)の差がありますが、ロフト角、ライ角、長さ、クラブバランスなどは全く同じ値ととなっています。

スペックがガラリと変わるような路線変更はなく、ストレートディスタンスを目指した正統進化のため、移行を検討されている方もスムーズに行いやすくなっています。

Qiアイアンの試打・評価

Qi アイアンをプロがトラックマンで計測試打・評価

  • 構えた感じ、ステルスアイアンとあまり変わらない。
  • 打音は硬めの音がするが、打感はステルスアイアンより柔らかい。
  • スピンがそこそこ入って高さモデル。
  • 乱暴な飛び方はしないので、オーソドックスでやさしいアイアンを使いたい方に良い。
  • ロフト以上に球は浮きやすい。

Qiアイアンのスペック

番手 ロフト角 ライ角 長さ
4 18.5 61.5 39.125
5 21 62 38.5
6 24 62.5 37.875
7 28 63 37.25
8 32 63.5 36.75
9 37 64 36.25
PW 43 64.5 35.75
AW 49 64.5 35.5
SW 54 64.5 35.25

シャフト

シャフト 硬さ 重量 トルク 調子
Diamana BLUE TM60 S 約68 2.8
R 約60 3
NSプロ 910GH S 約105 2 先中
NSプロ 820GH R 約97 2.4 先中

Qiアイアンの発売日・発売価格

Qiアイアンの発売日は2022年2月2日です。発売価格は、シャフト・セットにより以下の通りとなっています。

  • Diamana BLUE TM60
    5本セット (#6~PW):¥143,000
    単品 (#4, 5, AW, SW):¥28,600
  • NSプロ 910GH/820GH
    5本セット (#6~PW):¥126,500
    単品 (#4, 5, AW, SW):¥25,300
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