ミニドライバーの人気が再燃!きっかけは宮里優作プロ!?
少し前からミニドライバーの話題がちらほらと出て来ています。きっかけは宮里優作プロが実戦で導入したことのようです。
2018年末に宮里優作プロが手にしていたモデルは、TOUR B X-3のP43-1という名前のミニドライバーで、ヘッド体積が260ccと、一般的なドライバーの半分近いサイズです。そして、2019年6月には、新たなミニドライバーをテストしています。
テーラーメイドもOriginal Oneミニドライバーをリリース
そして、2019年にテーラーメイドから久しぶりにミニドライバーが発売されています。Original Oneミニドライバーというモデルでヘッド体積は275cc。当初はUSモデルのみでしたが、日本のテーラーメイドでも取り扱いを開始しました。市場での反応が予想以上だったのかもしれません。
ミニドライバーは何故、一部のゴルファーに好まれるのか?
ドライバーの大きな流れは今尚、大型化だが
基本的にドライバーは、ヘッドが大型化してきた流れがあります。特に目立つのがスリクソンやタイトリストに代表される上級者向けヘッドの大型化です。
上級者向けのモデルhあ、スリクソンのZ7、Z9シリーズに代表されるように、ヘッドが小振りで操作性の高さが特徴となっていました。しかし、タイトリストの新たなモデルではTS3ドライバーが460cc、スリクソンのZ785ドライバーも460cc、そしてスリクソンのZ9シリーズは2014年を最後にリリースされていません。
以前のドライバーはヘッドが小さかった
ドライバーは、パーシモンからメタル、チタン、カーボンと軽量素材の採用が進み、一昔前と様変わりしました。
パーシモン1Wと現代の3Wとの比較https://t.co/nAnBE9WuCK pic.twitter.com/7aGI9wVR9X
— Single Player (@SinglePlayer721) 2019年6月29日
こちらがパーシモンのドライバーです。一応、知らない人のために触れておきますと、パーシモンとは柿の木です。昔のドライバーには柿の木が使われていました。
写真のドライバーはマクレガーターニーM85で、ヘッド体積は232ccだそうです。(引用:http://single-player.info/jp/?p=9058)
チタンヘッドが出始めた時もヘッドサイズは200ccぐらいでしたので、ヘッドの大型化は急激に進んだことが分かります。
大型ヘッドへの疑問、そしてミニドライバーの意義
現在は、ヘッドサイズが460ccまでとルールが定められ、これがMAXサイズとなっています。そして、かなりのクラブが460ccで製造されています。
しかし、ドライバーの大型化に違和感や疑問を感じているゴルファーも増えています。宮里優作プロもその一人です。
宮里優作選手のセッティングを見て一番目を引くのが260CCサイズのドライバーです。460CC全盛期の中で、それより200CCも小さいヘッドは3Wよりも小さく見えます。こんなに小さいとは飛ばないのでは? と思ってしまいますが、飛距離よりも精度を求めての変更で、小さいことでアイアンと同じスウィングで打てるというメリットがあるのだそうです。
引用:https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17237849
また、ブリヂストンスポーツのクラブ開発担当者の方も、ミニドライバーの開発に当たって、大型化への疑問、ミニドライバーの位置づけについて語られています。
クラブ開発を担当する升川泰祐さんは、以前からプロたちの小ぶりなヘッドへの懐古や要望を聞いていたという。460ccまで大型化した近年の1Wヘッドでは、重心距離の違いから、アイアンと1Wで違うスイングをせざるを得ないという状況が生まれている。ミスヒットに対する許容性は高まるものの、「スイング精度の高い選手には、無駄な大きさ」ということも事実だった。「道具のやさしさは飛びだけじゃない」と1Wからアイアンからまで同じ流れで打てることをひとつの答えとして、このプロトタイプを作ったという。
引用:https://news.golfdigest.co.jp/news/tgt/eupg/article/84319/1/
たしかにドライバーだけ極端に大きなヘッドで、それでいて最も軽いクラブというのは、クラブセッティングを改めて眺めてみると違和感があります。
1回のラウンドで14回使うことを考えると、他のクラブとの相関を重視する考え方は理に適っているように思えます。
ミニドライバーの長所
- 3番よりもスイートエリアが広く、ミスに強い
- 重心距離が短いので、つかまりが良い
- 長さが短く、ドライバーより扱いやすい
おすすめのミニドライバー5選
さて、ここまで読んで頂いた方は、ミニドライバーに興味を持たれているものと思います。ですが、宮里優作プロが手にしていたミニドライバーは、残念ながら市販されていません。そして、ミニドライバー自体、リリースされているモデルが少ないのが現実です。
とは言え、現在までミニドライバーは細々と発売されてきましたので、中古で購入可能なモデルも含めて、現実的に入手可能なミニドライバーでおすすめのモデルを紹介します。
テーラーメイド Original One ミニドライバー
テーラーメイドから2019年モデルとして発売のOriginal Oneミニドライバー。当初は日本での取り扱いがなく、USモデルでしか入手できませんでしたが、現在は、日本テーラーメイドでも取り扱われています。
- ヘッド体積:275cc
- ロフト角:11.5/13.5°
- ライ角:57°
- 長さ:43.75インチ
詳しくはこちらの試打・解説をご覧ください。
ONOFF RD-330Sドライバー
グローライド(旧ダイワ)のONOFFのミニドライバーです。ラボスペックから発売ということで、数量限定の受注生産モデルです。
ヘッド体積は330ccながらも、シャローで構えた時に小さすぎる感じがありません。
球が上りやすく、低スピンで方向安定性の高い弾道が特徴です。
- ロフト角:12.0°
- ライ角:59.5°
- ヘッド体積:330cc
- フェースアングル:±0°
- 重心距離:40.7mm
- 重心深度:34.8mm
- 重心高:29.0mm
- 重心角:18.5°
テーラーメイド SLDR mini ドライバー
テーラーメイドから2014年に発売されているSLDR mini ドライバー。ヘッド体積は260ccで、ロフト角は12、14、16°の3種類、長さは43.5インチです。
過去モデルとなりますが、中古ゴルフクラブで今尚流通していますので、購入することができます。
テーラーメイド エアロバーナー miniドライバー
テーラーメイドのエアロバーバーのミニドライバー。2015年にリリースされ日本では未発売のためUSモデルが流通しています。
ロフト角は12、14、16°の3種類、長さは43.5インチで、このあたりの基本的な調整値はSLDR miniと同じです。
ミニドライバーええやん!SLDRなかったからバーナー14°試打してみたけどめちゃあり!強いて言えばもうちょいヘッド軽く&打音が嫌い笑
スプーン大好き人間はスプーン感覚で打てそう。14°やのにキャリーはドライバーと同じくらい。振り抜きやすいから曲がりも少ない。なぜこれが流行らなかったんだ… pic.twitter.com/0E7yD9tmNm— 脱力マン (@cobrakingforged) 2019年5月12日
キャロウェイ BERTHA mini 1.5
キャロウェイのミニドライバー。このモデルは厳密な区分で言えば、フェアウェイウッドに属するという話もあります。ヘッド体積は235cc、ロフト角は12、14°の2種類、長さは44インチです。
以上、ミニドライバーについて取り上げました。大型ヘッドに違和感を感じている方は、ミニドライバーを試してみては如何でしょうか?

