パターを選ぶ際には、予め決めておくべきポイントの一つに重さがあります。
重たいパター、軽いパターで特徴が正反対になり、どちらもメリット・デメリットが裏返しの関係にあります。
本記事では、重たいパターのメリット・デメリット、適合ゴルファーについて分かりやすくまとめました。
重たいパターとは!?
ゴルフクラブが「重たい」という表現は、実はこれだけでは不完全で意味を成しませんし、誤解すら生じます。
何故かというと、どこが重たいかによって、ゴルフクラブの特徴が正反対になるためです。
「重たい」と表現する場所は、先端(ヘッド側)か手元(グリップ側)かの2つに分かれます。
ウッドではヘッド側やグリップ側を重たくしたり軽くしたりの調整が行われますが、パターに関しては、ヘッドが重いか軽いかで語られることが殆どです。
そのため、パターで「重い」という場合、ヘッドが重たい(重ヘッド)と捉えて良いでしょう。

重たいことではなく、重たい場所が重要!
重いパターと軽いパターは裏表の関係
ゴルフクラブの特徴は、重くするのをヘッド側にするかグリップ側にするかで正反対になります。
ヘッドが重い=重いパター、グリップ側が重い=軽いパターの意味で使われますので、重いパターのメリットは軽いパターのデメリット、反対に重いパターのデメリットは軽いパターのメリットになります。
- 重いパター=ヘッドが重い=(相対的に)グリップ側が軽い
- 軽いパター=ヘッドが軽い=(相対的に)グリップ側が重い
つまり、重いパターと軽いパターは特徴が正反対になります。
ヘッドが重いパターのメリット
メリット① しっかり距離を出せる
飛距離を左右する大きな要素の一つに、ヘッドの重さがあります。
ヘッドが重いと、インパクトの際に当り負けしにくくなるため、ボールを強く弾き出して遠くに飛ばすことができます。
その意味で、パターとして効果を発揮するのはロングパットです。
パッティングの際、オーバーしたりグリーンから出てしまうことを恐れて、ショートしてしまうケースはよく見かけれられます。
ヘッドが重い方が距離が出やすいため、しっかり打っているつもりでもショートしてしまう方は、重いパターにすることで改善されやすくなります。
メリット② 弾道が安定する
ヘッドにある程度の重さがあると、安定感がまします。
この安定感は、スイング時とインパクト時の両方あり、どちらもブレにくくなります。
ブレが無くなることで、意図した通りに真っ直ぐ転がしやすくなります。
なお、制御できる範囲を超えた重さになると、スイング・打点がブレ、弾道の正確性も損なわれます。重さには当然ながら限度があります。
ヘッドが重いパターのデメリット
デメリット① ヘッド操作がしにくい
パターのストロークは、ストレートとアークの2つに大きく分かれます。
ヘッドの開閉を行うタイプをアーク(赤い軌道)、反対にヘッドを開閉せずに真っすぐ引いて真っすぐ押し出すタイプをストレート(青い軌道)といいます。
セミアークと呼ばれるのは、アークとストレートの中間で、少しだけ開閉を行うタイプです。
ヘッドの開閉を行うタイプ、つまり、真っすぐそのままではなくヘッドを動かしたいタイプの方は、重いとヘッドの操作がしにくいため、軽い方が適しています。
反対に動かしたくない方は、重いパターの方が適しています。ドライバーショットでいうシャットのままスイングする感じに似ています。
デメリット② 短い距離の調整はしにくい
メリットとして距離が出しやすいため、ロングパットに向いていることを挙げました。
逆に言えば、短い距離を調整したい場合、重いヘッドより軽いヘッドの方が向いています。
ただし、重い方がゆったり触れて制御しやすいという逆の意見があるのも事実です。
まとめ
パターの重い・軽いの解釈、そして、重いパターが持つメリットとデメリットを解説しました。
大まかな特徴としては、重たいと真っ直ぐよく飛んで、軽いと楽に振れて操作しやすい、ということになります。
なお、どちらが扱いやすいかは感覚や比較の問題でもあるため、上記と逆に感じる方が少なくないのも事実です。実際、速いグリーンに適しているパターは、重い方を推奨する意見もあれば、軽い方を推奨する意見もあります。
最終的には、自分の得意・苦手のポイントを認識し、どちらのパターが向いているかを試してみた上で、得意な方・苦手克服のどちらを優先するかで判断されると良いでしょう。