前回、「短尺ドライバーのメリット・デメリットを解説!お勧めの短尺ドライバー3本!」という記事を投稿しました。今回はその後編ということで、短尺ドライバーの作り方について、有料・無料の方法を取り上げます。
目次
ドライバーはここ数十年で、かなり異質なクラブになった!
まず、ドライバーというクラブについて、皆さんどのような印象を持っているでしょうか?ゴルフをされない方でも、ドライバー、アイアン、パターは知っていて、最も基本的なクラブと認識されていると思います。
それは間違いありませんが、ここ数十年のゴルフクラブの変化の中で、特にドライバーが大きく変化しています。
まず、一昔前までドライバーヘッドにはパーシモンという柿の木が使われていました。その頃のヘッド体積は200cc台で、クラブの長さは43インチ程度が主流でした。
そこから、メタル、チタン、カーボンといった強度と軽さを併せ持った素材が取り入れられ、ヘッドの中は空洞化され、シャフトも長尺化が進みました。サイズは460ccと約2倍にもなり、長さは2インチ伸びています。一方で、クラブ重量はクラブセッティングの中で最も軽くなっています。
ここ最近のドライバーは、大型化・長尺化・軽量化により、クラブセッティングの中で1本だけ異質なクラブとなっています。
短尺ドライバーのニーズは高まっている!?
ドライバ―は1番ウッドとも呼ばれますが、3番や5番ウッドと同じような設計になっているかというと、ヘッド体積・長さ・重量など、様々な面でフロー設計にはなっていません。ドライバーだけ違うスイングをしなければならないことに、違和感を感じているツアープロも少なくありません。
前回の記事でも触れましたが、ジミー・ウォーカーは42インチ、リッキー・ファウラーは43.5インチのドライバーを使いながら優勝を飾り、国内では宮里優作プロはミニドライバーを取り入れています。
また、製品の方に目を向けると、一般ゴルファー向けに短尺のOriginal One ミニドライバーがテーラーメイドから発売、短尺シャフトのSpeeder SLKがフジクラから発売されるなど、短尺のニーズをマーケットも捉える動きが出ています。
短尺ドライバーを簡単に作る方法と注意点!
方法は2種類!
短尺ドライバーとは、文字通りクラブの尺が短い、つまり長さが短いドライバーです。お使いのドライバーをベースとして、2種類の方法で用意することができます。
1つ目の方法は、有料となりまして、シャフトをカットします。ゴルフ工房やゴルフショップに持ち込んで短くしてもらうことができます。
2つ目の方法は、無料でできますが、条件がありまして互換性のあるスリーブ付きのドライバーとフェアウェイウッドを持っている場合に限ります。互換性があれば、シャフトを交換することができますので、費用を掛けることなく行うことができます。(下表は少し古いモデルになりますが、キャロウェイが公表している互換性リストです)
引用:https://news.callawaygolf.jp/images/information/info_151007.pdf
クラブを短くする場合の注意点
ゴルフクラブは形状や重量配分(重心設計)、各種角度設定など、様々な設計項目があります。クラブとしての特徴とパフォーマンスを最良に生み出すべく、バランスを取りながら最適に設計されています。
ということは、単純にクラブの長さだけ変えてしまうと、全体としてのバランスが崩れ、使いづらくなる可能性があります。
クラブの長さを短くする際に、特に注意したい点について取り上げます。
ロフト角は大きめに
クラブの長さを短くすると、打ち出しは低くなります。他のクラブでも、番手の数字が大きくなるほどクラブは短くなり、ロフトは大きくなります。
短尺の場合、ロフトを少し大きくすることがおすすめです。角度そのものを変えられない場合は、鉛などで低重心することで、打ち出しが高くなります。
フェース角はややオープンに
クラブが短くなると、ボールのつかまりは良くなると言われています。リシャフト・調整機能等でフェース角そのものを変えられる場合は、少しオープン気味にすることを検討されると良いと思います。なお、クラブ長さを短くすると単純にカットした場合、シャフトが硬くなりますが、クラブ重量を重くしている場合は反対に軟らかく感じられることもあります。
クラブ重量は重めに
シャフトが短くなれば、その分、シャフト重量は軽くなります。一方、ゴルフクラブは全般的に短くなるほどクラブ重量は増していきます。
短尺ドライバーの場合も、シャフトかヘッドを重くして全体の重量が重くなる方向にした方が、振りやすく飛距離も出やすくなります。
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