
タイトリストのGT2ドライバーについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。
GT2ドライバーの特徴
特徴① フィーリングを損なわずに軽量化!クラウンに新素材を採用
*引用:titleist.co.jp
TSシリーズからGTシリーズへと変わり、全体のテーマもSpeedからGenerational Technologyへと変わりました。
世代を超えたテクノロジーということで、GTシリーズのドライバーのクラウンは、これまでのチタンではなく、新素材のマトリクスポリマーが採用されています。
プラスチックやゴム材料など高分子材料を母材として作成される複合材料であり,第二相には強化繊維や粒子状の充てん材が使用され,一般にはPMCと呼ばれる. 代表的な材料には,繊維強化プラスチックがある
*引用:jsme.or.jp
この素材の詳細は明らかにされてないようですが、カーボンを避けてきたタイトリストですから、ようやく強度・質感など納得のいく素材に出会えたということになります。
タイトリスト社の説明でも、「新素材ポリマーから作られた超軽量クラウン」は「独自の美しいメタルサウンドと打感を維持」と述べていて、単なる軽量化ではなく、フィーリングを重視した上で実現されています。
特徴② ヘッドシェイプがやや3に近づいている
こちらの映像は、構えた時の見え方を比べた映像で、左がGT2ドライバー、右がTSR2ドライバーです。
従来の2のモデルは、3のモデルに比べて慣性モーメントを持たせていて、後方に長く三角形に近い形状をしていました。
しかし、今回のGT2ドライバーは、ヒール側がすっきりしていて、おにぎり型から洋ナシ形状に近づいています。
実際に有名試打者の間でも、3に近づいていて構えやすいという声が聞こえてきています。
2のヘッドシェイプにやぼったさ感じていて、難しさを感じながらも3を使用していた方、反対に3では難し過ぎるため、扱いにくさを感じ長も2を使用していた方は、構えやすくなると思います。
▼TSRシリーズのドライバーの違い・評価

特徴③ ウェイトは後方に1つ
*引用:titleist.co.jp
ウェイトは前作のTSR2ドライバーと同様に後方の奥深い所に1つ搭載されています。
固定式ですが専用レンチによる脱着が可能で、オプションで別重量を購入することで、重量を変更することが可能です。
ちなみに重量変更による弾道調整効果は、慣性モーメント、スピン量、打ち出し高さです。ドロー・フェードの直接的な効果はありませんが、重心角・重心深度が変わりますので、スイングによってはヘッドの返り方に大きく影響し、つかまり・にげ度合いも変わる可能性はあります。
なお、ウェイトそのものは従来とは異なるタイプとなりますので、過去モデルのものとの互換性はありません。以前のスリクソンのように互換性があると有難いですね。
GT2ドライバーの試打・評価
女子プロゴルファーの西川みさとプロが、GT2・GT3・GT4の3モデルを打ち比べして、違いに触れながらGT2ドライバーについて試打評価されています。
試打しているGT2ドライバーは、ロフト角が10°、シャフトがTENSEI 1K BLUE 55 Sです。
- ヘッドはそんなに大きく見えない。
- 弾道はドローンとしていてスピン量が少ない。
- ぐにゃっとするけど芯を感じて硬さもある。キャロウェイのトリプルダイアモンドのように、喰いついて離れる感じがある。トリプルダイアモンドの方が柔らかい。
- 初速が出てる感じがする。球が飛んでってる感じを早く感じる。実際、距離も出ている。
- GT2はこじんまりしてて、そんなにやさしいクラブではないけど、GT3の方が難しく感じる。
- 前作のTSRと比べるとやさしい。
GT2ドライバーのスペック
クラブスペック
- ロフト角:8、9、10、11°
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
シャフト種類
- DENALI RED 40(4.0)
- DENALI RED 50(5.0、5.5)
- TENSEI 1K BLUE 55(S)
- TOUR AD VF(6S)
- TOUR AD DI(6S)
GT2ドライバーの発売日・発売価格
GT2ドライバーの発売日は、2024年8月23日です。発売価格は、シャフトにより以下の通りとなっています。
- DENALI RED 40:¥107,800(税込)
- DENALI RED 50:¥107,800(税込)
- TENSEI 1K BLUE 55:¥107,800(税込)
- TOUR AD VF:¥129,800(税込)
- TOUR AD DI:¥129,800(税込)