本間ゴルフの2025年モデル「TW767」シリーズ。
ドライバーは全3タイプのラインナップとなっています。
各タイプの弾道や形状の違い、スペック、発売日、発売価格など詳細をまとめました。

TW767シリーズのドライバーは3タイプ
▼左からLS、スタンダード、MAX
本間ゴルフのツアーワールドシリーズの2025年モデルは、「TW767」です。
前作のTW757が2022年3月に発売されていますので、約4年振りのリニューアルということになります。
ドライバーは、前作ではType-SとType-Dの2つに分かれていて、Type-dはその後にPLUS、PLUS2が追加され、大きく2タイプ、細かくは4タイプでした。
今回のTW767では、テーラーメイド、コブラ、PRGRなででよく見られる分かりやすい3タイプ構成になっています。
- TW767 LSドライバー:ディープで小ぶりな低スピンタイプ。
- TW767ドライバー:シャローで深重心な直進性タイプ。
- TW767 MAXドライバー:更にシャローでヒール寄り重心のドロータイプ。
TW767の全体的な特徴として、「10K+++」というキャッチコピーが付けられ、「やさしさ」がポイントとなっています。
ドライバーのラインナップが見直されているのも、TW(ツアーワールド)がアスリート向けで「むずかしい」という位置づけを一新していることの現れです。
TW767シリーズ ドライバー3タイプの違いを比較
弾道の違い
まず、弾道のバイアス設定からして、TW767ドライバーがスタンダードモデルという位置づけと見て良いでしょう。
LSはフェード+操作性、MAXはドローバイアスとなっていますので、自分の持ち球、弾道の改善ニーズに合わせて選びやすいラインナップです。
一つ注意が必要な点として、スタンダードとMAXの慣性モーメントが挙げられます。と言うのも、通常、ドライバーのタイプ分けは、「MAX=最高MOI」であることが殆どです。
タイプ | 上下 | 左右 | 合計 |
---|---|---|---|
TW767 LS | (非公開) | 4,300 | (非公開) |
TW767 | 6,095 | 5,150 | 11,245 |
TW767 MAX | 5,920 | 5,050 | 10,970 |
しかし、TW767シリーズに関しては、TW767 MAXよりもTW767(スタンダード7)の方が上下・左右のいずれも慣性モーメントが大きく、ブレに対する強さは備わっています。
スライスの悩みが少なく、とにかく真っすぐ打ちたい方は、TW767 MAXよりもTW767(スタンダード)の方が適しています。
ちなみに、TW767 MAXは合計MOIがほぼ11Kで、TW767は11Kを上回っていますので、11Kのキャッチコピーで売り出さなかったのはやや勿体無さを感じます。
ヘッド形状の違い
▼左からLS、スタンダード、MAX
こちらはクラウンの映像を並べたものです。
投影はLS、スタンダード、MAXとなるにつれ大きくなっていて、ディープからシャローに変わりゆく様子が分かります。
左のTW767 LSは逃げ顔で、つかまり過ぎを嫌う方、ヘッド操作したい方に好まれる形状です。前方にアライメントマークが無いのも特徴的です。
ボディーにはカーボンロールテクノロジーと呼ばれるソールとクラウンを一体にしたカーボンパーツが採用されていて、後方のウェイト位置が視認しやすくなっています。
通常、ドローウェイトはソール側で分かるものが多いですが、TW767 MAXは後方パーツがヒール寄りに傾いていますので、ドローバイアスであることが一目瞭然で、つかまりに対する安心感があります。
▼左からLS、スタンダード、MAX
こちらは横から見た映像を並べたものです。
先程のクラウンと同様に、3タイプの違いは分かりやすく、LS、スタンダード、MAXとなるにつれてシャローとなっています。
シャロー感だけみると、TW767 MAXが最も寛容性と直進性があるように見えますが、実際にはウェイト位置の違いからか、TW767(スタンダード)の方が慣性モーメントが大きく、冒頭で紹介したマトリクスでもTW767(スタンダード)の方が操作性が低いとされています。
ウェイトの違い
▼左からLS、スタンダード、MAX
3タイプ全てで後方にバッグウェイトが搭載されています。
TW767 MAXは、搭載位置がヒール寄りになっていますので、高MOIに加えてドローバイアスの味付けをしてあります。
TW767 LSは、さらにソールウェイトが前方に搭載されていて、低スピン・操作性を持たせてあります。
タイプ | 前方 | 後方 |
---|---|---|
TW767 LS | 1.5g | 15g |
TW767 | - | 20.5g |
TW767 MAX | - | 20.5g |
ウェイトパーツとしては、TW757シリーズの三角形のものとは明らかに異なりますので、交換可能だとしても専用のものを新たに購入する形になりそうです。
また、LSタイプでは前後に1つずつのウェイト配置は定石となっていて、入れ替え可能なメーカーが多いですが、TW767 LSは前後のウェイトが異なっていますので、入れ替えは行えないようです。
スペックの違い
タイプ | TW767 LS | TW767 | TW767 MAX |
---|---|---|---|
ロフト角 | 9.0/10.5° | 9.0/10.5° | 9.0/10.5/12.0° |
ライ角 | 59° | 59° | 60° |
ヘッド体積 | 450cc | 460cc | 460cc |
長さ | 45.5″ | 45.5″ | 45.5″ |
TW767シリーズ ドライバー3タイプの特徴・スペック
TW767 LSドライバー
特徴・評価
- 浅めの重心設計で、つかまりとスピンを抑えた強弾道。
- 操作性がアップし、しっかり叩ける。
展開店舗が限定して販売されるモデルで、小ぶり・浅重心に設計されています。
もともとツアーワールドはアスリート向けブランドとしてスタートとしていますが、低スピン・操作性が備わっていて、最もアスリート向けなドライバーです。
ヘッドスピードが速めの方、球筋を操りたい方、自分で球を上げきれる方向けです。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:450cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方1.5g、後方15g
TW767ドライバー
特徴・評価
- 上下・左右の合計MOIが11K超え。
- まっすぐ飛ばしたい方向けの直進性を追求したドライバー。
センター後方にウェイトを搭載した高MOI重視のドライバーです。
ドロー・フェードの弾道バイアスはなく、直進性を追求していて、とにかく真っすぐ飛ばしたい方向けです。打点がブレやすい、弾道が左右に散りやすい方に適しています。
なお11K超えではあるものの、左右MOIは5,150g・cm2でルール上限の5,900g・cm2までには以外にも余裕があります。逆に言えば、上下方向の慣性モーメントが優れていますので、上下への打点ブレが大きい方にも適しています。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:前方1.5g、後方15g
TW767 MAXドライバー
特徴・評価
- シャローで投影面積が大きく、安心感がある。
- ドローバイアス設計により、つかまえて飛ばせる。
後方ウェイトがヒール寄りに傾いて配置されていて、ドローバイアス設計により、つかまりの良さを持たせてあります。
前作のTW757でType-Dを使っていた方向けとなります。
ヘッドシェイプはスタンダードのTW767よりもシャローなため、球を拾い上げたい方にも適していますので、弾道としてはハイドローを求める方向けとなります。
TW767 MAXに限り、ロフト角が12.0°のハイロフトスペックもありますので、球が上がりにくい方、そして、寝かせて打つタイプの方でつかまりを求める方が注目したいスペックです。
なお、前作のTW757ではType-Dに加えて、PLUS、PLUS2が追加で発売されていますので、更にドローを強めたモデルが追加発売される余地もありそうです。
スペック
- ロフト角:9.0、10.5、12.0°
- ライ角:60°
- ヘッド体積:460cc
- 長さ:45.5インチ
- ウェイト:後方20.5g
TW767シリーズ ドライバー3タイプの発売日・発売価格
TW767シリーズのドライバー3タイプの発売日は2024年11月29日です。
発売価格は展開店舗が限定されるTW767 LSドライバーが115,500円~で、TW767ドライバー、T767 MAXドライバーが102,300円~です。