2026年モデルとして登場したRMX DDシリーズアイアンは、「DD-1 TOURMODEL」「DD-1」「DD-2」の3モデル構成。それぞれ構造やロフト設定が異なり、プレーヤーのタイプに応じた選択が求められます。
本記事では、この3モデルの違いにフォーカスし、「何が異なるのか」「どれが自分に合うのか」を徹底解説します。
※RMX DD1 vs DD2ドライバーに関しては、下記記事をご覧ください。

外観・形状の違い|構えた瞬間に感じる印象
※左からDD-1 TOUR、DD-1、DD-2
BX1LSとBX1STは、2021年のB1ドライバーを系譜とする「1」のモデルですが、タイプが分かれているだけあって形状には明確な違いがあります。
DD-1 TOUR|シャープでコンパクトなヘッド形状
DD-1 TOURは、ツアープロや上級者のニーズに応えるべく、操作性を重視した設計。ヘッドはやや小ぶりで、フェースの輪郭が明瞭。スクエアに構えやすく、フェード・ドローの打ち分けにも対応しやすい形状です。
- トゥ側の高さが抑えられており、逃げ顔の印象
- 左へのミスを嫌うプレーヤーにとって構えやすい
- 打点の集中を促すシャープなフェース設計
DD-1|安心感と操作性のバランス
DD-1は、DD-1 TOURよりも少しだけ大きめのヘッド形状で、構えたときにそこまでシビアさを感じさせません。操作性と安定性のバランスを重視した設計で、中級者が違和感なく構えられるモデルです。
- フェース面積が広く見え、スイートスポットの視認性が高い
- トゥ~ヒールのボリューム感があり、包み込むような印象
- 操作性を残しつつ、ミスへの許容性も確保
DD-2|大きめのヘッドで直進性重視
DD-2は、シリーズ中もっとも大きめのヘッド形状を採用。直進性と寛容性を重視した設計で、ミスヒットへの強さが特徴です。さらに、ネックはオフセットがしっかり設けられていて、つかまりの良さを感じさせる構えやすさがあります。
- フェースが大きく、スイートスポットが広く見える
- グースネックにより、しっかり球をつかまえられる
- 初級〜中級者でも構えやすく、力まずに振り抜ける
ロフト角・飛距離性能の違い|飛びと操作性のバランス
モデル | ロフト角(7i) | 飛距離傾向 | 操作性 | 寛容性 |
---|---|---|---|---|
DD-1 TOUR | 33° | 控えめ・スピン重視 | 高 | 低 |
DD-1 | 31° | 標準・バランス型 | 中 | 中 |
DD-2 | 28° | 飛距離重視 | 低 | 高 |
RMX DDシリーズのアイアンは、7番アイアンのロフト角がそれぞれ「33°(DD-1 TOUR)」「31°(DD-1)」「28°(DD-2)」と明確に分かれています。
そして、この違いは単なる飛距離差ではなく、「どんなゴルフをしたいか」という目的の違いを表しています。
- DD-1 TOUR:
スピンと高さを活かして「狙って止める」ショットを重視するモデル。弾道のコントロール性能が高く、操作性を求める中・上級者に向いています。 - DD-1:
飛距離と操作性のバランスを取りながら、打ち分けにも対応できる万能型。標準的なロフト設定で、幅広い層にフィットします。 - DD-2:
飛距離を最大化するストロングロフト設計で、直進性の高い弾道が得られます。グースネックとの組み合わせにより、つかまりも良く、ミスへの許容性が高いのが特徴です。
大きな差は「操作性」と「寛容性」。弾道を操りたいゴルファーはDD-1 TOUR・DD-1、まっすぐ飛ばしたいアベレージゴルファーにはDD-2が選択肢となります。
打感・打音の違い|心地よさで選ぶ3モデルの個性
モデル | 打感の特徴 | 打音の特徴 | 製法・設計 |
---|---|---|---|
DD-1 TOUR | 喰いつくような極上のソリッド感 | 静かで重厚な響き | 日本刀にも使われる「焼きなまし」製法で、やわらかくしなやかに。打点部分を肉厚設計 |
DD-1 | やわらかく繊細な打感 | 余韻が短く、手に響くやわらかい音 | 軟鉄鍛造に加え、音の残響を抑える制御バッジ搭載 |
DD-2 | やわらかさと弾き感を両立した絶妙打感 | やわらかく耳に優しい落ち着いた音 | DD-1同様に軟鉄鍛造+制御バッジを搭載 |
なかでもDD-1 TOURは、伝統的な焼きなまし製法を用いて素材をしなやかに仕上げているのが特徴です。肉厚な打点設計と相まって、芯を喰った瞬間のソリッドな打感が手に強く伝わり、ボールが「喰いつく」ような感覚を味わえます。
静かで重厚な打音は、プレー中の集中力を高め、繊細な弾道コントロールを求めるゴルファーに適しています。
DD-1 TOUR / DD-1 / DD-2|どれを選ぶべきか?
RMX DDシリーズの3モデルは、形状、ロフト角、打感・打音など、それぞれに明確な個性があります。どれも「どんなゴルフをしたいか」によって選ぶべきポイントが変わります。
モデル | 向いているゴルファー像 | 重視するポイント | 特徴のまとめ |
---|---|---|---|
DD-1 TOUR | 弾道を操りたい中・上級者 | 操作性・打感・スピン性能 | くいつく打感と高い操作性。狙って止めるショットに最適。 |
DD-1 | 飛距離も操作性も欲しい中級者 | バランス・安定性・打感 | 標準ロフトで万能型。しっとりした打感と扱いやすさが魅力。 |
DD-2 | まっすぐ飛ばしたいアベレージゴルファー | 飛距離・寛容性・やさしさ | ストロングロフト+グースネックで飛距離と安心感を両立。 |
弾道特性で紐解く!DD-1 TOUR / DD-1 / DD-2
項目 | DD-1 TOUR | DD-1 | DD-2 |
---|---|---|---|
打ち出し角 | 高めでふわっと上がる | 標準的で安定した立ち上がり | 低めで前に押し出すような球筋 |
スピン量 | 多めでグリーンで止まりやすい | 標準的でバランスが良い | 少なめで吹けにくく直進性が高い |
キャリー | 高さは出るが、スピンで抑えられがち | 飛距離と高さのバランスが良い | 打ち出しが強く、キャリーも伸びやすい |
トータル距離 | キャリー重視でランは控えめ | キャリー+ランで安定した距離 | ランが伸びやすく、トータルで飛ばせる |
到達高度 | 高めで落下角が急 | 中弾道で安定 | 低めで直線的 |
降下角度 | 急角度でグリーンに止まりやすい | 標準的で安定した着地 | 浅めで滑るように転がる |
- DD-1 TOUR:
「高く上げて止める」弾道設計。スピン量が多く、グリーンでの制動力が高い。 - DD-1:
「バランス型」で、高さ・スピン・飛距離のすべてを平均的に備え、幅広い状況に対応。 - DD-2:
「押し出すような直線的な低弾道」で、スピンを抑えて飛距離を最大化。風に強く、ミスにも強い。

止めたいならDD-1 TOUR、打ち分けたいならDD-1、まっすぐ飛ばしたいならDD-2がオススメ!
あなたに合うのはどれ?RMX DDシリーズの選び方ガイド
RMX DD-1 TOURMODEL アイアン|弾道を操りたい中・上級者向け
高い操作性とスピン性能を備えたモデルで、狙って止めるショットを重視するプレーヤーにおすすめです。
ロフト角33°の設定により、高さとスピン量を確保しやすく、グリーンで止める弾道が打ちやすい設計。打点部の肉厚設計と焼きなまし製法によって、くいつくような打感を実現しており、打音も静かで集中力を妨げません。
弾道をコントロールしたい方には、フィーリング面でも納得感の高い1本です。
RMX DD-1 アイアン|飛距離と操作性のバランスを求める中級者向け
ロフト角31°の標準設定で、飛距離とスピンのバランスが取れた万能型。しっとりとした打感と落ち着いた打音により、ラウンド中の集中力を保ちやすく、打ち分けにも対応できる設計です。
制御バッジによって打球音の余韻を抑え、手に響くやわらかさを演出。「飛ばしたいけれど、操作性も欲しい」という中級者にとって、安心して使えるモデルです。
RMX DD-2 アイアン|やさしく飛ばしたいアベレージゴルファー向け
ロフト角28°のストロング設計により、飛距離性能を最大化。グースネック形状と深重心設計によって、つかまりが良く、直進性の高い弾道が打ちやすいのが特徴です。
打感は軟鉄素材による柔らかさの中に、飛距離を感じる弾きも心地良く共存。制御バッジにより打音も耳に優しく、ミスへの許容性も高められています。
スライスや弾道のブレに悩む方でも、安定して飛ばせる“やさしさ”を感じられるモデルです。
※RMX DD1 vs DD2ドライバーに関しては、下記記事をご覧ください。
