軽くてやさしいドライバーとして絶大な人気を誇るXXIO。
2026年に発売された14代目、「XXIO 14」は、従来よりもアベレージゴルファー寄りにシフトしていて、評価が分かれています。
本記事では、「XXIO 14」と「XXIO 13」の違いにフォーカスし、「どこが変わったのか」「どちらが自分に合うのか」を解説します。
構えやすさの違い
▼左がXXIO 14、右がXXIO 13

まず構えた時の投影ですが、これはかなり変わりました。
相変わらずActivWingが主張してくるところは変わりません。
「XXIO 14」は丸型・ヒール肉厚です。そして、トップラインがパツンと真っすぐなため、ターゲットに対してスクエアに構えやすい印象を受けます。
対して「XXIO 13」はストレッチバックで、洋ナシとまでは言いませんが、ややトゥ側に体積が偏っています。このモデルの特徴でもあるのですが、意外にもやや逃げ顔で、人によってはつかまりに不安を感じる形状です。
見え方をまとめると、
- XXIO 14:つかまりそう、真っすぐ構えやすい
- XXIO 13:ミスに強そう、上がりそう、やや逃げ顔で右に抜けそう
となります。
ただし、これは見え方であって、実際の弾道はどうかと言うと別の話になります(後ほど解説)。
▼左がXXIO 14、右がXXIO 13

こちらはフェース面です。
「XXIO 14」の方は底が丸みを帯びていて、フェース高も感じられます。
従来までのXXIOが平べったいさを強調する形状・見え方だったのと比べると、アスリート感がある形状になっているのが印象的です。
フェース面は相変わらずクラウンと色を分けていて、ネック付近まで打面があるように見えますので、この安心感は変わりません。
スペックは同じだが、XXIO 14は調整機能を搭載!
▼XXIO 14/13のスペック
| ロフト角 | 9.5° | 10.5° | 11.5° |
|---|---|---|---|
| ライ角 | 59° | ||
| ヘッド体積 | 460cc | ||
| 長さ | 46″ | ||
| クラブ重量(R) | 281g | ||
| バランス | D3 | ||
クラブスペックに関しては、「XXIO 14」 と「XXIO 13」で全く同じです。勿論、重心設計値には違いがあると思いますが、確認しうる公開値だけで言えば違いがありません。
違いこそないものの、一つ注目しておきたい点としてバランスが挙げられます。
そもそもXXIOは軽量モデルで知られていますが、クラブ長さは46インチありますので、その分、ヘッドの重量感が感じられます。
▼主な軽量ドライバーのバランス・長さ
| モデル | バランス | 長さ |
|---|---|---|
| XXIO 13 | D3 | 46 |
| XXIO 14 | D3 | 46 |
| Qi35 MAX LITE | D0 | 45.5 |
| ELYTE MAX FAST | D0 | 45.75 |
| B3 MAX | D2 | 45.5 |
1ポイントで2gぐらいの差があると言われていますので、Qi35 MAX LITE、ELYTE MAX FASTと比べると、実質的な感じ方には6gぐらいの差があるということになります。
ヘッドの軽さを感じて楽に振りたい方は、バランスの値にも注目すると良いでしょう。
▼XXIO 14の調整機能

そして、「XXIO 14」の最大の注目点が調整機能です。
ダンロップ社としては、従来まで、スリクソン、そして、XXIO Xにのみ搭載していましたが、遂にXXIOレギュラーモデルにも搭載しました。
これにより、ロフトを±1.5°、ライ角を-2.5°(フラット)、フェース角を±3.0°の範囲で、12ポジションから選択して切替が可能となっています。
ロフトを調整することで”つかまり”具合いも変化するため、スイングを変えることなく弾道を自在にカスタマイズできる点は、大きな進化といえます。ただし、調整の沼に嵌まると、自分のスイングを見失う恐れがありますので、この点は要注意!
弾道の違い
弾道の違いが、この記事の本題とも言えます。
XXIOというと、”つかまる、上がる、曲がらない”の3拍子揃った、やさしさを詰め込んだ代表格のドライバーです。
これが、「XXIO 14」ではやや路線変更したように感じます。
まず、大きな違いはスピン量です。メーカーは不思議とこのことに触れていませんが、「XXIO 14」は低スピンになっています。従来よりも強い球が出ますので、伸びが欲しい、吹け上がりを抑えたい人にとってはプラス材料です。
反対に、バックスピンに助けられて弾道の浮遊力を得ていた人にとっては、早めに弾道が垂れ下がってしまいますので、飛距離が低下する可能性が高くなります。
振りやすさは健在ですが、つかまりに関しても「XXIO 14」はやや抑え気味です。
つまり、「XXIO 14」は全般的に強弾道の方向にシフトしています。”つかまる”と”上がる”の要素をこれまで通り欲しい方は、「XXIO 13」の方が適しています。
まとめ:「XXIO 14 vs XXIO 13」どちらが合うか?
XXIO 14ドライバーの適合ゴルファー
- 従来よりも低スピンで強い弾道が良い方
- 従来よりも打感・打音が抑えめが良い方
- 調整機能を駆使したい方

XXIO 13ドライバーの適合ゴルファー
- スライスの不安が強い方
- スピン量が多めで球を浮かせたい方
- 爽快な打感・打音が好みな方


