⇒TOUR B JGR 2019年モデル(3代目)の試打・評価・感想
ブリヂストンから発売のTOUR B JGRの2019年モデルお2017年モデルの違いについて解説します。
目次
JGRドライバ―は、GRドライバーから続く8代目モデル
JGRシリーズは、やや懐かしさのあるツアーステージX-DRIVE GRドライバーからの継承関係にあります。X-DRIVE GRは5代目まで発売され、その後、2015年にJGRドライバ―、2017年にTOUR B JGRドライバー、そして、2019年は2017年と同一名のTOUR B JGRドライバーが発売となっています。
GRから数えると、2019年モデルは8代目、JGRで数えると3代目、ツアーB JGRで数えると2代目となりますが、8代目という数え方が多いようです。
2017年モデルは撓みにフォーカスしたモデル
出典:https://www.bs-golf.com/
2017年モデルでは、「飛距離モンスター」というキャッチコピーが付けられ、飛距離を前面に謳ったモデルです。
出典:https://www.bs-sports.co.jp/press/2017/g0801_jgr_wood/g0801_jgr_wood.pdf
ソールの剛性を高めることで、クラウンがWAVE状に撓み、高打ち出し・高初速が生み出されるというメカニズムです。
2019年モデルは反発エリアの拡大にフォーカスしたモデル
出典:https://www.bs-golf.com/bs-products/tourb/jgr/technology/
一方、2019年モデルの方は、全く新しい機構が搭載されています。フェースの裏側から反発性能の高いエリアを一点で支え、サスペンション機能を働かせています。
これにより、最も反発するエリアでルールを超過することを抑え、その周辺部の反発性能を高めています。
出典:https://www.bs-golf.com/bs-products/tourb/jgr/technology/
従来の設計では、パフォーマンスを発揮してくれるエリアが小さかったのに対して、SP-CORが搭載された設計では、最大反発に近いエリアが広がっています。
2019年モデルは高初速エリアが広く、打点のブレに強い
出典:https://www.bs-golf.com/bs-products/tourb/jgr/technology/
SP-COR(サスペンション コア)が搭載されることで、高初速エリアが広がっていることが分かります。特に左右方向に赤い高初速エリアが広がっていることがわかりますので、左右の打点のズレが大きい方は、ミスが許容され、飛距離ロス・弾道のブレが抑えられます。
2019年モデルもヘッドの撓みは継承されている
2017年モデルは「撓み」、2019年モデルは「反発エリアの拡大」と取り上げると、2019年モデルは撓まないモデルと誤解されそうですが、Boost Power Technologyは引き続き継承されています。
出典:https://www.bs-golf.com/bs-products/club/driver/jgr.html
ソールの剛性を高めた設計に、クラウンの前方にスリットが施され、クラウンが効果的に撓んでくれますので、高打ち出し・高初速の弾道が生み出されます。
2019年モデルはヒール寄りが肉厚に
左が2017年モデルで、右が2019年モデルです。並べてみると、ヘッドシェイプが大きく変わっていることが分かります。
左の2017年モデルは洋ナシに近く、右の2019年モデルは丸形に近いヘッドシェイプとなっています。特に、2019年モデルはヒールよりも体積が確保されています。
一般にこの形状は、ヒール寄りにウェイトを持たせることで重心角を大きくすることで、ヘッドターンしやすく、ボールのつかまりがよくなります。
TOUR B JGR ドライバー 2017と2019のスペック比較
モデル | 2017 | 2019 |
---|---|---|
ロフト角 | 9.5/10.5/11.5° | 9.5/10.5° |
ライ角 | 59° | 59° |
ヘッド体積 | 460cc | 460cc |
長さ | 45.5インチ | 45.5インチ |
標準シャフト | JGRオリジナル TG1-5 | TOUR AD for JGR TG2-5 |
クラブ重さ | 295g(S) | 294g(S) |
フレックス | S/SR/R | S/SR/R |