ゼクシオ 11代目のドライバーは、ウェイトプラステクノロジーが搭載され、手元側にクラブの重心が寄せられた設計となっています。このグリップ側に重心を寄せるカウンターバランスについて、どのような効果があるのか取り上げます。
▼ゼクシオ11の試打・評価はこちらの記事をご覧ください。
ゼクシオ 11 イレブン ドライバーの最新情報!試打・評価
ゼクシオ イレブン 11 ドライバーのウェイトプラス テクノロジーとは?
出典:http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sp/2019_p03.html
前作のゼクシオ10ではクラブ重量が270gという軽さを実現しましたが、ゼクシオ11ドライバーでは10g増量し、280gとなっています。ゼクシオはこれまで軽量化を永らく続けてきましたので、11世代目にして、重量設計で大きく考え方が変わったことを意味します。
出典:https://sports.dunlop.co.jp/golf/xxio/technology/
ゼクシオ11ドライバーでは、グリップに10gのシリコンラバーブッシュが搭載されています。クラブ全体の重心がグリップ側、つまり手元側に寄せられています。
カウンターバランス設計
通常、ゴルフクラブはヘッドが重たいため、重心がヘッド側によります。棒を振る際に、先端が極端に重いと、持ち上げたり振り回すのが難しいことが想像できます。反対に、手元側の重量がしっかりしていて先端が軽いと、持ち上げたり、斜め45°などの中途半端な位置で止めたり、振り回すのが容易であることも想像できます。
ゴルフクラブでも、先端が重い程、クラブは重く感じられますので、スイングのしやすさに影響します。
ここで登場するのがカウンターバランスです。ヘッド側が重すぎて扱いにくさを感じる人は、グリップ側を重くすることで、クラブ全体の重心が手元側により、扱いやすくなります。手元側に重心を寄せたものを、カウンターバランスと呼びます。
カウンターバランスの効果は?
ヘッドが重すぎるとスイングが乱れ、トップでの切り返し位置もバラつき、ショットの正確性に影響します。
カウンターバランスにすることによって、ヘッドは軽く感じられます。スイングの際に扱いやすくなりますので、スイングプレーンが安定し、トップポジションも安定するといった効果が生まれます。
なお、グリップ側の重量アップによってカウンターバランスにする場合は、クラブ全体の重量が上がることで、扱いにくくなる可能性もありますので、この点は注意が必要です。
ゼクシオのウェイトプラス テクノロジーの効果は?
ゼクシオのウェイトプラステクノロジーは、重心設計の視点で言えば「カウンターバランスを採用」ということになります。
ただし、ゼクシオとしては単なるカウンターバランスではないと説明しています。説明を聞くと、トップとスイングプレーンのばらつきが減り、スイングがヘルシーになるそうです。
一般的なカウンターバランスの違いは筆者には分かりませんでしたが、いずれにしても外ブラがボール初速ばかりに注目を集め、驚きのアイデアを搭載してくる中、愚直にカップフェースの進化とスイングの改善を進める姿は、本物を追求している姿勢が感じられます。

