サイト内に広告が表示されることがあります

910 D2と910 D3ドライバーのロフト角・ライ角、ウェイトの調整機能を徹底解説【Sure Fit Tourホーゼル・ウェイト】

この記事は約7分で読めます。

タイトリストから発売の910 D2ドライバー、910 D3ドライバーには、ロフト角・ライ角、ウェイトの調整機能が搭載されています。

この2種類の調整機能について、調整の仕組み・方法などについて詳しく取り上げます。

910シリーズは2種類のドライバーがある

タイトリストの910シリーズのドライバーは、910 D2と913 D3の2種類あります。

シリーズによっては、D1やD4といったモデルもありますが、910シリーズはD2とD3のみとなります。

ちなみに、タイトリストのドライバーは、D2、D3といった文字が添えられているものが多くあります。Dはドライバー(Driver)を表していて、その次の数字は概ね難易度を表していると考えると分かりやすいです。

大凡の対象ゴルファーを目安として振り分けてみると、以下のようになります。

  • 1:アベレージゴルファー
  • 2:アベレージゴルファー~アスリート
  • 3:セミアスリート~アスリート
  • 4:アスリート

調整機能はロフト角・ライ角、ウェイトの2種類

910シリーズのドライバーには、ホーゼル部分にロフト角・ライ角を調整できる機構、ソール後方にウェイトの重量を変更できる機構が搭載されています。この2種類の調整機能は、910 D2、D3の両方のドライバーに搭載されています。

ホーゼル部分に搭載されているロフト角・ライ角の調整機能は、Sure Fit Tourホーゼルという名前が付けられています。他のメーカーでも調角機能は搭載されていますので、一般的には可変スリーブ、カチャカチャ式と呼ばれています。Sure Fit Tourホーゼルでは、16通りのセッティングに切り替えることができ、ロフト角・ライ角の変更により弾道を調整することができます。

ソール後方に搭載されているウェイトはの調整機能は、910 プレシジョン ウェイトと呼ばれるもので、オプションで別重量のウェイトを購入することで、専用レンチを用いて交換することができます。なお、ウェイトの場所は固定ですので、重量のみの変更により、スイングウェイトを変更することができます。

Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整方法

Sure Fit Tourホーゼルの仕組み

Sure Fit Tourホーゼルは、ヘッド側のホーゼル、シャフト側のSure Fit Tourスリーブ、そして、その間にあるSure Fit Tourリングの3つから構成されています。

スリーブとリングには、それぞれ4種類のポジションが用意されていて、その組み合わせを変えることで、4×4=16通りのセッティングが可能となっています。

シャフトの先のスリーブには1、2、3、4、間のリングにはA、B、C、Dの設定箇所があり、A・1、C・3など、組み合わせを変えることで、ロフト角・ライ角を変えることができます。

▼後継モデルの917シリーズでの説明動画ですが、互換性があり同様の仕組みです。

他メーカーの一般的な可変スリーブは、間にリングがないタイプが殆どです。その場合は、予めロフト角とライ角の組み合わせが決められているものが多く、仕組みが簡単な分、ロフト角とライ角の組み合わせの自由度が低いという特徴があります。

タイトリストのSure Fit Tourホーゼルでは、ロフト角とライ角を独立的に調整することができますので、調整の自由度が高く、より自分好みの弾道にカスタマイズすることができます。

Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整内容

(右用)ロフト角\ライ角 +1.5° +0.75° 標準 -0.75°
+1.5° A3 B3 A4 B4
+0.75° D3 C3 D4 C4
標準 A2 B2 A1(標準) B1
-0.75° D2 C2 D1 C1

上表は右利き用の設定値です。A1をスタンダードポジションとして、右に行くとフェード、左に行くとドロー、上に行くと高弾道、下に行くと低弾道となります。

少し分かりづらい印象がありますが、数字で弾道グループを4タイプに分けて、アルファベットで0.75°の調整があると考えると分かりやすいです。

  • 1:ローフェード、2:ロードロー、3:ハイドロー、4:ハイフェード
  • ロフト角:A=B>C=D
  • ライ角:A=D>B=C

なお、左用は設定値が以下の通り異なっていますのでご注意ください。

(左用)ロフト角\ライ角 -0.75° 標準 +0.75° +1.5°
+1.5° C1 D1 C2 D2
+0.75° B1 A1 B2 A2
標準 C4 D4(標準) C3 D3
-0.75° B4 A4 B3 A3

Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整方法

ロフト角・ライ角の調整は、専用のトルクレンチを用いてご自身で簡単に行うことができます。

  • 専用レンチをソール側から挿し込み、反時計回りに4~5回転ほどさせて緩める。
  • リング、スリーブを回転させ、好みのセッティングに変える。
  • 再び専用レンチをソール側から挿し込み、時計回りに回転させて締める。(カチッと音がするまで回す)

Sure Fit Tourホーゼルの互換性

可変スリーブが搭載されているタイプでは、クラブ間でスリーブの互換性があるものがあります。世代間で互換性がある場合、クラブを買い替えても以前のシャフトが使えることになりますので、ゴルファーとしてはとても有意義な仕組みです。

メーカーによっては、互換を公式には認めていないところもありますが、タイトリストはとても慣用的で、互換性があるモデルについて公式サイトで説明されています。

910 D2・D3のSure Fit Tourホーゼルは、以下のモデルと互換があります。

  • 910、913、915、917(D2・D3)
  • TS(1・2・3・4)
  • VG3(2014・2016・2018)

910 プレシジョン ウェイトの調整方法

910 プレシジョン ウェイトの仕組み

910 プレシジョン ウェイトは、910 D2・D3ドライバーのソール後方に搭載されています。

ウェイト調整というと、スライダー式のものでドロー・フェードの調整ができるものがありますが、910のウェイト調整機能はドロー・フェードの切替はできません。

設置個所が1箇所のみで移動できませんので、重量のみの調整となり、スイングウェイトの調整となります。重量を変更する場合、別重量のウェイトをオプションで購入し、専用レンチを用いて取り換えて行います。

910 プレシジョン ウェイトによる調整内容

ウェイトは、2g(白)、5g(緑)、7g(赤)、9g(青)、12g(黒)の5種類あります。標準では7g(赤)のものが装着されていて、その他のウェイトは別売りで、1つ1500円+税です。

ウェイトの重量を変更することで、スイングウェイト(バランス)を調整することができます。スイングウェイトを変更することで、ヘッドの重量感、クラブの振りやすさが変わります。

公式の取り扱い説明書には記載がありませんが、ウェイトの重量が変わることで重心深度・高さも変わってきますので、スピン量の変更も期待できると思います。

ウェイト 2g 5g 7g 9g 12g
バランスの変化 -3 -1 0 +1 +3

910 プレシジョン ウェイトによる弾道の調整方法

ウェイトの交換は、専用のトルクレンチを用いてご自身で簡単に行うことができます。

  • 専用レンチをウェイトのネジ穴に挿し込み、反時計回りに回す。
  • 既存のウェイトを取り外し、新たなウェイトを設置する(五角形を合わせてはめる)。
  • 再び専用レンチをウェイトのネジ穴に挿し込み、時計回りに回転させて締める。(カチッと音がするまで回す)
タイトルとURLをコピーしました