テーラーメイドから発売のSIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンについて取り上げます。
目次
「SIM」シリーズのアイアンは2種類
SIMシリーズのアイアンは、SIM MAX アイアンとSIM MAX OSアイアンの2種類となっています。
後者の「OS」はオーバーサイズの略で、ヘッドが大きいことを意味します。
今回もM5・M6で特徴的だったスピードブリッジが搭載されたポケットキャビティー型のディスタンス系アイアンで、M5の後継がSIM MAXアイアン、M6アイアンの後継がSIM MAX OSアイアンといった意味合いになるかと思います。
SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンの試打・評価
SIM MAXアイアン、SIM MAX OSアイアンの両方について、コースで試打されています。モデルの形状面の特徴なども解説されています。
SIM MAX アイアン
こちらがSIM MAXアイアンです。OSほどヘッドサイズや厚みがコンパクトに仕上がっていて、ポケットキャビティーでありながら、制振材によりフォージドのような打感が備わっています。
進化したスピードブリッジを搭載
バックフェースに斜めに掛かったリブ構造の「スピードブリッジ」が引き続き搭載されています。ヘッドの剛性を高めることで、極薄フェース、打音・打感などを実現するテクノロジーの搭載を可能としています。
ディスタンス系でありながらフォージドアイアンのような打感
M5・M6アイアンと同様に制振材が搭載され、フィーリングも兼ね備えています。エコー・ダンピング・システムがヒールからトゥまで搭載されています。
スピードポケットは継承され、フェースは薄くなっている
フェースの厚さは従来モデルよりも約17%薄くなっています。そして、スピードポケットは引き続き搭載されていますので、ボールスピードと寛容性がアップしています。
SIM MAX アイアンのスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | バンス角 | 長さ |
---|---|---|---|---|---|
4 | 19.0° | 60.5° | 5.8mm | 2° | 39.125″ |
5 | 21.5° | 61.0° | 5.2mm | 3° | 38.50″ |
6 | 25.0° | 61.5° | 4.7mm | 5° | 37.88″ |
7 | 28.5° | 62.0° | 4.2mm | 5° | 37.25″ |
8 | 32.5° | 62.5° | 3.5mm | 6.5° | 36.75″ |
9 | 38.0° | 63.0° | 3.0mm | 7° | 36.25″ |
PW | 43.0° | 63.5° | 2.6mm | 7.5° | 35.75″ |
AW | 49.0° | 63.5° | 2.0mm | 7.5° | 35.50″ |
SW | 54.0° | 63.5° | 1.5mm | 9° | 35.25″ |
7番のロフト角は28.5°で、M5アイアンと比べると1.5°立っています。
USモデルではストロングロフトにより飛距離性能が上がっているためか、新たにLW(ロブウェッジ)が追加されています。
SIM MAX OSアイアン
こちらがSIM MAX OSアイアンです。SIM MAXアイアンよりも軽い仕上がりながら、OS(オーバーサイズ)のためヘッドサイズや厚みがあり、飛距離性能に寛容性が備わったアイアンです。
進化したスピードブリッジを搭載
このあたりは先ほどのSIM MAXアイアンと同様です。ヘッドの剛性を高め、極薄フェース、打音・打感の向上などを支えています。
ディスタンス系でありながらフィーリングも良い
こちらもSIM MAXアイアンと同様にエコー・ダンピング・システムがヒールからトゥまで搭載されていて、ディスタンス系でありながら、打感にも拘ってアイアンとなっています。
スピードポケットは継承され、フェースは薄くなっている
フェースの厚さは従来モデルよりも約17%薄くなっています。そして、スピードポケットは引き続き搭載されていますので、ボールスピードと寛容性がアップしています。
SIM MAX OSアイアンのスペック
番手 | ロフト角 | ライ角 | オフセット | バンス角 | 長さ |
---|---|---|---|---|---|
4 | 17.0° | 60.5° | 6.7mm | 2° | 39.125″ |
5 | 19.0° | 61.0° | 6.2mm | 3° | 38.50″ |
6 | 22.5° | 61.5° | 5.7mm | 5° | 37.88″ |
7 | 26.0° | 62.0° | 5.2mm | 5° | 37.25″ |
8 | 30.5° | 62.5° | 3.5mm | 6.5° | 36.75″ |
9 | 35.5° | 63.0° | 2.7mm | 7° | 36.25″ |
PW | 41.0° | 63.5° | 2.6mm | 7.5° | 35.75″ |
AW | 47.0° | 63.5° | 2.6mm | 7.5° | 35.50″ |
SW | 53.0° | 63.5° | 1.5mm | 9° | 35.25″ |
7番のロフト角は26°で、M6アイアンと比べると2.5°立っています。ストロングロフトが進んでいますので、より飛距離性能を求めたアイアンとなっています。
USモデルでは番手間飛距離の空白地帯を埋めるためか、新たにLW(ロブウェッジ)が追加されています。
SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンの違い
2つのアイアンの基本的な違い
SIM MAXアイアンとSIM MAX OSアイアンは、どちらもディスタンス系のアイアンに分類されます。
飛距離に加えて操作性や打感を求めるかたはSIM MAXアイアン、更なる飛距離とやさしさを求める方はSIM MAX OSアイアンがおすすめです。
ネック形状の違い
左がSIM MAXアイアン、右がSIM MAX OSアイアンです。OSの方がオフセットが大きくグースが効いていますので、ボールのつかまりが良く、右に出にくく飛距離が出やすくなっています。
フルーテッドホーゼルは、M5とM6の中間ぐらいになりましたので、SIM MAXアイアンの方は凸凹が見えてしまい、SIM MAX OSの方は見え方がやや抑えられています。
ネック周りのすっきりさが気になる方は、この辺りの違いを見比べることをオススメします。
ソール形状の違い
左がSIM MAXアイアン、右がSIM MAX OSアイアンです。左の方がソール、キャビティー、トップブレードが厚く、しっかりした形状となっています。周辺部が肉厚なことで寛容性が高まりますので、SIM MAX OSアイアンの方が打点のバラつきに強さを発揮してくれます。
SIM MAXアイアンの方はヘッドがコンパクトなため、操作性があります。
スペックの違い
7番アイアンのロフト角を比べると、SIM MAXアイアンが28.5°、SIM MAX OSアイアンが26°となっています。
特にSIM MAX OSアイアンは、M6アイアンから2.5°も立ててきましたので、大胆に飛距離性能を追求した設計になっています。