キャロウェイのMAVRIK(マーベリック)ドライバーとEPIC FLASH スタードライバーについて、違いを取り上げます。
MAVRIKとEPICF LASHの関係
EPIC FLASHは2019年のモデルで、2017年のGBB EPICの後継に当たり、同じEPICシリーズです。
MAVRIKの方は2020年に新たに生まれたシリーズで、EPICとは別シリーズとなります。EPICの2つのモデルの間の年、2018年にROGUEが発売されていますので、EPICは2年毎に発売、その間に別シリーズを発売という開発サイクルで進んできています。
どちらも、AIデザインのフラッシュフェースを搭載しているが、素材・解析面で進化している
MAVRIKもEPICFLASHも、スーパーコンピューターによる高速シミュレーションを重ねて生み出されたAI設計のフラッシュフェースが搭載されています。
ただし、新作のMAVRIKの方は「FLASH FACE SS20」という名前になっていて、2つの点で進化しています。
1つは素材面で、従来よりも軽く手強いFS2Sチタンが使われ、エネルギーロスが抑えられます。もう1つは設計面で、MAVRIKは3タイプのドライバーがありますが、モデル別に最適なフェース設計が行われています。さらに、フェース形状だけでなく打球音とフィーリングも解析して心地良いヘッドに仕上げています。
ドロー・フェードの弾道調整は、MAVRIKに搭載されていない
キャロウェイのヘッドと言えば、ウェイトを左右に移動させてドロー・フェードの弾道調整が行える「ペリメーター・ウェイティング」が有名です。これは、EPIC FLASHの全てのドライバーに搭載されています。
反対に、MAVRIKでは全てのドライバーに搭載されていません。この辺りは固定ウェイトの配置も含めてROGUEシリーズと似ています。
可変スリーブは、MAVRIKドライバーに搭載されている
EPIC FLASHのスタードライバーは、アジア向けの軽量モデルのため、可変スリーブは省かれています。日本発売モデルのアベレージ向けモデルはこの傾向がありましたが、MAVRIKドライバーでは、可変スリーブが搭載されています。
カチャカチャ式により、ロフト角・ライ角を調整することができます。キャロウェイの調整機能はロフト・ライが独立式ですので、かなり自由な調整が可能となっています。
≫ キャロウェイのロフト角・ライ角の調整機能(アジャスタブル・ホーゼル)を徹底解説!EPIC FLSH・ROGUE・GBBなど互換性は!?
MAVRIKは空気抵抗を抑えるサイクロン形状を採用
MAVRIKドライバーの最大の特徴の一つが、ヘッドシェイプにあります。空力を取り入れ、ヘッドが受ける空気抵抗を抑えるサイクロン形状になっていますので、ソール後方が持ち上がった独特なハイバック形状となっています。
ヘッドが走ることで、ボールスピードが速くなりますので、飛距離がアップする効果につながります。
ジェイルブレイクは双方に搭載
GBB EPICで登場したフェース裏に搭載された2本のリブ構造は、EPIC FLASH、MAVRIKの全てのドライバーに搭載されています。
フラッシュフェースは広いエリアで反発性能を発揮し、ジェイルブレイクはボールスピードを高めてくれますので、ミスに強く大きな飛距離を生み出してくれます。
MAVRIKとEPIC FLASHのスペックの比較
モデル | MAVRIK | EPIC FLASHスター |
---|---|---|
ロフト角 | 9.0/10.5/12° | 9.5/10.5° |
ライ角 | 58° | 59.5° |
クラブ長さ | 45.75″ | 45.75″ |
ヘッドサイズ | 460cc | 460cc |
クラブ重量 | 297g(SR) | 292g(SR) |
バランス | D3 | D2 |
MAVRIKの方は小さい方のロフトが9.5°ではなく、9.0°となっています。12°の選択もありますので、球が上がりづらい方は選択の幅が広くなっています。クラブの長さは変わりませんが、ライ角は1.5°の違いがあります。
シャフトはMAVRIKの方が7gほど軽いですが、クラブ重量としては5gほど重くなっています可変スリーブの有無、スライディングウェイトの有無など、機構面では重量に影響を与える大きな違いがありますが、バランスはD3とD2で大きな差はありませんので、クラブ全体の重量バランスは維持されています。
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