PRGRの2020年モデルとなるRS5ドライバーが公式発表されました。3種類のドライバーの特徴・試打・評価を取り上げます。
RS5ドライバーは、RS、RS F、RS+の3種類
RS・RS F・RS+ドライバーの概要
5代目となる2020年モデルのRS5は、RSドライバー、RS Fドライバー、RS+ドライバーの3種類のラインナップとなっています。
RSとRS Fは従来通りドローとフェードですが、新たに加わったRS+はアスリート向けとしてはやや軽めの長尺が特徴となっています。
- RSドライバー
つかまる、高弾道。ドロー仕様モデル。 - RS Fドライバー
叩ける、強弾道。フェード仕様モデル。 - RS+ドライバー
やさしい、振りきれる。軽量長尺モデル。
RS・RS F・RS+ドライバーの比較
こちらはクラウンを並べた映像です。
RSとRS+ドライバーは奥行きが長いシャローで、深重心設計となっています。重心位置が深くなると、重心角も大きくなりますので、ヘッドが自然と返りやすく、ボールのつかまりが良くなります。
一方、映像中央のRS Fドライバーはオーソドックスな洋ナシ型に近いため、つかまり過ぎず、スピンも抑えられ、上級者に好まれる形状となっています。
こちらはヘッドを横から見た映像です。
RSとRS+ドライバーはヘッドの厚みが抑えられたシャローで、ヘッド後方が下がっています。低重心を意識した設計となっていて、球が上がりやすくなっています。
一方、映像中央のRS Fドライバーヘッドがぷっくりと厚みを持った形状になっていて、ヘッド後方がやや上がった形状になっています。重心が浅く・高くなっていますので、打ち出しの高さとスピンが抑えられ、低く強いライナー性の弾道が出やすくなっています。
RS・RS F・RS+ドライバーは、それぞれ標準シャフトが異なっています。
RSドライバー、RS Fドライバーはしっかりめのシャフトで、RS+はやや軽く、0.25インチ長くなっています。
RS+ドライバーは、軽いクラブで振りやすさを向上させ、その分、クラブを長くすることで飛距離アップを図ろうという狙いのスペックです。
モデル | RSドライバー | RS Fドライバー | RS+ドライバー |
---|---|---|---|
シャフト | ディアマナ FOR PRGR | ツアーAD FOR PRGR | スピーダーエボリューション FOR PRGR |
キックポイント | 中 | 中元 | 中 |
トルク | 5.4(SR) | 4.9(SR) | 5.5(SR) |
フレックス | S、SR、R | S、SR | SR、R |
シャフト重量 | 50g(SR) | 50g(SR) | 48g(SR) |
クラブ重量 | 304g(SR) | 304g(SR) | 294g(SR) |
長さ | 45.5インチ | 45.5インチ | 45.75インチ |
ロフト角 | 9.5、10.5° | 9.5、10.5° | 10.5、11.5° |
ライ角 | 59° | 56° | 59° |
RSドライバー(RS5)の共通の特徴①
RS5ドライバーの最大の特徴はWコア設計です。
「広芯」と「強芯」が採用されることで、大きな飛距離が実現されています。
強芯(強い芯)
4点集中設計
ゴルフクラブは、「芯」や「重心」など、センターを意味するものが幾つもあります。そして、これらの点は一致しないことが一般的です。
RS5ドライバーでは、「芯」、「重心」、「最大たわみ点」、「フェースセンター」の4つの点が同じ位置に集結しています。この4点集中設計により、文字通り「強い芯」が実現されています。
nabla neo FACE設計
nabla neo FACEは、撓みのエリアが最大化され、さらに、フェースセンターの撓み量も最大化されています。
広芯(広い芯)
Wクラウン・Wソール設計
RS5ドライバーでは、クラウンだけでなくソールにもフランジ(継ぎ手)が採用されています。
これにより、撓みのエリアが拡大し、広い芯を実現しています。
CNCミルド加工フェース
フェースの肉厚のバラツキを抑えるために、ドライバーフェースにも高精度のCNCミルド加工が施されています。
RSドライバー(RS5)の共通の特徴②
RSドライバーは、3種とも可変スリーブによるロフト角の調整機能、ウェイトの交換によるバランス調整機能を搭載しています。
ロフト角調整機能
RS5ドライバーの可変スリーブは、180°回転させることで、ロフト角を1.0°マイナスにすることができます。
他メーカーでは、可変スリーブにポジションが5つ、8つ用意されているものがありますが、PRGRではノーマルかー1.0°かの二者択一となっています。
ウェイト調整機能
RS5ドライバーは、3種類ともヘッド後方に交換可能なウェイトが搭載されています。オプションで別重量に変えることで、クラブバランスを変更することができます。
モデル | ウェイト | バランス |
---|---|---|
RSドライバー RS Fドライバー |
3g | 約-3 |
5g | 約-2 | |
10g | 約+1.5 | |
15g | 約+4.5 | |
RS+ドライバー | 3g | 約-1 |
8g | 約+2 | |
10g | 約+3.5 | |
15g | 約+6.5 |
RSドライバー(RS5)3種のスペックと特徴
RSドライバー
RSドライバーの特徴
こちらはRSドライバーです。RS Fドライバーがフェード仕様なのに対して、RSドライバーはドロー仕様となっています。
ストレッチが長く取られたシャローヘッドで、深重心で重心角が大きいのが特徴です。
深重心により球が上がりやすく、大きな重心角によりボールのつかまりを良くしてくれます。

RSドライバーのスペック
- ロフト角:9.5°、10.5°
- ライ角:59°
- フェース角:-2.0°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:Diamana FOR PRGR
- クラブ長さ:45.5インチ
- フレックス:S、SR、R
RSドライバーの試打・評価
RS Fドライバー
RS Fドライバーの特徴
こちらはRS Fドライバーです。RSドライバーがドロー仕様なのに対して、RS Fドライバーはフェード仕様となっています。
また、ウェイトポートが他の2つのドライバーよりもやや前方に搭載されていますので、浅重心が強調されています。
RS Fドライバーは、他のドライバーよりも奥行が浅く、ディープ形状になっています。
ウェイトの位置もやや前にありますので、重心が浅く、低スピンの強い弾道で飛ばすことができます。
つかまり過ぎのミスも出にくいため、ハードヒッターが思い切り叩けるドライバーです。

RS Fドライバーのスペック
- ロフト角:9.5°、10.5°
- ライ角:56°
- フェース角:-3.5°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:Tour AD FOR PRGR
- クラブ長さ:45.5インチ
- フレックス:S、SR
RS Fドライバーの試打・評価
RS+ドライバー
RS+ドライバーの特徴
こちらは軽量でややクラブが長く設定されているRS+ドライバーです。上の映像では見えにくいですが、ヘッド後方にウェイトが搭載されています。
他の2つのモデルは標準ウェイトが8gですが、RS+ドライバーは標準ウェイトが3g少ない5gとなっています。
ヘッド形状はシャローで、つかまり、球の上がりやすさに優れています。スペックもソフトで、ロフト角のラインナップは10.5°と11.5°、フレックスはSRとRになっています。
モデル名は変わりましたが、前作でいうRS Eドライバーの後継に位置づけられます。

RS+ドライバーのスペック
- ロフト角:10.5°、11.5°
- ライ角:59°
- フェース角:-2.0°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:Speeder EVOLUTION FOR PRGR
- クラブ長さ:45.75インチ
- フレックス:SR、R
RS+ドライバーの試打・評価
RSドライバー(RS5)の発売日・発売価格
RSドライバー、RS Fドライバー、RS+ドライバーの発売日は、2020年8月7日が予定されています。
発売価格は、3種類とも80,000円+税です。


