SIM MAX D-TYPEドライバー(USモデル)に搭載されているロフト角調整機能(可変スリーブ)について取り上げます。
目次
ロフト角調整機能
SIM MAX D-TYPEドライバーは、可変スリーブが採用されています。シャフトを一度抜いて、向きを変えて刺し直すことで、ロフト角・ライ角・フェース角を調整することができます。
主に、打ち出しの高さとボールのつかまりを変えることができます。
12通りのセッティングから選択して変更する
シャフトの先端についている可変スリーブは、30°刻みでロフト角・ライ角・フェース角の組み合わせ設定が決まっています。ロフト角は±2°、ライ角は+4°、フェース角は±4°の調節が可能となっています。
ただし、日本国内では「カチャカチャ式」と呼ばれるこの種の機構は、ロフト角・ライ角を独立的に個別選択することができません。予め組み合わせが決まっているからです。
ロフト角・ライ角・フェース角の調整方法
ロフト角の調整を行う際は、専用のレンチを用いて行います。
手順①
まず、専用レンチをソール側から挿し込み、ヘッドからスリーブ付きシャフトを取り外します。
手順②
そして、調整したいセッティングを12ポジションから選び、スリーブの向きを決めます。
スリーブの位置を、ヘッドの矢印に合わせて刺し込みなおします。
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なお、メーカー公式ページのヘッド画像では、何故かヘッド側に矢印の記載がありませんが、実際は記載されています。
手順③
最後に、ソール側から専用レンチを用いて締め付け、シャフトをヘッドに固定します。
12ポジションのロフト角・ライ角・フェース角の設定値
スリーブ 表記 |
ロフト角 | ライ角 | フェース角 | スピン量 |
---|---|---|---|---|
UPRT | ±0 | 60 | スクエア | ±0 |
| | -0.75 | 59.5 | 1.5°OPEN | -150 |
| | -1.5 | 58.75 | 3°OPEN | -300 |
LOWER | -2 | 58 | 4°OPEN | -400 |
| | -1.5 | 57.25 | 3°OPEN | -300 |
| | -0.75 | 56.5 | 1.5°OPEN | -150 |
STD | ±0 | 56 | スクエア | ±0 |
| | 0.75 | 56.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
| | 1.5 | 57.25 | 3°CLOSE | 300 |
HIGHER | 2 | 58 | 4°CLOSE | 400 |
| | 1.5 | 58.75 | 3°CLOSE | 300 |
| | 0.75 | 59.5 | 1.5°CLOSE | 150 |
調整値は規則的に並んでいますので、味方にコツがあり、それさえ把握すれば簡単です。
まず、ライ角は、スリーブをどちらに回しても段々増えて行き、反対向き(180°)のところで最大の+4°となります。
一方、ロフト角とフェース角は、回転向きにより増減が変わり、±90°のところでそれぞれの最大・最小値となり、反対向きの(180°)まで行くと標準値に戻ります。そして、ロフト角とフェース角は相関していて、ロフト角が増える方向に回すとフェース角は減り、ロフト角が減る方向に回すとフェース角は増えます。
テーラーメイドのロフト角の調整方法を詳しく解説した動画
テーラーメイドのロフト角の調整機構については、仕組み上、いくつか把握しておきたい点があります。
上記の動画にて詳しく解説されていますので、ご覧になっておくことをおすすめします。
動画で用いられているクラブは少し前のM4ドライバーですが、SIMシリーズと互換性があると言われている12ポジションのスリーブです。
設定をLOWやUPRIGHTにした時の弾道について、測定数値で解説されています。
可変スリーブはロフト角を購入後に変えられることから、それを見込んでロフト角を多め・少なめで選ぶ方もいるようですが、標準値で選ぶことをおすすめします。
と言いますのもロフト角はデフォルトで9°と10.5°がありますが、どちらも9.75°に設定した場合、フェース角が違ったものとなります。
9°の方は1.5°クローズになり、10.5°の方は1.5°オープンになりますので、弾道が同じにはなりません。
ロフト角の変更に合わせてライ角も変わりますので、調整機能付きモデルを初めて購入される方は、12種の調整内容を予め確認しておくと良いでしょう。
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