PINGから2016年に発売のG SF TECドライバーについて、試打・評価・商品の特徴について取り上げます。
G SF TECドライバーの特徴
PINGのG SF TECドライバーは2016年に発売のドライバーです。
2004年に初代モデルがリリースされているGシリーズに属していて、2016年のGドライバーは8代目となります。
Gドライバーは3種類のヘッドがある
Gドライバーは、全部で3種類のヘッドが用意されています。
左からスタンダードタイプのGドライバー、低スピンタイプのG LS TECドライバー、直進性に優れたG SF TECドライバーです。
なお、本記事で取り上げているのは、右のG SF TECドライバーです。
ウェイトがヒール寄りに搭載され、つかまりが良い
G SF TECの最大の特徴は、球のつかまりの良さにあります。上の映像は、SF TEC(写真左)とスタンダード(写真右)を並べたものです。左のSF TECの方がソール後方のウェイトがヒール寄りに搭載されています。
重心がヒール寄りになることで、ヘッドの返りが良くなりますので、インパクトの際にフェースをスクエアに戻しやすくなっています。
弾道が意図せずスライス気味の方には、最もスライス改善効果が期待できる重心設計の一つです。
とはいえ、Gシリーズはプロも使うモデルですから、ドスライサー向けのスライス矯正モデルというより、スタンダードやLS TECに比べると、つかまりが良いモデルという感覚が近いと思います。
大型ウェイトをヒール側に配置したPING独自のSF TEC(ストレート・フライト・テクノロジー)により、直進性に優れた高弾道を可能に。右へのミスを極限まで抑制した憧れの力強いドロー設計
引用:clubping.jp
ハイロフトで球が上がりやすい
G SF TECドライバーは、他の2モデルと比べて、ロフト角が1~1.5°寝ています。
打ち出しが高くなりますので、球が上がりやすくなっています。
モデル | ロフト角 | |
Gドライバー | 9° | 10.5° |
G LS TECドライバー | 9° | 10.5° |
G SF TECドライバー | 10° | 12° |
タービュレーターが空気抵抗を抑え、ヘッドが走る
Gシリーズドライバーは、前作となるG30からクラウンにタービュレーターと呼ばれる凹凸が施されています。
これにより、空気抵抗が抑えられ、ヘッドの走りが良くなりますので、ボールスピードのアップに繋がります。
▼タービュレーターの効果を検証した動画です
エアロ設計のヘッドは他メーカーでもありますが、なかなか効果を感じづらいのが実状です。
PINGでは、タービュレーターの検証結果を動画で公開されていて、空気の流れがスムーズになっている様子が分かります。
新採用のVORTECが、ヘッドをスムーズに走らせる
G SF TECドライバーでは、新たにVORTECがヘッド後方に搭載されています。
空気抵抗を抑えてヘッドの走りをよくし、さらに、ヘッドの余分な振動も抑えてくれます。
フェースがインパクトの際に最大の撓みを生み出す
G SF TECドライバーには、軽くて高強度のT9Sチタンのフェースが搭載されています。
インパクト時にフェースの撓みが最大となることで、ボール初速をアップしてくれます。
フェースに加えて、クラウンも軽量化されていて、生み出された余剰重量は効果的に重量配分され、深重心・低重心が実現されています。
ロフト角の調整機能を搭載
Gシリーズのドライバーは、可変スリーブによるロフト角の調整機能が搭載されています。
スリーブに予め設定されている5つのポジションを選択することで、-1.0~+1.0の範囲でロフト角を変更することができます。
▼Gドライバーのロフト角調整機能については、別記事に詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。
なお、可変スリーブは、前作のG30、後継のG400と互換性があります。
G SF TECドライバーの試打・評価
G SF TECドライバーを試打した感想
- ノーマル、LS TEC、SF TECで見た目は殆ど同じ。
- フェース、投影面積の大きさは安心感がある。
- 打感は弾き感があるが一番柔らかめ。
- ウェイトがヒール寄りになっていて、多少、つかまりが良くなっている。
- 弾道は高い。
- スピン量が少なくて、球がドロップしてしまう方、スライス気味の方におすすめのドライバー。
G SF TECの適合ゴルファー
どんなゴルファーに向いているのか?
- スピンを減らして飛距離を稼ぎたい人
- 空力特性にこだわるゴルファー
- 捕まりのいいピンのドライバーを使いたい人
G SF TECドライバーのスペック
ヘッドスペック
スタンダードモデル、LS TECは、ロフト角が9、10.5°の2種類ですが、SF TECは1~1.5°のハイロフトとなっています。
つかまりの良さに加えて、より球が上がりやすい仕様となっています。
- ロフト角:10、12°
- ライ角:59°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ重量:約290g(ALTA J50・R)
- フェース素材:T9Sチタン
- ボディ素材:811チタン
シャフトスペック
標準シャフトはALTA J50です。メーカー公式サイトでは合計4種類のシャフトが紹介されています。
- ALTA J 50(R、SR、S、TS)
- Tour 65(S、X)
- N.S.PRO Regio Formula B TYPE55(R2、R、S)
- ATTAS G7 6(SR、S、X)
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