ゴルフの距離測定器は、ゴルフレーザー距離計と腕時計型GPSゴルフナビの2種類が人気となっています。
この2種類について、どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。
ゴルフの距離測定器の人気は2つに分かれる
ゴルフの距離測定器は、いろいろな商品がありますが、人気のものは2つのタイプに大別されます。
一つは、スコープから覗いて実測するゴルフレーザー距離計、もう一つはGPS機能で計測するGPSゴルフナビです。
そして、後者のGPSゴルフナビは腕時計型のものが人気があり、モデルも増えています。

3up Clubでも議論されている
3up Clubでも、レーザー距離計とGPSゴルフナビのどちらにすべきかを議論されています。
ゴルフライターの方は両使い派、プロとクラブフィッターの方はレーザー距離計オンリー派という立場で、実際にゴルフコースで両方を使ってみて、議論されていて、とても参考になります。
ゴルフレーザー距離計のメリット
メリット①:実測で距離の精度が高い
ゴルフレーザー距離計の最大の魅力は、目標までの距離をその場で実測できる点です。レーザーをターゲットに照射しますので、精度が高いのも特徴です。
一方、GPSナビでは登録されたコースレイアウトとGPSによる現在地から距離を出すため、距離の出し方が根本的に異なり、どうしてもレーザー距離計より誤差が出てしまいがちです。
メリット②:操作が簡単で、色々な物を測定できる
GPSナビは、ピンやハザードなど、登録されたものまでの距離が表示されます。
一方、レーザー距離計は、その場でスコープから覗いて測定しますので、色々なものを自由に測定することができます。
GPSゴルフナビに登録されていないもの、例えば、木、岩、カート道、看板など、色々なものを測定できる自由さがあります。
メリット③:スロープ機能(高低差計測)が便利
高低差を測定できるスロープ機能が付いているモデルでは、高低差、打ち上げ、打ち下ろしの角度に加えて、高低差を加味した本来打つべき距離を算出してくれるものがあります。
例えば、直線距離が80ヤードだとしても、打ち上げであれば、もっと長い距離をイメージして感覚を頼りに打たなければならないことがあります。
スロープ機能では、そのイメージを数値化してくれますので、クラブ選び、実際のショットがより正確になります。
メリット④:充電を気にしなくて良い
レーザー距離計は電池式が基本で、GPSゴルフナビは充電式が基本です。そして、GPSゴルフナビは消費電力が大きいためか、GPSナビ機能を使うと殆どのモデルが1日もちません。
ラウンドに24時間は掛かりませんので、GPSゴルフナビも基本的にな使用に問題はありませんが、2ラウンドする、泊りで翌日もプレーするといった場合、残りの充電量に気を配っておく度合いが高くなります。
一方、レーザー距離計は1回のラウンドで切れてしまうっといったことはなく、電池式であれば予備電池をバッグに入れていれば済む話ですので、この点はお手軽で気楽です。



腕時計型GPSゴルフナビのメリット
メリット①:ウェアラブルで邪魔にならない
腕時計型のGPSゴルフナビは、腕に装着したままですので、持ち物が増えたという感覚がありません。
バッグから出したりしまったりという動作もありませんので、プレーも見た目もスマートです。
腕に装着することで邪魔になるのでは?と心配される方もいるようですが、実際に使ってみると気にならないという声が多く聞かれます。
メリット②:スコアも記録できる
スコアを登録できる機能が付いたものが多く出ていますので、デジタルデータとして、スコアを残すことができます。
また、GPSを搭載していますので、モデルによっては、各ショットで何ヤード飛ばしたかも分かり、スマホアプリと連動できる場合、コースレイアウトマップで振り返ることもできます。
メリット③:見えなくても距離が分かる
GPSゴルフナビは、GPSを用いて距離を割り出しますので、ターゲットがその場で見えなくても距離が分かります。
一方、レーザー距離計はレーザーを照射して実測しますので、見えるものしか測定できません。
つまり、ドッグレッグ、打ち上げ、林の向こうなどでピンが見えなくても、GPSゴルフナビは距離が分かりますが、レーザー距離計では分かりません。
メリット④:常に大凡の距離が分かる
2打目でカートからボールまでが遠い時、大凡の当りをつけてクラブを2~3本手にすると思います。GPSゴルフナビでは、カートにいる時点でグリーンエッジやハザードまでの距離が大凡分かってますので、クラブ選択がより正確です。
レーザー距離計の場合、どうしてもポイントに辿り着いてから計測しますので、カートから持ってきたクラブがずれてたというケースが発生しやすくなります。
メリット⑤:紛失しにくい
GPSゴルフナビの機能とは関係ありませんが、紛失のしやすさに大きな差があります。
レーザー距離計は、ウェアラブルではありませんので、腕時計型と比べるとゴルフ場や練習場でついつい置き忘れてしまうという悲しいケースが起こりやすいようです。SNSなどでも、紛失してしまったという事例が見つかります。
一方、腕時計型のGPSゴルフナビは、ゴルフに行く時から腕に装着していますので、どこかに置き忘れるといった場面が少ないようです。
外すタイミングもあるかと思いますが、紛失のリスクは腕時計と同じぐらいと考えてもらえると分かりやすいと思います。
レーザ―距離計も腕時計型GPSゴルフナビも、かなり高価なゴルフ用品ですので、日頃から物を紛失してしまうことが多い方は、経済的・心理的な痛手も考慮して選ばれると良いかもしれません。

まとめ
ゴルフ用レーザー距離計と腕時計型GPSゴルフナビについて、両者のメリットについてまとめました。
基本的に一方のメリットは他方のデメリットとなっていますので、両者のメリットを見比べてもらうことで、ご自分の欲しいのはどちらかが浮かび上ってくると思います。とは言え、どちらもメリットがありますので選びづらいところではあります。
筆者の私見としては、可能であれば両持ちをオススメし、1つに絞りたい場合はGPSゴルフナビをおすすめします。
GPSゴルフナビは見えないところの距離が分かり、グリーンやハザードの手前・奥のエッジが分かると、とてもクラブ選択やショットがしやすくなります。
予算的な面では、どちらも最上位機種にしてしまうと、10万円を超えてしまいます。そこで、いずれも2万円前後のモデルで揃えると、4万円前後に予算を抑えられます。上位機種1つの値段で、両方を購入されることをオススメします。

