PRGRから2020年モデルとして発売のRS+ドライバー(RS5+)について、試打・評価・商品の特徴について取り上げます。
RS+ドライバー(RS5+)の特徴
PRGRのRSシリーズは「Real Sports」の略で、アスリート向けのシリーズです。
前作では2018年に発売されていて、2年振りのリニューアルとなります。
2020年のRSシリーズのドライバーは3種類
2020年モデルとなる新RSは、5代目という意味でRS5とも名付けられています。ドライバーのラインナップは、RSドライバー、RS Fドライバー、RS+ドライバーの3種類です。
前作の2018年モデルでは、RS(ドロー)とRS F(フェード)の2種類でしたが、2020年モデルのRS5では、新たにRS+ドライバーが加わっています。このモデルは、2019年にリリースされたRS Eの後継と言われていて、やさしさが備わったモデルです。
- RSドライバー:ドロー仕様のスタンダードモデル
- RS Fドライバー:フェード仕様のハードヒッター向けモデル
- RS+ドライバー:軽量で振りやすいモデル
RS+ドライバーは軽量・長尺・ハイロフト
RS+ドライバーは、RSやRS Fドライバーと比べると、クラブ重量が約15g軽い仕上がりとなっています。
そして、クラブ長さも0.25インチ長い45.75インチとなっています。
軽量により振りやすさを備えつつ、重量減による飛距離への影響を長尺化により補った形と言えます。
また、ロフト角については、RS、RS Fが9.5°と10.5°の2種類なのに対して、RS+ドライバーは1°大きい10.5°と11.5°の2種類となっています。
球が上がりやすいスペックとなっていますので、ヘッドスピードがやや遅めの方が楽に使えます。
広芯と強芯によるWコアを採用
RSシリーズは「ギリギリ」をコンセプトとしていましたが、RS5シリーズでは「芯」の「強さ」と「広さ」が特徴となっています。
芯を広く強くしたWコアにより、高初速で飛距離が生み出されます。
4点を1点に集めた「強芯」
一般に、フェースセンターと重心点は一致しないため、打つべきポイントはフェースセンターからずらすという話は聞いたことがあるかと思います。
この点がゴルフを難しくする一つの要因とも言えますが、RSドライバーでは、重心、フェースセンター、最大撓み点、最高CT点の4点を1箇所にしています。
これによりフェースセンターが強い芯になっています。
Wクラウン・Wソールによる「広い芯」
フランジと呼ばれるフェースとクラウン・ソールとの接合部分が、RS5では幅広になっています。
これにより、撓みのエリアが大きくなり、「広い芯」が実現されています。
また、フェースを高精度のCNCミルド加工にすることで、肉厚のバラツキが抑えられ、高初速エリアが拡大しています。
シャローヘッドで重心が低く深い
RS5+ドライバーは、奥行きがあり重心が深いシャローなヘッド形状となっています。筆者が見た限りでは、RSドライバーとRS+ドライバーでヘッド形状の違いが分かりませんでした。
いずれにしても、RS+ドライバーは、深重心・低重心となっていますので、直進性が高く、球が上がりやすいという特徴があります。
丸型とまではいきませんが、アスリート向けラインのヘッドとしてみた場合、ヒール寄りに体積が確保されています。重心角がありヘッドの返りやすさが備わっていますので、つかまりが良いヘッドです。
後方にウェイトを搭載
RS5ドライバーは、3種類全てでヘッド後方にウェイトが1つ搭載されています。ウェイトの位置はモデルにより若干違いがありまして、RSドライバーとRS+ドライバーは、ヘッドの一番後ろに搭載されています。
クラウンとソールの境界線辺りにありますので、上図でもウェイトはちらっとしか見えていません。
また、RSとRS Fでは標準ウェイトが8gですが、RS+ドライバーは5gとなっていてクラブ全体の軽量化にもつながっています。
ウェイトはオプションで異なる重量のものを購入することができ、バランスを変更することができます。オプションウェイトの種類は、3、8、10、15gで、1個3,000円となります。
ロフト角は-1°に切り替えられる
可変スリーブが搭載されていますので、ロフト角を調整することができます。
なお、PRGRのロフト角調整は他メーカーのように細かく刻まれておらず、シャフトを半回転してノーマルか-1.0°かの2ポジションです。
RS+ドライバー(RS5+)のスペック
- ロフト角:10.5°/11.5°
- ライ角:59°
- フェース角:-2.0°
- ヘッド体積:460cc
- 標準シャフト:スピーダー EVOLUTION FOR PRGR
- クラブ長さ:45.75インチ
- フレックス:SR、R
- クラブ重量:294g、289g
RS+ドライバーは、ロフト角のラインナップが10.5°と11.5°の2種類です。軽量でヘッドスピードがやや遅めの方向けのため、球が上がりやすいスペックになっています。
シャフトのフレックスもSがなく、SRとRの2スペックです。
RS+ドライバーの試打・評価
RS5+ドライバーをプロが試打
- ドローバイアスで、自然とつかまってくれる。
- ちょっとスライサーの方が使うと、ドローとまではいかないがスライスが抑えられる。
- 打感は前作(RS E)とあまり変わらないが、乗ってる感はある。
- 打っていて爽快感がある。楽に打てる。
- 後ろが丸くなっていて、球が上がりそう、つかまりそうな印象が持てる。
- フッカー向きではなく、ちょっとスライサーの人向け。
- シャフトは軽いけど頼りなくない。
RS5+の3種類のドライバーを試打・比較
- 物凄くつかまるわけではないが、ゆっくり振るとヘッドが返ってくれる。
- 一番感じたのは直進性。
- ヘッドスピード37~41m/sぐらいの方に良い。
クラブフィッターがRS5+ドライバーを試打・解説
- RSよりもRS+の方が0.25インチ長いが、構えてみると違いを感じない。
- クラブは軽いのにシャフトがしっかりしているので、振りやすい。
- しっかりつかまるので、力んで振り遅れる人にも良い。
- 万振り専用という感じがある。若い人で振りたいという人に良い。
RS+ドライバー(RS5+)の発売日・発売価格
RS+ドライバーの発売日は、その他のRS、RS Fドライバーと同じく、2020年8月7日が予定されています。発売価格も同じく80,000円+税です。