タイトリストから発売の915 D2ドライバー、915 D3ドライバーについて、ロフト角・ライ角、ウェイトの調整機能を取り上げます。
目次
915シリーズのドライバーは日本では2種類、USでは3種類
タイトリストの915シリーズは、915 D2ドライバーと915 D3ドライバーの2種類が発売されています。
なお、ツアープロ向けのモデルである915 D4ドライバーは、USでは発売されているものの日本では未発売です。915 D5ドライバーが存在するという話もありましたが、市販はされていません。
なお、タイトリストのモデル名については、末尾の数字が大きくなるほど難しくなりまして、1がアベレージゴルファー、2がアベレージゴルファー~セミアスリート、3がセミアスリート~アスリート、4がアスリートといった解釈が一般的です。
調整機能はロフト角・ライ角、ウェイトの2種類
915シリーズのドライバーには、調整機能として2種類の機構が搭載されています。
1つはSure Fit Tourホーゼルと呼ばれるロフト角・ライ角の調整機能です。日本では可変スリーブやカチャカチャとも呼ばれていて、ロフト角・ライ角を予め定められた値に変更することができます。
もう1はSure Fit Tourウェイトと呼ばれるウェイト調整機能です。915D2もD3も、ソール後方にウェイトが搭載されていますが、取り外しが可能で、オプションで別重量に変更することでスイングウェイトを変更することができます。
Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整方法
Sure Fit Tourホーゼルの仕組み
Sure Fit Tourホーゼルは、シャフトの先端にあるスリーブ、スリーブの上にはまっているリングの2つのパーツで構成されています。
スリーブには1、2、3、4、リングにはA、B、C、Dの夫々4種類のポジションがありまして、この組み合わせにより4×4=16通りのロフト角・ライ角の調整が可能となっています。
▼後継モデルの917シリーズの動画ですが、互換性があり同様の仕組みです。
他メーカーの一般的な可変スリーブとの大きな違いは、ロフト角とライ角を独立的に調整できる点です。調整の自由度が高いため、より自分好みのカスタマイズがしやすくなっています。
Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整内容
(右用)ロフト角\ライ角 | +1.5° | +0.75° | 標準 | -0.75° |
---|---|---|---|---|
+1.5° | A3 | B3 | A4 | B4 |
+0.75° | D3 | C3 | D4 | C4 |
標準 | A2 | B2 | A1(標準) | B1 |
-0.75° | D2 | C2 | D1 | C1 |
上表は右利き用の設定値です。A1がスタンダードポジションとなりますので、調整の際にはここを基点として考えます。
少し分かりづらい印象がありますが、数字で弾道グループを4タイプに分けて、アルファベットで0.75°の調整があると考えると分かりやすいです。
- 1:ローフェード、2:ロードロー、3:ハイドロー、4:ハイフェード
- ロフト角:A=B>C=D
- ライ角:A=D>B=C
なお、左用は設定値が以下の通り異なっていますのでご注意ください。
(左用)ロフト角\ライ角 | -0.75° | 標準 | +0.75° | +1.5° |
---|---|---|---|---|
+1.5° | C1 | D1 | C2 | D2 |
+0.75° | B1 | A1 | B2 | A2 |
標準 | C4 | D4(標準) | C3 | D3 |
-0.75° | B4 | A4 | B3 | A3 |
Sure Fit Tourホーゼルによるロフト角・ライ角の調整方法
ロフト角・ライ角の調整方法は3つの手順で行います。
- 専用レンチをソール側から挿し込み、反時計回りに回転させて緩める。
- リング、スリーブを回転させ、好みのセッティングに変える。
- 再び専用レンチをソール側から挿し込み、時計回りに回転させて締める。(カチッと音がするまで回す)
915 D2・D3のSure Fit Tourホーゼルの互換性
タイトリストではスリーブの互換について公式に述べられています。メーカーによっては事実上、互換可能なものの、公式には禁止しているところもありますが、タイトリストは互換性があるモデルを公言されていますので、とてもありがたいです。
915 D2・D3のSure Fit Tourホーゼルは、機構の名称こそ微妙に違いがありますが、以下のモデルと互換があります。
910、913、915、917、TS(1・2・3・4)、VG3(2014・2016・2018)
Sure Fit Tourウェイトの調整方法
SURE FIT CGの仕組み
Sure Fit Tourウェイトは、915D2・D3ドライバーのソールに搭載されたウェイトです。こちらも専用レンチを用いて取り外すことができ、オプション購入による別重量のウェイトと交換することができます。
Sure Fit Tourウェイトによる弾道の調整内容
ウェイトは、4g(白)、7g(緑)、9g(赤)、11g(青)、14g(黒)の5種類があり、形状は同じですが色で識別することができます。標準は9g(赤)で、その他のウェイトは別売りで、1つ1800円+税です。
ウェイトの装着箇所は変更できないため、ドロー・フェードの調整ではなく、スイングウェイトを変えることができます。
ウェイト | 4g | 7g | 9g | 11g | 14g |
---|---|---|---|---|---|
スイングウェイトの変化 | -3 | -1 | 0 | +1 | +3 |
Sure Fit Tourウェイトによる弾道の調整方法
ウェイトの交換は3つの手順で行います。
- 専用レンチをウェイトのネジ穴に挿し込み、反時計回りに回す。
- 既存のウェイトを取り外し、新たなウェイトを設置する。
- 再び専用レンチをウェイトのネジ穴に挿し込み、時計回りに回転させて締める。(カチッと音がするまで回す)