タイトリストから発売のTSi2ドライバー、TSi3ドライバーについて、最新情報をまとめます。
タイトリストの2020年モデルは「TSi」
TSiシリーズの初期リリースはTSi2、TSi3ドライバーの2種類
TSiシリーズのドライバーは、TSi2ドライバー・TSi3ドライバーの2種類がリリースとなっています。
R&Aの適合リストではTSi4ドライバーの存在も確認されていますので、後々、TSi1、TSi4が市販される可能性はあると思いますが、前作のTSシリーズと同様に、先ずはど真ん中の「2」と「3」の2種類ということになります。
TSi2・TSi3ドライバーの概要
▼モデルの概要と特徴比較
モデル | ヘッド体積 | ウェイト 調整機能 |
ロフト角 調整機能 |
弾道 |
---|---|---|---|---|
TSi2ドライバー (写真左) |
460cc | × | 〇 | 高い許容性が生み出すストーレーと弾道 |
TSi3ドライバー (写真右) |
460cc | 〇 | 〇 | SureFit CGトラック搭載。 さらに思い通りの強弾道。 |
TSi2は寛容性・直進性、TSi3は調整自由度・強弾道が特徴となります。
タイトリストの「3」のシリーズと言えば、小ぶりなヘッドが特徴でしたが、TSi3ドライバーはルール上限の460ccとなっています。
前作のTS3ドライバーも460ccでしたので、バリバリのアスリート向けモデルでも体積は460ccというのが業界標準になりつつあるようです。
特徴①:航空宇宙で使われる強靭素材をフェースに採用
TSiシリーズの特徴の1つがフェース素材にありまして、航空宇宙の分野でも使われている強靭なATI 425チタンが、ゴルフ業界では初めて採用されています。
「フェースのどこで打っても驚きのボールスピードを発揮」と説明されていまして、飛距離性能と寛容性が備わっています。
特徴②:空力設計
最近のドライバーヘッドはエアロデザインが再び流行になっているようで、タイトリストでも空力が取り入れられています。
クラブヘッドの空力性能が大きく向上していて、メーカーの言葉を借りれば「誰もが大きなボールスピードの向上を実感する」とのことです。
ある程度のヘッドスピードがないと、空力効果は得られないという意見もあるようですが、「実感」できると言われると、振ってみたくなります。
特徴③:マルチMOIを実現
慣性モーメントはゴルフクラブの寛容性・安定性を表す上で頻繁に使われます。
一般的には、左右方向の値だけを指すケースが多いですが、TSiシリーズのドライバーでは、上下・左右・前後のMOIを解析して最適化されています。
TSi2・TSi3ドライバーの発売日・発売価格
TSi2、TSi3ドライバーの発売日は、2020年11月13日です。
発売価格はシャフトにより異なっています。TSi2、TSi3ともに、シャフトがTSP110 50、TSP322 55で82,500円(税込)、Tour AD DI(5S/6S)で93,500円(税込)です。
TSi2ドライバーの特徴
こちらがTSi2ドライバーです。ソール後方に固定ウェイトが搭載されていて、従来の「2」のモデルと同様に、直進性と寛容性を持たせたモデルとなっています。
アベレージゴルファーからセミアスリートが、許容性からくる安心感をもって、ミスを怖がらずに振りやすいドライバーと言えそうです。
CHECK!特徴
- 高慣性モーメント設計でブレにくい
- バックスピンを抑えて高弾道で飛ばせる
≫ TSi2ドライバーの試打・評価・感想
深重心により弾道がブレない
TSi2ドライバーのウェイトは、ソール後方に搭載されています。そして、ヘッドの奥行(ストレッチ)も長くとられていますので、形状面からも重心が深くなるように設計されています。
重心が深くなることで、慣性モーメントが大きくなりますので、打点のバラつきに強く、弾道のブレにくさを発揮してくれます。
シャローで高弾道で飛ばせる
ヘッド形状は後方に長く、そして、地面に沿うように低くなっていて、深重心に加え、低重心となっています。
重心が低くなることで、インパクトの際にヘッドが上を向きやすく、ロフト角以上に弾道が上がりやすくなりますので、高弾道で飛ばすことができます。
ヒール側に体積があるヘッド形状
こちらはTSi2とTSi3のクラウンを比較した映像です。右のTSi3は洋ナシ型ですが、左のTSi2の方はヒール側に体積がしっかり確保された形状となっています。
この形状のヘッドは重心距離が短く、重心角が大きくなり、つかまりを良さを高まります。TSi3は洋ナシ型で操作性があり、TSi2はヘッドが返りやすく、比較的にはボールのつかまりと直進性に優れたヘッド形状となっています。
TSi2ドライバーのスペック
- ロフト角:9.0、10.0、11.0°(11°はカスタム)
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.5インチ
- クラブ重量:301g(TSP110 50 S)
シャフトスペック
シャフト | 硬さ | 長さ | シャフト重量 | バランス | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|---|
TSP110 50 | SR | 45.5 | 44 | D2 | 6.1 | 中 |
〃 | S | 45.5 | 46 | D2 | 5.8 | 中 |
〃 | Tour S | 45.5 | 48 | D2 | 5.7 | 中 |
TSp322 55 | SR | 45.5 | 54 | D3 | 5.4 | 中元 |
〃 | S | 45.5 | 56 | D3 | 5.3 | 中元 |
〃 | Tour S | 45.5 | 58 | D3 | 5.1 | 中元 |
TOUR AD DI5 | S | 45 | 57 | D1.5 | 4.7 | 中 |
TOUR AD DI6 | S | 45 | 65 | D2.5 | 3.3 | 中 |

TSi3ドライバーの特徴
こちらがTSi3ドライバーです。ソール後方には新たに移動式のウェイト調整機能が搭載されていて、弾道を調整することができます。
ヘッド体積は460ccありますが、ディープで操作性が高く、セミアスリート~アスリート向けのドライバーです。
CHECK!特徴
- ウェイト調整機能により弾道調整できる
- 操作性が高いディープヘッド
- 強い弾道で飛ばせる
≫ TSi3ドライバーの試打・評価・感想
移動式ウェイトにより弾道を調整できる
タイトリストの「3」シリーズは、ウェイト調整により弾道を切り替えられるところが特徴です。TSi3ドライバーでは従来までの棒状のウェイトではなく、ソール後方に移動式のウェイトが搭載され、5つのポジションに切り替えられる形となっています。
トゥ側からT2、T1、N、H1、H2となっていて、ドロー、フェードの調整が可能となっています。ドローもフェードも2段階になっていますので、より自分の求める弾道に近づけやすくなっています。
ディープで低スピンの強い弾道が出る
こちらはヘッドを横から見た映像です。厚みがあり、奥行きが短く、TSi2と比べるとディープヘッドとなっています。
重心が浅いことで、スピンが抑えられ、球が吹けずに低く強い弾道が出やすくなっています。
洋ナシ型で操作性が高い
こちらはTSi2とTSi3のクラウンを比較した映像です。左のTSi2は投影面積が大きいのに対して、TSi3は小ぶりな洋ナシ型です。
上級者が好むヘッド形状で、操作性が高く、意図した弾道で飛ばしたいゴルファーに適しています。
TSi3ドライバーのスペック
- ロフト角:8.0、9.0、10.0°(8°はカスタム)
- ライ角:58.5°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.5インチ
- クラブ重量:301g(TSP110 50 S)
シャフトスペック
シャフト | 硬さ | 長さ | シャフト重量 | バランス | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|---|
TSP110 50 | SR | 45.5 | 44 | D2 | 6.1 | 中 |
〃 | S | 45.5 | 46 | D2 | 5.8 | 中 |
〃 | Tour S | 45.5 | 48 | D2 | 5.7 | 中 |
TSp322 55 | SR | 45.5 | 54 | D3.5 | 5.4 | 中元 |
〃 | S | 45.5 | 56 | D3.5 | 5.3 | 中元 |
〃 | Tour S | 45.5 | 58 | D3.5 | 5.1 | 中元 |
TOUR AD DI5 | S | 45 | 57 | D1.5 | 4.7 | 中 |
TOUR AD DI6 | S | 45 | 65 | D2.5 | 3.3 | 中 |

TSi2・TSi3ドライバーの試打動画
TSiドライバーのタイトリスト公式動画



TSi2・TSi3ドライバーのまとめ
TSi2ドライバー、TSi3ドライバーについて、最新情報を取り上げました。前作のTSシリーズと比べて新しい点として、フェース新素材の採用、空力対応、慣性モーメントのアップが挙げられます。
特に慣性モーメントを強調されていますので、弾道のブレにくさがの採用、全体的には慣性モーメントを高めた点が大きくアピールされています。
試打者の評価としてもブレにくさを挙げられていますので、寛容性の高さがTSiシリーズの特徴と言えそうです。

