スリクソンのZX5ドライバーとZ585ドライバーについて、違いを解説します。
目次
ZX5ドライバーとZ585ドライバーの違い
左が2020年モデルのZX5ドライバー、右が2018年モデルのZ585ドライバーです。
2018年はZシリーズ、2020年はZXシリーズでが、ZからZXに改称されていますので、同じシリーズが継続しています。
どちらのモデルも同年に5と7の2種類のヘッドが発売となっていて、5であるZX5、Z585はやさしい方のモデルです。上を目指すアベレージゴルファー、セミアスリートがターゲットと言われています。
ZX5ドライバーにはロフト角・ライ角の調整機能を搭載
左のZX5ドライバーはネックに可変スリーブが搭載されていて、ロフト角・ライ角・フェース角の調整機能が搭載されています。
一方、右のZ585ドライバーはペンシルネックで角度調整機能は搭載されていません。
弾道調整を行いたいゴルファーにとっては、今回のZX5ドライバーはウェルカムな機能追加となっています。
この後でも触れますが、Z585ドライバーはつかまりが良いため、右に逃がしたいと思っても弾道調整を行えないため、基本的にスイングで対応する形となります。
今回のZX5ドライバーもつかまり感がありますが、フェースアングルを±2°まで調整できますので、クラブの方を自分のスイングに合わせていくことができます。
ボールのつかまりが良いのは、Z585ドライバー
こちらはクラウンの投影を比較した図で、左がZX5ドライバー、右がZ585ドライバーです。ヘッドの一番奥深いところが、ZX5はほぼ中央ですが、Z585はヒール寄りにあります。
もともとスリクソンの5系は、最もやさしいモデルのため、ボールのつかまりを持たせてありますが、特にZ585ドライバーはヒール寄りに体積が確保されていますので、ボールのつかまりが良いヘッド形状となっています。
ウェイトの搭載位置からしても、Z585はヒール寄りにありますので、ボールのつかまり性能を持たせたヘッドであることが分かります。
▼石井プロが比較のためZ585ドライバーを試打するところ(2:35)から再生されます。
こちらのZX5ドライバーの試打動画の中で、前作のZ585ドライバーを比較のため試打されています。
Z585の方はボールが激しくつかまってしまう様子が紹介されていて、ZX5ドライバーよりも極端に大きくつかまっています。
弾道の直進性・安定性はZX5ドライバー
ZX5ドライバーは、リバウンドフレームと呼ばれるヘッド剛性を柔・剛・柔・剛と繰り返したトランポリンのような構造が採用されています。
これにより、反発性能がアップしていて、CORが0.80以上の高反発エリアは111%になっています。
左右方向の慣性モーメントも9%アップしていますので、打点がばらつきやすい方は、ZX5の方がより安定した弾道が出やすくなっています。
ZX5ドライバーは、シャローで球が上りやすい
左がZX5ドライバー、右がZ585ドライバーです。Z585ドライバーは、フェース高があり、ヘッドがぷっくりとした形状でした。
ZX5ドライバーの方はフェース高が抑えられ、ヘッド後方も下がっていますので、シャローに見えます。ウェイトもZX5ドライバーの方が深いところに装着されていますので、低重心化に寄与しています。
公式サイトやプレスリリースで低重心度合いに関する言及はありませんが、ZX5ドライバーの方は、球が上りやすいと感じる方が多いと思います。
シャフトがMiyazakiからDiamanaに変わっている
スリクソンのZシリーズは、これまでMiyazakiシャフトが使われてきましたが、今回のZXシリーズでは、Diamanaが標準シャフトとして採用されています。
筆者個人としては、この点が一番の驚きでして、他社シャフトを用いているという点は、大きく方向転換してきた印象を受けます。
軽量化とシャフト先端部の剛性を低くしたことで、ボールのつかまりと球の上がりやすさがアップしています。
ZX5ドライバーとZ585ドライバーのスペック比較
ZX5ドライバー
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:59.0°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.25インチ
- バランス:D2
- 標準シャフト:Diamana ZX 50
- クラブ重さ:304g(S)
Z585ドライバー
- ロフト角:9.5、10.5°
- ライ角:58.0°
- ヘッド体積:460cc
- クラブ長さ:45.25インチ
- バランス:D2
- 標準シャフト:Miyazaki Mahana
- クラブ重さ:302g(S)
ZX5ドライバーとZ585ドライバーの試打・比較
ZX5、Z585、XXIOエックスの打ち比べ
しだるTVさんによるZX5ドライバー、Z585ドライバーの試打比較動画です。ゼクシオX(エックス)も試打されていますので、ZX5とゼクシオX(エックス)で迷われている方にも参考になります。
ZX5・ZX7とZ585・Z785を試打比較
マーク金井氏がZX5・ZX7と前作のZ585・Z785の4本を試打されています。