★2021-01-25更新:KING RAD SPEEDシリーズドライバーの公式情報を反映しました。
コブラのKING RAD SPEEDドライバーが日本の公式サイトにも掲載されましたので、特徴やスペック・試打など、最新情報を取り上げます。
KING RAD SPEED ドライバーは3種類
KING RAD SPEEDドライバーは、3種類のラインナップとなっています。
- KING RADSPEEDドライバー
浅重心で、低スピン・ボール初速が速く、操作性が高い - KING RADSPEED XBドライバー
深重心で、寛容性が高く、高弾道で飛ばせる - KING RADSPEED XDドライバー
ドローバイアスで、つかまりが良い
前作との関係としては、SPEEDZONEドライバーの後継がRADSPEEDドライバー、SPEEDZONE XTREMEドライバーの後継がXDとXBとなっています。
RADSPEED、RADSPEED XB、RADSPEED XDドライバーの違いを比較
モデル | RADSPEED | RADSPEED XB | RADSPEED XD |
---|---|---|---|
重心 | 浅重心 | 深重心 | ヒール重心 |
スピン量 | 超低 | 低 | 中 |
打ち出し | 低 | 高 | 中~高 |
前ウェイト | 24g | 8g | 8g |
後ウェイト | 10g | 20g | 14g |
ヒールウェイト | - | - | 10g |
ロフト角 | 9、10.5° | 9、10.5、12° | 10.5、12° |
長さ | 45.25″ | 45.75″ | 45.75″ |
ハンディキャップ | 0~15 | 5~15 | 5~25 |
RADシリーズのドライバー3種について、主な特徴を並べて比較したのが上の表です。
ウェイトの配分がしっかりと軽重付けられていて、各モデルの特徴である低スピン、深重心、ドローバイアスが鮮明になっています。
ロフト角は、低スピンモデル(スタンダード)は9°と10.5°、深重心モデル(XB)は、9°と10.5°と12°、ドローバイアスモデル(XD)は10.5°と12°となっています。
RADSPEED、RADSPEED XB、RADSPEED XDドライバーの共通の特徴
前方ウェイトと後方ウェイト
RADSPEEDシリーズのドライバーは、ソールの前方と後方に距離を保ってウェイトが搭載されています。
ウェイト重量はモデルによって異なっていて、ヘッドの特徴に違いが生まれています。
- RADSPEEDドライバー
前側ウェイトが重く、低スピンと操作性に優れています。 - RADSPEED XBドライバー
後方ウェイトが重く、寛容性が高く、高弾道で飛ばせます。 - RADSPEED XDドライバー
唯一、ヒール寄りにウェイトが搭載され、球のつかまりの良さが優れています。
Tバー・スピード・シャーシ+カーボン・ラップ・クラウンによる軽量化
RADSPEEDシリーズのドライバーヘッドは、T型の骨格構造にカーボンパーツが組まれています。
これにより大きく軽量化されていますので、思い切った重量の再配分が可能となっています。
KING RADSPEEDドライバーの特徴
浅重心により、低スピン・強弾道
34gのウェイトの内、24gが前方に寄せられていて浅重心となっています。そして、ヘッド形状も他のモデルと比べると厚みがあるディープフェースになっていて、最も操作性に優れています。
弾道としては、スピン量が抑えられ、強い球が出ますので、吹け上がりを抑えて、ライナー性の強い弾道で飛ばしたい方に適しています。
前後のウェイトを交換して重心調整できる
前方ウェイトは24gの内の8g、後方ウェイトは10gの内の2gが、交換可能なウェイトとなっています。
デフォルトでは前側が重たくなっていますので、8gと2gを交換することで、重心深度を調整し、スピン量、操作性などを変えることができます。
スペック
ロフト角 | 9 | 10.5 |
---|---|---|
ライ角 | 57.5 | 58.5 |
長さ | 45.25 | 45.25 |
フレックス | S、SR、R | S、SR、R |
KING RADSPEED XBドライバーの特徴
深重心により、慣性モーメントが大きくミスに強い
28gのウェイトの内、20gが後方に寄せられていて深重心となっています。そして、ヘッド形状はシャローフェースになっていて、ソールも地面に沿うように低い位置に体積が確保されています。
慣性モーメントが大きく、打点のブレに強さを発揮してくれますので、ミスを許容してくれます。また、低重心により球が上りやすくなっています。
スペック
ロフト角 | 9 | 10.5 | 12 |
---|---|---|---|
ライ角 | 57.5 | 58.5 | 59.5 |
長さ | 45.75 | 45.75 | 45.75 |
フレックス | S、SR、R | S、SR、R | S、SR、R |
KING RADSPEED XDドライバーの特徴
ドローバイアスで、球がつかまる
KING RADSPEED XDドライバーは、唯一、ヒール寄りにウェイトが装着されています。
ドローバイアス設計により、インパクトをスクエアで迎えやすくなりますので、右へのミスが出にくくなります。
スペック
ロフト角 | 10.5 | 12 |
---|---|---|
ライ角 | 58.5 | 59.5 |
長さ | 45.75 | 45.75 |
フレックス | S、SR、R | S、SR、R |
RADSPEEDドライバーの試打・評価
RADSPEEDドライバー3種をプロが計測して試打・評価
<RADSPEEDドライバー>
- 前作よりも弾き感があるが、打感は十分柔らかい。
- 前作よりもつかまりが良い感じがする。
- 小ぶり感があって、操作できる。
<RADSPEED XDドライバー>
- 前作よりも振り抜きやすい。
- 打ち出しが高く、スピンが抑えられる。
- コブラはつかまらないという先入観があるが、そんなことはない。
- 曲がらなくて、飛びそう。
<RADSPEED XBドライバー>
- SIM MAX-Dよりはつかまる。EPIC STAR、MAVRIK MAX、G425 SFTよりはつかまらない。
- つかまる球はスピンが減る。
- スライサーの方が使うと、スピンが減って、飛距離が伸びる。
- スイングを変えずにスライスを抑えたい方に良い。
RADSPEEDドライバー3種を比較・試打
- RADSPEED XBドライバーは、直進性が高く曲がらない。ヘッドスピードは40~43m/sに適している。
- RADSPEED XDドライバーは、ドロー仕様だがフックフェースではなく、XBと変わらない。フェースが返ると言うより、前を向いてくれる。
- 球のつかまりについては、XDはニュートラルで右に行きづらい、XBはフェードで左に行きづらい。
- アスリート向けのRADSPEEDドライバーは、操作性が高い。直進性もある。
- スピン量はアスリート向けとXシリーズで差がない。低スピン弾道が打ちやすい。
まとめ
コブラのKING RAD SPEEDドライバーについて、最新情報を取り上げました。
低スピンタイプと、高慣性モーメント・高打ち出しタイプ、ドローバイアスタイプと分かれていて、いずれのモデルも可変スリーブによる弾道調整が可能となっています。
