PINGのGシリーズの2020年モデルから発売のG425クロスオーバーについて、試打・評価・スペックなどを詳しく取り上げます。
目次
G425クロスオーバーの特徴
G425クロスオーバーは、G410クロスオーバーの後継です。前作はヘッドがシルバーでしたが、G425では、ハイドロパールステルス仕上げで、精悍なブラックに仕上がっています。
G700アイアンの後継のG710アイアンも同じ仕上げでブラックになっていますので、これに合わせたのではないかとも言われています。
G425シリーズには2種類のユーティリティがある
PINGのGシリーズは、毎度、ユーティリティが2種類発売されています。
左がG425ハイブリッド、右がG425クロスオーバーです。G425ハイブリッドはウッド型ユーティリティ、G425クロスオーバーはアイアン型のユーティリティです。
G425クロスオーバーは、アイアンに近い感じで振れて、ロングアイアンよりもやさしく扱えますので、フェアウェイウッド・ロングアイアンが苦手な方にとって、G425クロスオーバーを多用することでクラブセッティングを楽に組むことができます。
ロフトレンジは18~22.5°
フェアウェイウッド | 3W | 5W | 7W | 9W | - |
---|---|---|---|---|---|
ロフト角 | 14.5 | 17.5 | 20.5 | 23.5 | - |
クロスオーバー | - | 2 | 3 | 4 | - |
ロフト角 | - | 18 | 20 | 22.5 | - |
アイアン | - | - | 4I | 5I | 6I |
ロフト角 | - | - | 20.5 | 23.5 | 26.5 |
G425クロスオーバーは、2~4番の3本あり、ロフトレンジは18~22.5°です。
クラブセッティングで考えた場合、5・7・9番ウッド、4・5番アイアンあたりと置き換えできると考えれば、アイアンやウッドをかなり減らすことができます。
特にアイアンよりも球が上りやすいため、長い距離のアイアンを楽したい方にはオススメです。
中空構造・タングステンウェイトを搭載
G425クロスオーバーのヘッドは、中空構造が採用されています。ミスに対する許容性があり、極薄のフェースにより強い弾道で飛ばせます。
また、ヘッド内部にはサウンドリブが搭載されていますので、打感を求める方のニーズにも答えています。
男子プロに多用されている
G425ハイブリッドの方は女子プロゴルファー、G425クロスオーバーの方は男子プロゴルファーに多用されています。
PING契約プロでは、チャン・キム(3番)、額賀辰徳(3番)、塚田好宣(3・4番)、亀代順哉(4番)にて使用されています。
G425クロスオーバーの試打・評価
G425クロスオーバーをプロが計測して試打・評価
- 前作よりも小ぶりになって、構えやすくなっている。
- 打感は、G400、G410、G425となるにつれ、柔らかくなってきている。G425クロスオーバーは、音も打感も良い。
- ヘッドスピードを落としても球が上る。意外とやさしい。
- SIM UDI・DHYはスピンも入っていいなと思ったが、G425クロスオーバーは意外と曲がらず良い。
- 5番アイアンの上にG425クロスオーバーの4番を入れると、3番アイアンぐらいの飛距離が出るが、グリーンで止まらないかもしれない。そうなると、手前に落とす感じになる。
G425クロスオーバーの特徴を詳しく解説
- アイアンっぽいがユーティリティのジャンルのクラブ。
- G425のハイブリッドとロフトは重なってラインナップされている。
- アイアンのような構えやすさがあり、ロングアイアンよりやさしいのが特徴。
- 中空構造で薄肉フェースのため、弾きが良くて飛ばせる。
- 慣性モーメントが大きいため、アイアン型でありながら弾道が安定する。
- 初代よりも打感が柔らかくなって、球を押せるようになっている。
プロがG425クロスオーバーを試打
- アイアンが好きな方向けのクラブで、中・上級者向け。
- ウッド型よりも操作性が良い。
- 飛距離が出る。強弾道だが球の高さも出る。伸びやかに高く上がるので、吹け上がらない。
- 重さはそれほどないが、ヘッドスピードがあるゴルファー向け。
G425クロスオーバーのスペック
クラブスペック
番手 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 18 | 20 | 22.5 |
ライ角 | 58.1 | 59 | 59.9 |
長さ(カーボン) | 40.38 | 39.75 | 39.13 |
長さ(スチール) | 39.88 | 39.25 | 38.63 |
前作のG410クロスオーバーと番手のラインナップは同じですが、ロフト角は若干の違いがあります。
G410では17、20、23°でしたので、3番の20°を中心にロフトピッチを詰めた形になっています。
シャフトスペック
シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|
ALTA J CB SLATE | R | 50 | 3.6 | 先 |
〃 | SR | 55 | 3.6 | 中先 |
〃 | S | 60 | 3.4 | 中 |
〃 | X | 69 | 2.9 | 中 |
ALTA DISTANZA BLACK 40 | R | 43 | 5.7 | 中 |
PING TOUR 173-85 | R | 73 | 2.8 | 中 |
〃 | S | 82 | 2.3 | 中元 |
〃 | X | 87 | 2.2 | 手元 |
TENSEI CK Pro Orange | 80S | 82 | 3.2 | 元 |
AWT 2.0 LITE | R | 87 | 1.9 | 中先 |
〃 | SR | 93 | 1.8 | 中 |
〃 | S | 98 | 1.6 | 中 |
N.S.PRO 950GH neo | R | 94.5 | 1.9 | 中 |
〃 | S | 98 | 1.7 | 中 |
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 | R | 103 | 1.9 | 元 |
〃 | S | 106.5 | 1.7 | 元 |
〃 | X | 112 | 1.6 | 元 |
N.S.PRO MODUS3 HYBRID | S | 91 | 2.8 | 元 |
推奨シャフトは、公式サイトで8種類掲載されていて、G425ハイブリッドと同じ内容です。
標準シャフトのALTA J CB SLATEは、R、SR、S、Xの4種類のスペックがあります。
G425クロスオーバーの発売日・発売価格
G425シリーズのクロスオーバーの発売日は、2020年9月18日です。発売価格は、シャフトにより異なります。
- 39,600円(税込)
ALTA J CB SLATE、ALTA DISTANZA BLACK 40、PING TOUR 173-85 - 48,400円(税込)
TENSEI CK Pro Orange、NSプロMODUS3 HYBRID - 35,200円(税込)
AWT 2.0 LITE、NSプロ950GH neo、NSプロMODUS3 TOUR 105 - 48,400円(税込)
N.S.PRO MODUS3 HYBRID