▼ステルスのUDIとDHYについては、下記記事をご覧ください。
テーラーメイドのSIMシリーズから発売のユーティリティ、SIM UDIとSIM DHY。
このユーティリティ2機種の違いについて取り上げます。
目次
SIM UDIとSIM DHY
SIM UDIとSIM DHYは、どちらもアイアン型のユーティリティです。
SIMという名称こそ付いてはいますが、イナーシャジェネレータやVスチールソールといったSIMを象徴する要素は見当たりません。
それ以前に、SIMシリーズにはSIM MAXユーティリティというモデルがありますので、いわゆるドライバーからのつながりのあるユーティリティはSIM MAXユーティリティとなります。
▼GAPRのLOとMID
では、SIM UDIとSIM DHYの位置づけはどの辺りにあるかというと、少し前に発売されていたGAPR(ギャッパー)の後継と言われています。
実際、形状を見ると。GAPRのLOとMIDに非常に良く似ています。
ちなみに名称の意味については、「UDI」はUltimate Driving Iron、「DHY」はDriving Hybridの略です。
飛ばすならSIM UDI、球を上げるならSIM DHY
打ち出しの高さについては、DHYの方が高く上がり、UDIの方が低く強い弾道が出やすくなっています。
▼SIM UDIとSIM DHYのソール幅の違いを比較
ヘッドを横から見てみると、SIM UDIの方はソール幅が薄く、SIM DHYの方は極端に分厚くなっています。
スッキリとしたソールのSIM UDIの方は、より前側に重心があるため、低く強い飛び出しで球が出ます。
一方、分厚いソールのSIM DHYの方は、深重心・低重心となっていますので、楽に球が上り、中・高弾道が打ちやすくなっています。
ロフトレンジはSIM DHYの方が広い
▼SIM UDIとDHYのロフト角の違いを比較
モデル | 2番 | 3番 | 4番 | 5番 |
---|---|---|---|---|
SIM UDI | 18° | 20° | - | - |
SIM DHY | - | 19° | 22° | 25° |
ロフト角は、SIM UDIが18、20°、SIM DHYは19、22、25°となっています。
SIM UDIの方は、ロフト角からはフェアウェイウッドの5番、7番あたりと置き換えできると考えると、ウッド系が苦手な方にとっては良い選択になりそうです。
SIM DHYは球が上りやすく、ロフトレンジの幅も広く取られていますので、ロングアイアンが苦手な方が、上の方のアイアンと置き換えて使うと、ゴルフが楽になりそうです。
球がそもそも上がり辛いという方や、上げて狙いたいという方は、SIM DHYの19°を長い距離に使ってみるのも良いと思います。
ちなみに、マスターズを制覇した松山英樹は、SIM2フェアウェイウッドの3番(15°)とSIM UDIの3番(20°)を使っていて、アイアンはスリクソンのZフォージドを4番(23°)から使っています。
打感はどちらも良い
SIM UDI、SIM DHYともに中空構造のアイアン型ユーティリティです。中の空洞にはテーラーメイドのアイアンではおなじみのスピードフォームが充填されています。
L型フェースで反発性能を上げつつ、内側からは充填剤により打感の良さも実現していますので、フィーリングも求めたい方のニーズも満たしています。
アドレスすると、SIM UDIはすっきりしていて、SIM DHYはソールの厚さが感じられる
どちらもアイアン型ユーティリティですので、アイアン感覚で扱えます。中空構造の為、トップラインはやや厚みがあります。
ネック形状は、どちらもすっきりとしていますので、オートマチックにつかまり過ぎる印象もありません。
SIM DHYの方はソール幅がかなり厚めに取ってありますので、アドレスした時に上からソール後方が見えます。
最近の超ディスタンス系アイアンでは有りがちな後継ではありますので、見慣れている方も多いかもしれませんが、上級者の方は違和感を感じられるかもしれません。
SIM UDIとSIM DHYのスペックの違いを比較
モデル | SIM UDI | SIM DHY | |||
---|---|---|---|---|---|
番手 | 2番 | 3番 | 3番 | 4番 | 5番 |
ロフト角 | 18° | 20° | 19° | 22° | 25° |
ライ角 | 60 | 60.5 | 60 | 60.5 | 61 |
長さ | 39.75 | 39.25 | 39.75 | 39.25 | 38.75 |
重量 | 約389g | 約393g | 約388g | 約392g | 約397g |
バランス | D2.5 | D2.5 | D2.5 | D2.5 | D2.5 |
標準シャフトはどちらもNSプロ 910GHのSです。
フレックス | シャフト重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|
S | 約98g | 2 | 先中 |
SIM UDIとSIM DHYを打ち比べ試打して違いを評価
テーラーメイドのアイアン3種、ユーティリティ2種を試打比較
ツアープロコーチが、SIM UDIとSIM DHYを試打して、評価されています。動画の中では、前半でP・7MB、P・7MC、P770も試打されています。
プロがSIM UDI、SIM DHY、PING G425クロスオーバーを比較試打
テーラーメイドとPINGのアイアン型ユーティリティ、G425クロスオーバーとSIM UDI、SIM DHYを試打評価されています。