2021年5月に開催された世界男子メジャーの1つ、全米プロゴルフ選手権にて、フィル・ミケルソンが53年振りにメジャー最年少優勝者の記録を更新しました。
マスターズでは松山英樹がアジア人・日本人で初の優勝を成し遂げ、全米プロゴルフ選手権ではアメリカで絶大な人気を誇るレフティーゴルファーの快挙とあって、メジャー大会での華やかなニュースが続いています。
目次
メジャー大会は4種類ある
男子の世界ゴルフでは、メジャーと呼ばれる特別な大会が4つあります。
- マスターズ・トーナメント(Masters Tournament)
- 全米プロ選手権(PGA Championship)
- 全米オープン(U.S. Open Championship)
- 全英オープン(The Open Championship)
この4つの大会いずれかで優勝することが、世界メジャー制覇、メジャー優勝と呼ばれ、プロゴルファーにとって最大の目標であり名誉の1つです。
メジャー最年長優勝者の記録をフィル・ミケルソンが53年振りに書き換えた
フィル・ミケルソンの久しぶりのメジャー制覇は、もともとアメリカで人気選手であること、そして、アメリカで開催のメジャー大会であることに加え、50歳を超えての史上初のメジャー優勝者であることから、大きなニュースとなっています。
この2年前には、タイガーウッズが43歳でマスターズで再び勝利を挙げ、こちらも大きく盛り上がりましたが、今回のフィル・ミケルソンはもう少しで51歳になろうとしていることから、アラフィフ世代に勇気と希望を与えてくれています。
▼過去の年長でのメジャー優勝記録
年齢 | 優勝者 | 達成年 | 達成メジャー大会 |
---|---|---|---|
50歳11ヶ月8日 | フィル・ミケルソン | 2021年 | 全米プロ |
48歳4ヶ月18日 | ジュリア・ボロス | 1968年 | 全米プロ |
46歳3ヶ月10日 | トム・モリス | 1867年 | 全英オープン |
46歳2ヶ月23日 | ジャック・ニクラス | 1986年 | マスターズ |
45歳3ヶ月6日 | ジェリー・バーバー | 1961年 | 全米プロ |
45歳0ヶ月14日 | ヘイル・アーウィン | 1990年 | 全米オープン |
44歳8ヶ月18日 | リー・トレビノ | 1984年 | 全米プロ |
44歳3ヶ月1日 | ロベルト・デ・ビセンゾ | 1967年 | 全英オープン |
44歳1ヶ月10日 | ハリー・バドン | 1914年 | 全英オープン |
43歳9ヶ月11日 | レイモンド・フロイド | 1986年 | 全米オープン |
43歳4ヶ月16日 | テッド・レイ | 1920年 | 全米オープン |
43歳3ヶ月15日 | タイガー・ウッズ | 2019年 | マスターズ |
これまでの最年長記録は、1968年に開催された全米プロでのジュリア・ボロスの48歳4ヶ月18日です。
歴代の年長での優勝記録を見てみると、そもそも40代での優勝も珍しく、200年以降ではタイガーウッズの43歳のみです。
今回、最年長優勝記録を書き換えた訳ですが、ただの更新ではなく、40歳以上での優勝が、近年のゴルフで以下に難しいかが分かります。
そのような中、史上初となるフィル・ミケルソンの50歳での優勝は、恐らく今後の更新が難しい快挙と言えるでしょう。
フィル・ミケルソンの優勝まとめ
フィル・ミケルソンの全米プロメジャー優勝ダイジェスト
フィル・ミケルソンの全米プロでの優勝までのダイジェスト動画です。
トラブルもありながら、見事なチップインもあり、見どころのある活躍でした。
フィル・ミケルソンが全米プロを50歳で制したメジャー優勝クラブセッティング
ドライバーはEPIC SPEEDドライバーを使っていて、最終日にはロフト角を5.25°に微調整しました。クラブ長さは47.5インチという長尺です。
つまり長尺絶壁という、凝りに凝ったセッティングです。
ただ、ミケルソンは映像からも分かる通り、191cmという高身長です(wikipediaのデータ引用)。
意外にも大きいとされる松山英樹が180cmですから、クラブの2インチ(約5.1cm)の長尺は、10cmの伸長差で十分吸収されうる長さとも言えます。
▼フィルミケルソンのクラブセッティング