ゴルフクラブの種類には、ドライバーやアイアンなどがあります。その中で、フェアウェイウッドとアイアンの間に位置するクラブとして、ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューといった種類があります。
本記事では、ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューの違いについて解説します。
海外ではハイブリッド、日本ではユーティリティ
ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューについて、どのような違いがあるのか気になる方もいると思います。
まず、これらの言葉を厳密に定義しているところは、多分、どこにもありませんので、世間一般での大凡の解釈について、解説します。
ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューは、どれもフェアウェイウッドとアイアンの中間にあるクラブで、同じものを指します。
両者を掛け合わせた(hybrid)ようなゴルフクラブのため、ハイブリッドと呼ばれることもあれば、役に立つ(utility)ため、ユーティリティと呼ばれることもあれば、また、深いラフから救済(rescue)してくれるため、レスキューと呼ばれることもあります。
主に日本ではユーティリティ、海外ではハイブリッドという呼び名が使われています。
▼テーラーメイドの公式ページ
残るてレスキューは、テーラーメイドに限った呼ばれ方のようです。そのため、他メーカーでは使われておらず、実際、筆者自身もテーラーメイドの製品でしかレスキューと言う言葉を見たことがありません。
▼USテーラーメイドの公式ページ
なお、USのテーラーメイドでは、モデル名には、SIM2 レスキュー、M6レスキューなど、レスキューという言葉が使われていますが、分類名はハイブリッドと記されていますので、ややこしさがあります。
ユーティリティは2種類ある
ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューはどれも同じものを指すと説明しました。
3つの言葉は同じものを指しますが、ユーティリティ(orハイブリッド、レスキュー)には2タイプのものがあります。
上図の左側は、ウッド型ユーティリティで、右側はアイアンがたユーティリティです。
なぜ、そのように呼ばれるかは一目瞭然で、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な位置づけであるものの、フェアウェイウッド寄りのもがウッド型ユーティリティ、アイアン寄りのものがアイアン型ユーティリティです。
最近では、ウッド型のものが増えています。シャローで球が上りやすいため、ロングアイアンよりも優しく球を上げて狙いに行けます。
ウッド型とアイアン型の使い分けとしては、基本的にはフェアウェイウッドとアイアンのどちらが得意(苦手)かによります。アイアンが苦手と言うかたは、ウッド型のユーティリティを使うと良いでしょう。
ユーティリティの効果的な使い方
ユーティリティの使い方としては、いろいろな考え方があります。
① フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を埋める
最も、オーソドックスな使い方は、フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を打つクラブが無い場合に、ユーティリティを入れる方法です。
例えば、フェアウェイウッドが5番(15°)まで、アイアンが5番(24°)からという場合、ロフトの間隔が9°空いてしまいます。ここにH3番の19°とH4番の21°を入れて、飛距離の空白地帯を埋めるという使い方があります。
② 苦手なゴルフクラブと置き換える
最近のユーティティは、番手を多く用意しているメーカーも増えています。
例えば、PINGのG425ハイブリッドは、2~7番まで番手が6種類あり、ロフト角で見ると17°~34°まであります。
実際にプロでもアイアンは7番からしか使っていない選手もいまして、見事に優勝も成し遂げています。
青木瀬令奈プロは、ドライバー1本、フェアウェイウッド4本、ハイブリッド3本で、アイアンは7~9番までです。
まとめ
ユーティリティ、ハイブリッド、レスキューの違いについて解説しました。これらの3つの言葉は、地域やメーカーなどによってどの呼び方をするかが違いますが、基本的に同じものを指しています。
ユーティリティは番手の数を増やしているメーカーもあり、フェアウェイウッドやアイアンに変わって多用する方も増えています。
苦手なゴルフクラブの中にフェアウェイウッドかアイアンがある場合、ユーティリティでの置き換えを検討してみると、ゴルフが楽になるかもしれません。