ガーミンから発売の腕時計型GPSゴルフナビ「ボイスキャディ A3」について、詳しく取り上げます。
主な機能・特徴、製品評価(良い点・気になった点)、最安値、取扱説明書リンクなどをまとめましたので、「ボイスキャディ A3」をフェアな視点で把握できる内容となっています。
ボイスキャディ A3の概要
ボイスキャディは、腕時計タイプと音声タイプのGPSナビ、レーザー距離計を発売していて、ゴルフの距離計測器は幅広く手掛けています。
本記事で取り上げているボイスキャディ A3は、2021年に発売のA2の後継モデルです。定価はA2と据え置きの29,700円のままで、機能面が大幅に進化していますので、更にコスパの良さがアップしています。
主要機能・特徴
太字はA2からA3へのリニューアルで追加された機能です。
- フルカラー・タッチスクリーン
- コースレイアウト(拡大可能)
- グリーン形状・グリーンアンジュレーション
- アクティブグリーン(現在地からのグリーンフロント距離)
- 高低差機能
- 3点間距離(レイアップ地点)
- ショット感知
- スコア管理
- スマホ連携アプリ(但し、PC経由でデータ送信)
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ボイスキャディ A3が適するゴルファー
先に結論をまとめてしまいますと、ボイスキャディ A3がオススメとなるゴルファーは、以下のニーズを持たれた方となります。
- 予算を3万円以下に抑えたい方
- 丸型・フルカラーのディスプレイが良い方
- 画面タッチで操作したい方
- ショット感知による自動スコア管理を使いたい方
- 高低差・レイアップ地点・グリーンアンジュレーションなど、リッチなコース情報を求める方
上記のニーズが概ね当てはまる方は、「ボイスキャディ A3」の良い点・気になる点注目ポイント、市場での最安値をまとめてありますので、この先もお読み頂いて、購入の参考にしてみてください。
ボイスキャディ A3の良い点
ポイント① タッチスクリーンで操作が簡単
ボイスキャディ A3は、側面に4つのボタンがありますが、ディスプレイはフルカラーのタッチスクリーンが採用されています。
前作同様、タッチ、スワイプ操作でサクサク扱うことができますので、特にスマホに慣れている方は操作が簡単です。
ビューモードは、「ヤーデージビュー」、「コースビュー」、「グリーンビュー」が用意されていますので、様々な視点からコース情報が提供されます。
▼コースレイアウトの拡大表示
前作のA2でもコースレイアウトは表示されましたが、意外にも拡大ができないという弱点がありました。
しかし、A3では画面内の「+」マークをタッチすることで、コースレイアウトを拡大して見ることができます。
ポイント② レイアップに役立つ「3点間距離表示」
ボイスキャディ A3で最も注目すべき追加機能として、「USER IP」が挙げられます。
これは、レイアップ地点を探る際にとても役立つ機能で、コースレイアウト画面上で狙いたいポイント(レイアップ地点)をタッチすると、現在地からレイアップ地点までの距離(上図の赤)、レイアップ地点からピンまでの距離(上図の青)が分かります。
▼設定したドライバー飛距離位置が表示
3点間距離を定める前のコースビューでは、予め設定したドライバー飛距離が、現在地からの同心円で表示されます。
ご自分がどこまで運べるかを参考にすることができますので、こちらもレイアップ地点を定める際にとても役立ちます。
ちなみに、「オートスロープ」機能が搭載されていますので、距離は高低差を考慮したものが表示されます(OFFにもできる)。
ポイント③ グリーン情報が充実
グリーンビューでは、アンジュレーションが反映されたグラフィックで表示されます。
起伏は11段階で表示されますので、起伏を考慮したショットに役立ちます。
なお、グリーンビューで表示される距離は、上段にピンまでの距離、下段にフロントエッジまでの距離が表示されます。
フロントエッジについては、アクティブグリーンは現在地に合わせたものとなります。
ポイント④ ショットを感知してスコアが自動記録される
前作に引き続き、スイングを感知する「オートショット」機能、スコアを自動的に記録する「オートスコアリング」機能が搭載されています。
これらの機能が無い場合、ショットの毎に地点登録の操作が必要になりますが、ボイスキャディ A3は自動で記録してくれますので、よりストレスフリーに利用することができます。
ポイント⑤ カラーがホワイトからブラックに
▼左がA2、右がA3
V2からV3で変わった点として、上述までの機能面以外に、外観もカラーが白から黒に変わっています。
どちらが良いかは好みに依るとこるではありますが、一つ利点を挙げると汚れが目立ちにくくなっています。
どうしても屋外で利用するため、グローブが汚れていた場合などに土汚れなどが付着することも考えられますが、黒であれば汚れが残って目立つ心配がかなり薄れます。
個人的には、黒の方が一般的で万人受けしやすいと思いますので、今回のカラーリングの変更は地味ながらも評価したい点です。
ポイント⑥ 価格は据え置き
昨今の世界的な円安・物価高により、ゴルフに限らずあらゆるものの値段が上がっています。
ボイスキャディ A3は、前作のA2と同じ29,700での販売となっています。
機能が追加されているにも関わらず、このご時世の中、お値段据え置きというのは、何とも有難い話です。
特に、グリーンアンジュレーション、USER IP(3点間距離表示)、ショット感知が搭載されていて3万円以下と言うのは、非常にコスパにすぐれています。
ボイスキャディ A3の気になった点
気になった点① ハザードの距離は分かり難い
A3になって、コースレイアウトが拡大できるようになった点は有難いのですが、ハザードに関する情報は弱いままです。
池、バンカーなどがグラフィカルに描かれてはいるものの、距離は表示されていません。
他メーカーではハザードのフロンドエッジ、バックエッジまでの距離を表示してくれるものもありますので、それらと比べると情報面でやや弱さがあります。
なお、3点間距離表示の機能が搭載されていますので、ご自分で都度都度タッチすれば、レイアウト上の任意のポイントまでを知ることはできます。
気になった点② アプリでのスコア閲覧は少し面倒
ボイスキャディは、スマホ用のアプリが用意されていますが、 ボイスキャディ A3は、Bluetoothに対応していないため、スマホとペアリングすることができません。
そのため、ボイスキャディ A3に記録されたスコアデータをスマホに直接することができないということになります。
ただ、ボイスキャディ A3とPCは接続することができますので、ご自分のボイスキャディのアカウントにPC経由でスコアデータをアップロードすることはできます。
そして、アップロードしたスコアデータは、スマホのアプリで(ボイスキャディにログインにて)見ることができます。
▼スコアデータをスマホで共有する方法
つまり、スマホとの機器としての接続は不可ですが、データの共有は可能です。
ボイスキャディ A3のスペック
スクリーン | カラー液晶 フルカラータッチスクリーン |
---|---|
ディスプレイサイズ | 1.2インチ |
解像度 | - |
サイズ | 47x47x13.9mm |
重量 | 50.5g |
ショット感知 | あり |
スコア管理 | あり |
高低差機能 | あり |
ハザード表示 | あり(距離表示無し) |
コースレイアウト | あり |
グリーン形状 | あり |
グリーンアンジュレーション | あり |
3点間距離 | あり |
専用アプリ | あり(但し、PC経由) |
電源 | 充電 |
バッテリー稼働時間 | GPSモード:約10時間 時計モード:約10日間 |
通信仕様 | ケーブル(PC接続) |
防水等級 | IPX7 |
内蔵メモリ・履歴 | - |
コースデータ | 世界40,000コース以上 |
ボイスキャディ A3の取扱説明書・マニュアル
ボイスキャディ A3は操作マニュアルがWEBで公開されています。
日本総代理店を務めるヒサイスポーツでは、開封・解説動画が公開されています。
ボイスキャディ A3の発売日・発売価格
ボイスキャディ A3の発売日は、2023年9月15日です。
当記事執筆時点での出品価格は、Amazonではまだ出品が無く、楽天では29,700円となっています。
前作のボイスキャディA2と定価は同じため、昨今の物価高を考えると有難い価格設定です。
なお、ボイスキャディ A2の方は楽天、Amazon共に19,800円での出品がありましたので、ほぼ1万円の差がありますが、A3は機能追加されていますので、価格差を考えてもA3の方をオススメします。