飛距離が出るドライバー 重心設計

ドライバーヘッドの形状とその特徴は!?洋ナシ、丸顔、ディープ、シャロー、ハイバック等を徹底解説!

投稿日:2019年5月13日 更新日:

ドライバーヘッドの形状と弾道の関係、適合ゴルファーについて詳しく解説します。

ドライバーヘッドの形状と弾道の関係

ドライバーヘッドは、同じシリーズの中でも形状が大きく異なっていることがあります。そして、その形状によってドライバーの弾道にも違いが出てきます。

以前は、ヘッドの形状により重量の偏りが決まったため、重心深度・重心高なども決まり、ヘッド形状からどのような弾道となるかが分かりました。

例えば、ヘッドの後方が長くなっているシャローヘッドは、重心距離が長く直進性が高い、洋ナシ型はヘッドが小ぶりでヒール寄りに重量感が無いため、重心角が小さく左のミスがでにくい、といった具合です。

最近はヘッド形状が与える弾道への影響は薄れているはずだが・・・

ヘッド内部の重量配分の自由度がアップ

最近は複合素材のヘッド、カーボンを主とした軽量素材の利用が進み、ヘッドそのものの軽量化が進んでいます。そして、生み出された余剰重量は、ヘッドの内部に高比重な金属ウェイトを用いて、好きな位置に重量配分することができるようになりました。

いわば、ヘッド形状に左右されずに重心設計をかなり操作できるようになったわけです。

基本的に形状と重心設計は合わせている

しかし現実はというと、思い切りシャローで深重心に見えるが内部ウェイトで思い切り浅重心にしているクラブ、つまり見た目と実際の重心設計が異なるものは見たことがありません。最近のモデルでもヘッド形状と弾道は一致しているのが大半です。

構えた時に形状からイメージされる弾道と実際の弾道を真逆にする必要がありませんし、クラブ紹介する側・選ぶ側としてもイメージと現実が一緒の方が、混乱がないからでしょう。

ヘッド形状と弾道の特徴

ヘッド形状には重複なく網羅的で全分類するキレイな区分けはありませんが、主に使われているヘッド形状の呼び方を取り上げて、弾道の一般的な特徴を解説します。

ディープヘッドとシャローヘッドの形状

ドライバーのヘッド形状を語る時に、ディープとかシャローという言葉が良く出てきます。左の奥行が長いのがシャローで右の奥行が短い小ぶりな方がディープです。

ディープとシャローは英語で、ディープが深い=奥行きがある、シャローが浅い=奥行きがない、を意味します。

「おやっ?」と思った方もいるのではないでしょうか?ディープは奥行きがあるという意味なのに、ヘッド形状は奥行きがありません。シャローの方も意味と実際の形状が異なっています。これは、ディープとシャローという言葉がフェースに用いられているからのようです。実際、ヘッドが「ディープ」「シャロー」という以外に、「ディープフェース」「シャローフェース」だったり、ディープヘッド」「シャローヘッド」という場合があります。

フェースがディープだと、フェースの縦幅が長くなります。ヘッド体積にはルール上限りがありますので、ヘッドの高さを出せば、ヘッド後方が短くなり、ディープフェースは奥行きが浅くなります。

反対に、シャローの場合はフェースの高さが低く縦幅が短いため、ヘッド後方は長くなります。

  • ディープヘッド:フェースの高さがあり、奥行きは浅い。
  • シャローヘッド:フェースの高さがなく、奥行きは深い。

ディープヘッドとシャローヘッドの弾道

ディープヘッドの方は、フェースの高さがあり重心位置が高くなっていますので、打ち出し角が抑えられます。そして、重心が浅いためバックスピン量が抑えられ、操作性も高くなっています。低・中弾道、低スピンの強い弾道、そして、意図した弾道を繰り出したい上級者に好まれる形状です。

シャローヘッドの方は、フェースの高さが低く、ヘッド後方に重量を持たせてありますので、打ち出しが高くなります。慣性モーメントが大きくなっていますので、直進性が高く、球のつかまり効果も生まれます。オフセンター時のミスを許容してくれて、高く真っすぐとばし、スライスを抑えたい初心者・シニアに好まれる形状です。

洋ナシ型・丸顔のヘッド形状

こちらの2種類のヘッドで言うと、左のタイプが洋ナシ型で、右が丸顔です。洋ナシ型は、ヒール寄りの後方がすっきりしていて、形状が洋ナシに似ています。反対に丸顔はヒール寄りにも重量感があります。必ずではありませんが、大型ヘッドであることが多いです。

洋ナシ型・丸顔の弾道

洋ナシ型は、ヒール寄りの重量感が少なくなっていますので、重心角が小さく、重心距離が長いという特徴があります。これらスライサーが好むヘッドと真逆の設計で、ヘッドが返りにくくなっています。ヘッドが勝手にくるっと向き直りにくくなっていますので、意図した弾道を打ち分けインテンショナルなショットを繰り出したい上級者に好まれます。また、思い切り叩いても左へのミスが出にくくなっていますので、ヘッドスピードの速いゴルファーにも好まれます。

丸顔の方は、ヒール寄りの重量感を多めにしてありますので、重心角が大きくなります。実際は、丸顔の場合、大型ヘッドでヘッド後方が低いモデルであることが多いようです。このようなドライバーは、重心角はさらに大きくなり、低重心・深重心となります。ボールのつかまりが良く、打ち出しが高く、直進性の高い、つまり曲がらない弾道となりますので、初心者やレディース、そして、スライサーに好まれます。

ハイバック形状

こちらは本間ゴルフから発売されているTW737ドライバーの中の2種類のモデル、TWT737 455とTW737 460です。TW737  445ドライバーがハイバック形状となります。

ハイバック形状はその名が示す通り、バックがハイ、つまりヘッド後方が高くなっています。ちょっと紛らわしくなりますが、ディープバックとも言います。ディープバックはヘッド体積のルール制限上、奥行きが浅く小振りでディープヘッドであることが多いです。

ハイバック形状の弾道

ハイバック形状のドライバーの特徴は、重心が浅くなりスピン量が少なくなります。小ぶりな場合が多いので、操作性も高く、ヘッドの返り過ぎも抑えられ、左を恐れずに思い切り叩けますので、ヘッドスピードが速く、ドローヒッターの上級者に好まれます。

 

以上、ヘッド形状と弾道の特徴、適合ゴルファーについて取り上げました。

弾道に影響を与える重心設計については、こちらの特集記事をご覧ください。

重心設計とドライバーの飛距離の関係

 

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