≫ ステルス2 ドライバーの最新情報まとめ!ステルス2 PLUS・ステルス2・ステルス2 HD
テーラーメイドのステルス2 PLUSドライバー(2023)とステルスPLUSドライバー(2022)。
ターゲットゴルファーが重なるこの2つのドライバーの違い・共通点について、詳しく取り上げます。
ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバー
テーラーメイドの2023年モデルは、前年に続いてカーボンフェースのステルスシリーズで「ステルス2」となっています。
ステルス2シリーズのドライバーは、前作と同様のタイプ分けになっていて、アスリート向けのステルス2 PLUSドライバー、寛容性を少し持たせたステルス2ドライバー、そして、ハイドロー仕様のステルス2 HDドライバーの3種となっています。
そのため、ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバーは同じ位置づけで適合ゴルファーも同じです。
対象となるゴルファーとしては、低スピンで操作性に優れたモデルのため、ハードヒッター、上級者となります。
ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバーの違い
ステルス2は、軽量化によるウェイト重量がアップ
ステルス2シリーズの特徴として、ボディーのカーボン使用面積を拡大していて、大幅な軽量化が実現されています。
そして、生み出された余剰重量により、ウェイトの重量が大幅にアップしています。
モデル | ステルスPLUS | ステルス2 PLUS |
---|---|---|
スライディングウェイト | 10g | 15g |
後方ウェイト | 6g | 15g |
初代ステルスでは、ウェイト重量が16g(10+6)でしたが、ステルス2では30g(15+15)で約2倍になっています。
特に、後方ウェイトは6gから15gに大幅に重量アップしていて、2倍以上になっています。
後方ウェイトは、ヘッドの安定性を高める働きがありますので、ステルス2 PLUSドライバーは、寛容性が高くなっていて打点のブレに強くなっています。
球のつかまり、上がりやすさは、ステルス2 PLUSの方が良い
こちらは、ステルス2 PLUSとステルスPLUSを横から見た映像を並べたものです。
ソール位置に大きな違いがありまして、ステルス2 PLUSの方が地を這うように低く形作られています。
特にヘッド後方のウェイトの高さを比べてみると、ステルス2 PLUSの方がより低い位置になっています。
後方ウェイトが低くなるだけでなく、ウェイト重量も6gから15gにアップしていますので、深重心・低重心に寄与しています。
低重心となることで、球が上がりやすくなり、さらに、深重心となると一般的には重心角が大きくなり、ヘッドの返りやすさをサポートしてくれます。
実際、ステルス2 PLUSドライバーは、ステルスPLUSドライバーよりも、球が上がりやすく、つかまりも良くなっています。
ただ、つかまりが良くなっていると言っても、初代ステルスPLUSとの比較の話で、ステルス2 PLUS自体は完全なフェードバイアスで、球がつかまりにくい方に類するドライバーです。
決してつかまるドライバーではありませんが、それでも初代ステルスよりは、かなり扱いやすくなっています。
ステルス2 PLUSは、フラットになっている
ステルス2シリーズでは、スペックに変更が入っていて、各モデルの特徴を際立たせてあります。
ステルス2 PLUSは、初代ステルスよりもライ角が2°フラットの54°となっています。
クラブの角度なりに構えてスイングしたとすると、ステルス2の方は地面とクラブの角度が緩くなり、横振りに近い感じになります。
ただ、テーラーメイドのドライバーは可変スリーブが搭載されていますので、ライ角は0~4°までアップライトに切り替えることができます。
ステルスの方がヘッドが軽く感じられる
▼バランスとクラブ重量の違いを比較
モデル | ステルス2 | ステルス |
---|---|---|
S | D4.0(312g) | D3.5(312g) |
SR | D4.0(310g) | D3.0(310g) |
R | D3.5(307g) | D3.0(308g) |
ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバーは、クラブ重量で見ると、Rスペックで1gの差がありますがほぼ同じです。
それに対してバランスは、SとRで0.5ポイント、SRで1.0ポイント、ステルス2 PLUSの方が大きくなっています。
バランスはヘッドの重量感や利き具合いを表していまして、ステルス2 PLUSの方がヘッドが重く感じられ、利かせることができます。
これは、グリップエンドと反対側、つまり、ヘッドの先端側に重量が寄せられていることを意味していますので、ステルス2 PLUSの深重心・低重心が寄与しているものと考えられます。
特にSRスペックでは1ポイント違いますので、移行される方は重量感が感じられることとなります。
カーボンフェースが進化している
どちらのドライバーにも60層のカーボンシートを重ねたカーボンフェースが採用されています。
ステルス2では積層の仕方を変え、高初速性能が増し、ミスヒット時のボール初速の低下が抑えられます。
打感・打音についても、より金属フェースに近づいた、チタンとの違いが分からないと評されていて、フィーリング面の心地良さも進化しています。
デザイン的なところで言えば、タイガーウッズを思わせるようなシンボルカラーのレッドが、ステルス2で明るい色になっています。
ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバーを比較試打した動画
ステルス2 PLUSとステルスPLUSのドライバーをプロが比較・試打
- ステルス2 PLUSの方がやさしくなっている。
- 打感と打音は、圧倒的に良くなっている。
- インパクトゾーンの押し込みが強くなっている。
- 初代ステルスのようなミス球が出ないので、打点ミスの時の許容性が強くなっている。
- スピン量はあまり変わらない。
ステルス2 PLUSドライバーとステルスPLUSドライバーの試打・比較
ステルス2 PLUSドライバー、ステルスPLUSドライバーの試打・評価は、別記事詳しくまとめてありますので、リンクを載せておきます。
▼ステルス2 PLUSドライバー
▼ステルスPLUSドライバー
まとめ
ステルス2とステルスのアスリート向けのPLUSタイプのドライバーについて、違いをまとめました。
ステルス2はウェイト重量を大幅に増して、全体的に大幅にやさしくなっています。
初代ステルスではどうやっても右にしか出ないという方も少なくなかったようですが、ステルス2ではつかまりが良くなっています。
寛容性も高くなっていますので、難しくて敬遠されていた方は、是非、試打してみてください。
なお、初代ステルスの方は、一世代前のモデルということで、やはりマークダウンにより価格面のメリットは見逃せません。
当記事執筆時点で調査してみると、ステルス2 PLUSドライバーが96,800円、ステルスPLUSドライバーが58,630円となっていますので、4万円近い価格差があります。
本記事で取り上げた両モデルとの違いと4万円の価格差を踏まえながら、どちらのモデルが良いか検討してみてください。