キャロウェイからビッグバーサ ドライバー 2023の販売が開始されましたので、最新情報を取り上げます。
ビッグバーサ ドライバー 2023の特徴
「ビッグバーサ」は、オールドゴルファーの方にも馴染みがある名前だと思います。
ここ最近では、2021年にビッグバーサ B21ドライバーが発売されていて、EPIC系・ローグ系とは別に、やさしいモデルとしてリリースされています。
今回、発売のビッグバーサ 2023は、2021年モデルの後継で、アベレージゴルファー向けのやさしさを備えたモデルという位置づけは変わりません。
本記事を執筆している時点（2023年4月23日）では、まだ日本サイトには掲載がありませんので、USモデルのみでの提供ということになります。
ただ、ドローモデルは日本でもとてもニーズがありますので、前作（B21）に引き続いて日本でも発売されるのではないかと思います。
「低・浅」重心設計を踏襲
前作のビッグバーサドライバー（B21）は2021年に発売されていまして、今回のモデルもドロー仕様によるスライスを抑えるモデルとなっています。
重心設計も同様で、他ではなかなか見られない「低・浅」重心となっています。
これは、スライスを生じさせるスピンを減らそうというキャロウェイの考え方によるもので、実際、低重心・浅重心になるとスピンを抑える方向にギア効果が働きます。
ドローウェイトにより、つかまりをアシスト
ソールのヒール側には、ドローバイアスを高めるウェイトが搭載されています。
Big Bertha also utilizes weight in the heel to promote hitting a draw.
ビッグバーサは、ヒール側の重量を利用して、ドローインパクトを生み出してくれます。
*引用：callawaygolf.com
重心距離が短くなることで、ダウンスイング時にヘッドをスクエアに戻しやすくなりますので、右へのミスを抑える効果があります。
ヘッド形状は独特な三角型
今回も前作と同様に投影が三角形型になっています。
ヘッド形状は、アスリート向けモデルが洋ナシ型、アベレージ・スライサー向けモデルが丸型というのが一般的ですが、ビッグバーサドライバーは珍しい三角型となっています。
Big Bertha inspires confidence and promotes incredible forgiveness.
ビッグバーサは自信を呼び起こし、信じられないほどの寛容性を促進します。
*引用：callawaygolf.com
これは恐らく、浅重心のため前側に詰めた形になりつつも、慣性モーメントは高くしたいため、尖って後ろを伸ばしたことによると思われます。
なお、2023年モデルと2021年モデルで後方の最も深い位置を見比べてみると、2023年モデルの方が最後部がヒール寄り（アライメントと同じ位置）にあることが分かります。
この形状の違いから、よりドローバイアスを感じやすく、スライスの不安が抑えられます。
ライ角は60°でアップライト
| モデル | ロフト角 | ライ角 | 長さ |
|---|---|---|---|
| PARADYM | 9、10.5、12° | 57° | 45.5″ |
| PARADYM ◆◆◆ | 8、9、10.5° | 57° | 45.5″ |
| PARADYM X | 9、10.5、12° | 60° | 45.5″ |
| PARADYM X | 9.5、10.5、12° | 59.5° | 45.75″ |
| BB23 | 10.5° | 60° | 45.375″ |
キャロウェイの最新のドライバーでライ角を比べ見ると、パラダイムのノーマルやトリプルダイアモンドはライ角が57°でフラットです。
一方、ドロー仕様になっているモデルは、パラダイムX、ビッグバーサ2023が60オ、パラダイムMAX FASTは59.5°でかなりのアップライトになっています。
地面に対して同じライ角度に構えた時に、アップライト仕様なほどフェースは左を向きますので、右へのミスが出にくくなります。
ビッグバーサ ドライバー 2023の試打・評価
ビッグバーサドライバーをプロがトラックマンで計測試打・評価
- ヘッド形状は2021年のビッグバーサと同様の三角形状で、ソールデザインは2022年のグレートビッグバーサと似ている。
- トゥ側にボリュームあって、アップライトな感じがする。
- 打感はやわらかい。TSR3を思い出すぐらい柔らかい。打感が良い。
- 低スピンでミート率が高い。
- ちょっとつかまるG430 LSTドライバーという感じ。
- 極端に飛ぶという感じではないが、ミニドライバーを使うならこれが良い。
ビッグバーサとパラダイムX ドライバーを比較試打・評価
＜試打クラブ＞
- ビッグバーサ ドライバー：10.5度、
- パラダイム X ドライバー：10.5度、純正VENTUS 5S
＜試打評価＞
- 重心距離が短い分、ヘッドが返りやすい。
- スライスカット軌道で打っても、ミート率が高い。
- ビッグバーサの方は、スピン量が抑えられ、つかまる。
キャロウェイのフィッティングスタジオで、ビッグバーサを試打
アマチュアゴルファーとして、プロフィギアスケーターの小塚崇彦氏が、普段使いのドライバーとビッグバーサドライバーを打ち比べしています。
弾道計測していますので、バックスピン量、サイドスピン量などの違いも分かります。
ビッグバーサ ドライバー 2023の外観
ビッグバーサ ドライバー 2023のスペック
クラブスペック
- ロフト角：10.5°
- ライ角：60°
- ヘッド体積：460cc
- 長さ：45.375インチ
シャフトスペック
純正シャフトは、SPEEDER NX for Callawayで、フレックスはS、SR、Rの3種類です。
| フレックス | シャフト重量 | クラブ重量 | トルク | スピン量 |
|---|---|---|---|---|
| S | 54g | 54g | 4.2 | 中 |
| SR | 52g | 52g | 4.4 | 中 |
| R | 50g | 50g | 4.6 | 中 |
ビッグバーサ ドライバー 2023の発売価格
ビッグバーサドライバーの発売日は、2023年7月14日です。発売価格は、純正シャフト装着モデルで税込み75,900円です。
