テーラーメイドから発売のMグローレドライバーは、まさかのグローレとMシリーズの融合で驚きのモデルです。Mグローレはクラブ重量の軽さからゼクシオ10と比較されるケースが目立ちます。
目次
Mグローレとゼクシオ10は、共にヘッドスピードが遅めのゴルファー向けのドライバー
ゼクシオ10ドライバー
ゼクシオの方はシニアや初心者に人気のクラブで、近年、miyazakiモデルやクラフトモデルがリリースされていることから、中級者にも利用されています。レギュラーモデルであるゼクシオ10ドライバーは、ヘッドが軽く、シャフトが柔らかいため、ヘッドスピードが遅めの方に適したクラブです。
Mグローレドライバー
一方、Mグローレは2018年後期に誕生したばかりのモデルです。もともとグローレが日本市場向けのシニア層などをターゲットとしたモデルですが、ゼクシオが近年クラブ重量の軽量化をかなり進めてきましたので、グローレの方は15gほど重くなっています。
ところが、新たにMシリーズとの融合で誕生したMグローレドライバーは、10.5°のRで比べるとまだゼクシオ10ドライバーの方が軽いものの、その差は僅3gです。Mグローレドライバーは、完全にヘッドスピードが遅いゴルファー、別の言い方をすればゼクシオユーザーにアピールしたいモデルと言って良いでしょう。
クラブ重量は僅3gの差、どちらも軽量クラブ
この二つのモデルの最大の特徴は、クラブ重量です。10.5°のRスペックで、ゼクシオ10ドライバーが270g、Mグローレが273gですので、体力が落ちてきた方、シニアで軽めのクラブを振りたい方に、とても扱いやすい重量感となっています。
もっと軽いクラブを使いたいという方は更に軽い下記のクラブを検討してみてください。
- 266g:PHYZドライバー 2019(5代目)
- 255g:MAJESTY PRESTIGIO Ⅹドライバー
- 250g:ゼクシオプライムドライバー 2019
Mグローレとゼクシオ10のシャフト比較
シャフト | MP-1000 | Speeder EVOLUTION TM |
---|---|---|
バランス | D5 | D4 |
調子 | 中 | 先中 |
トルク | 6.4 | 5.2 |
シャフト重量 | 40 | 42 |
クラブ重量 | 270 | 273 |
長さ | 45.75 | 46 |
*10.5°のRスペックの数値
しっかりしたシャフトが好みの方はMグローレ、しなりをいかしたい方はゼクシオ10
ゼクシオ10ドライバーの標準シャフトは、MP1000カーボンシャフトです。Rスペックのトルクは6.4°です。
一方、Mグローレドライバーの標準シャフトは、Speeder EVOLUTION TMです。Rスペックのトルクは5.2°です。
ゼクシオの方はキックポイントが中で、シャフトが柔らかめです。よりシャフトのしなりをきかせて、ヘッドスピードを上げて飛ばしたい方は、ゼクシオが向いています。
ゼクシオ10は前作より0.25インチ長い、Mグローレはさらに0.25インチ長い
軽量クラブで飛距離をうたったモデルはシャフトを長めに設定しているケースがあります。回転半径が大きければ、ヘッドの運動エネルギーも大きくなるためです。
実際、ゼクシオ10ドライバーは前作よりも0.25インチ長尺化されていて、45.75インチとなっています。そして、Mグローレドライバーの方は更に0.25インチ長く、46インチとなっています。
ゼクシオドライバーは7~9まで45.5インチでしたので、これらからMグローレに乗り換えを検討している方は、0.5インチ長くなります。46インチのクラブを握ったことが無い方は、一度、実物を手に取ってみることをおすすめします。
つかまり、上がりやすさは、どちらも優れている
ソールをみると、どちらもヒール寄りにウェイトが装着されていまして、ボールのつかまりを重視した重量設計になっています。特に初心者はスライスが出やすいので、ゼクシオ10ドライバーもMグローレドライバーも適しています。ボールの上がりやすさについても、両方とも優れています。
Mグローレの方は、ソールにハンマーヘッド(スピードポケットにリブが掛かったもの)が搭載されていますので、特にフェース下部でヒットした場合のボールスピードのロスが抑えられます。そして、ツイストフェースが搭載されていますので、左右方向の弾道のそれをセンターに戻す方向に働いてくれます。
まとめ
ゼクシオ10ドライバー、Mグローレドライバー共に、ターゲットゴルファーは重なっています。ただし、クラブの特徴の差から、適しているゴルファータイプに若干の違いがあります。
シャフトのしなりをきかせて飛ばすのに慣れている方は、ゼクシオ10ドライバーがおすすめです。
Mグローレの方は、46インチのクラブが問題なく、シャフトも柔らかすぎない方が好みの方におすすめです。また、ツイストフェースを一度使ってみたいけどMシリーズにはなかなか手が出なかった方にとっては、Mグローレは非常にありがたいモデルです。
Mグローレドライバー、ゼクシオ10ドライバーの試打・動画・評価