クリーブランドから発売のRTX DEEP FORGED2ウェッジについて、製品の特徴、試打した感想・評価を取り上げます。
目次
RTX DEEP FORGED2ウェッジの特徴
日本のゴルフ場に合わせた設計
RTX DEEP FORGED2ウェッジは、前作を含めてクリーブランドの本国であるUSでは発売の無いモデルです。
日本のゴルフ場(芝の特性)に合わせて設計されていて、ボールの浮き沈み幅が大きく、上下打点がばらつきやすい日本特有のライに対応しやすくなっています。
具体的には、「逆テーパーブレード」と「ワイドソール」という2つの設計が採用されています。
逆テーパーブレードとは、通常とは逆にフェース面の上の方に行くほど肉厚になっていて、上下方向の慣性モーメントを高める効果があり、打点の上下方向へのブレに強さを発揮してくれます。
ワイドソールは、滑りやすく振り抜けが良いため、ダブリやザックリが出にくくなっています。
打点エリアの肉厚部を拡大
このシリーズのウェッジの特徴の一つとして、打点部のバックフェースを肉厚にした構造が挙げられます。
これが軟鉄鍛造(FORGED)と相まって、柔らかな打感をもたらしてくれます。
さらに、前作と比べるとトゥ側が7.5㎜拡大していますので、フェースを開いたショットでも、吸い付くような打感が得られやすくなっています。
FPを抑えた設計
RTX DEEP FORGEDウェッジ2は、前作と比べてFPが小さくなっています。
これはつまりオフセットが大きくなることを意味していて、いわゆるグースが効いた形状になることで、打ち込みやすくなっています。
2種類のソールグラインドを採用
前作同様、グラインドはMIDとFULLの2種類あり、小さいロフトにはFULL、大きいロフトにはMIDが採用されています。
グラインド | FULL | MID |
---|---|---|
ロフト角 | 48、50、52° | 54、56、58、60° |
ダウンブロー | ◎ | 〇 |
レベルブロー | △ | 〇 |
柔らかい地面 | ◎ | 〇 |
硬い地面 | △ | 〇 |
RTX DEEP FORGED2ウェッジの試打・評価
RTX DEEP FORGED2ウェッジを稲森佑貴プロが試打・解説
- 拾いやすい顔をしている。
- トゥ側にミーリングが入っていて、当てにいってもスピンが入ってくれる。
- 前作と比べると、今作の方がグースがきいていて、ボールに対してアジャストしやすい。
- フェースがボールの下の方に入りやすいので、球が拾いやすく、スピンコントロールもしやすい。
- 低い球でもスピンを効かせたい人、ロブショットが上手く行かない人に良い。
RTX DEEP FORGED2ウェッジのスペック
クラブスペック
ロフト角 | バンス角 | グラインド | ライ角 | FP | 長さ |
---|---|---|---|---|---|
48 | 10 | Full | 64 | 4.7 | 35.5 |
50 | 10 | Full | 64 | 4.7 | 35.25 |
52 | 10 | Full | 64 | 4.7 | 35.25 |
54 | 12 | Mid | 64 | 5.1 | 35 |
56 | 12 | Mid | 64 | 5.1 | 35 |
58 | 12 | Mid | 64 | 5.3 | 35 |
60 | 10 | Mid | 64 | 5.3 | 35 |
シャフトスペック
標準シャフトは、ダイナミックゴールとKBS TOUR LITEの2種類です。
シャフト | フレックス | 重量 | 調子 | トルク |
---|---|---|---|---|
ダイナミック ゴールド |
S200 | 115 | 手元 | 1.2 |
KBS TOUR LITE | S | 90 | 先 | 2.9 |
RTX DEEP FORGED2ウェッジの発売日・発売価格
RTX DEEP FORGEDウェッジの発売日は、2023年8月10日です。
シャフトはダイナミックゴールドとKBS TOUR LITEの2種類あり、価格もシャフトにより異なります。
- ダイナミックゴールド:25,300円(税抜価格23,000円)
- KBS TOUR LITE:26,400円(税抜価格24,000円)